DSW来日研修「日本の食堂文化 〜食堂と学生栄養〜」を実施しました
2024年9月30日から10月3日にかけて、全国大学生活協同組合連合会(大学生協連)は、年次交流事業の一環として、ドイツ学生支援協会(DSW)の代表団を日本に迎え、「日本の食堂文化 〜食堂と学生栄養〜」をテーマとした来日研修を実施しました。本研修は、日本の大学生協における食堂運営や食生活支援の取り組みを紹介し、学生の健康を支える仕組みについて相互理解を深めることを目的としたものです。
大学生協連・事業連合との意見交換
初日は、大学生協連の本部がある杉並会館を訪問し、日本の大学生協の組織概要や学生委員会の活動について紹介しました。続いて、大学生協事業連合との意見交換では、購買・物流・メニュー開発・サプライチェーンなど、大学生協の食堂事業を支える仕組みについて説明を行いました。特に、日本の食堂が大切にしている「栄養バランス」「安全・安心」「日常的に利用できる価格設定」といった考え方や、学生の健康を意識した食事提供の工夫について、参加者から高い関心が寄せられました。
また、日本ならではの食文化として、だしを中心とした味づくりや、米を主食とした食事構成、発酵食品や季節の食材を取り入れる工夫、一汁三菜という食事の考え方などが紹介されました。こうした日本の食文化を通じて、大学生協が「食」を大切にしながら学生の健康づくりを支えていることへの理解が深まりました。
大学生協の現場を訪問
2日目は、実際の大学生協を訪問し、食堂運営の現場を視察しました。東京外国語大学生協では、学生の生活を支える食生活支援の取り組みや、食堂運営の工夫について説明を受けました。また、東京大学生協では、大規模大学ならではの運営体制やメニュー構成、効率的なオペレーションについて学びました。
さらに、大学生協が運営しているものではありませんが、無人決済店舗の視察を通じて、日本における省人化やデジタル技術の活用についても理解を深めました。
社員食堂・フードテックの視察
3日目には、企業の社員食堂を訪問し、大学とは異なる環境における食堂運営の工夫について学びました。その後、調理ロボットを開発するTechMagic社を訪問し、調理の自動化や将来の食堂運営の可能性について説明を受けました。人手不足への対応や調理の標準化など、今後の食堂運営において重要となる技術について、活発な意見交換が行われました。
日本の食文化への理解を深めて
最終日には豊洲市場を訪れ、日本の食材流通や衛生管理、食文化の背景について学びました。日本の「安全・安心な食」を支える仕組みや、食材を大切に扱う文化に対し、参加者から高い評価が寄せられました。

おわりに
今回の来日研修を通じて、DSWの参加者は、日本の大学生協が「食」を通じて学生の健康と生活を支える存在であることを実感しました。また、食文化・栄養・運営システム・テクノロジーが一体となった日本の取り組みは、今後の学生支援の在り方を考える上で多くの示唆を与えるものとなりました。本研修で得られた知見を今後の交流や学生支援の発展につなげていくことが期待されます。
参加者コメント
エスコ・ニゲマン
STWベルリン 学生食堂「SHOKUDO」部長
日本の食堂で提供される食事のスタイル、特に小鉢を中心とした盛り付けがとても印象的でした。彩りが豊かで、量のバランスもよく、健康的でありながら見た目にも美しいと感じました。ドイツでは一つの大きなお皿にすべてが盛り付けられることが多いため、日本のこのスタイルはとても新鮮に映りました。
私が勤務している学生食堂でも食堂運営を行っていますが、日本の食堂とはスタイルの異なる部分もあります。例えば、ベジタリアンやヴィーガンにも対応しているため、だしに鰹節を使用していません。そのため味わいは少し異なりますが、できるだけ日本の味に近づけるよう工夫しています。今回の訪日では、ヴィーガン対応のラーメンを探したり、鰹節を使わないだしの取り方を学んだりすることができ、自分たちのメニュー改善に向けて非常に参考になりました。
STWベルリン 学生食堂「SHOKUDO」部長
日本の食堂で提供される食事のスタイル、特に小鉢を中心とした盛り付けがとても印象的でした。彩りが豊かで、量のバランスもよく、健康的でありながら見た目にも美しいと感じました。ドイツでは一つの大きなお皿にすべてが盛り付けられることが多いため、日本のこのスタイルはとても新鮮に映りました。
私が勤務している学生食堂でも食堂運営を行っていますが、日本の食堂とはスタイルの異なる部分もあります。例えば、ベジタリアンやヴィーガンにも対応しているため、だしに鰹節を使用していません。そのため味わいは少し異なりますが、できるだけ日本の味に近づけるよう工夫しています。今回の訪日では、ヴィーガン対応のラーメンを探したり、鰹節を使わないだしの取り方を学んだりすることができ、自分たちのメニュー改善に向けて非常に参考になりました。











