留学生の日本での生活について

■プロフィール

私の名前はラティー フィートリア プトリです。27歳です。インドネシアのジョグジャカルタから来ました。
千葉大学ヨサファットマイクロ波リモートセンシング研究室は千葉大学環境リモートセンシング研究センターの博士課程1年目です。
日本では家族3人で暮らしています。

■日本に来ておどろいたコト

「オンタイム文化」と「信頼」が日本で印象深いことの2つです。
日本人は計画や約束を時間通りに実行します。会議や約束に遅れてくることは日本の文化では好ましいことではありません。
また日本人は障害者に対しての配慮があります。障害者のために作られた多くの公共の施設をみました。障害者が助けを必要としているときに、すぐに呼べるようなコミュニケーションツールもありました。
一方で「信頼」が社会関係で非常に重要な基礎となっています。個人の印鑑を事務的なことに使う、というのがよい例です。個人の銀行、役所への届け、教育関係、ほとんどのところで印鑑を使います。
このシステムはそれに関わる人々に大きな信頼を求めます。
また、この印鑑の使用は、当人が現場にいないときでも有効ということで、便利です。このようなすばらしいシステムは他の国では見たことがありません。

日本は科学技術が非常にすすんでいる国です。日本ではアニメ映画でさえもハイテク画像を駆使してつくられています。こどものころ、ドラえもんなどの日本のアニメをみるのが大好きでした。非凡な機械をつかって、のびたをいつもたすけるドラえもんが大好きです。ドラえもんがのびたを助けているように、わたしも他の人を助けることができるシステムをつくれないかと夢見ていました。現在、この子どものころの夢が私を日本に連れてきました。津波の災害から人々を守る軽減システムを開発したいと心から思っています。

インドネシアは津波リスクの高い国です。自然災害に対しての緩和手段として用いることができるため、津波観測は非常に重要です。リモート・センシング技術によって、人々はどの地域が津波の被害をうけるか知ることができます。地方自治体や多くの関連する人々、特に津波災害や砂丘保護マネージメントに興味がある人々がこの技術を使うことができます。将来、自分の研究が母国で、とくに破壊的な津波の被害を軽減するために役にたってほしいと思っています。

日本の文化は非常に興味深いです。わたしの研究室には3人の日本人学生がいます。あいた時間によく日本の文化や社会マナーについて話をします。日本には多くの社会マナーがあります。はじめは理解し、従うのがとても難しかったです。幸いなことに、アカデミックアドバイザーや日本人の友人が社会的な決まりごとや、簡単にできる実践的なことを教えてくれました。今、私の友達が「日本の生活はどうですか」(“How about living in Japan?”)と聞いていきますが、わたしは 「もうなれた」(I get used to it)と答えています。

1学期目は、千葉大学言語センターの日本語の基礎クラスに出席しました。朝8時半から11時半まで実践的な日本語を学びました。毎日の会話にとても役にたつ会話を教えてもらいました。そして午後、研究室で研究をしました。

現在は研究生活を送っているため、日本語は自分で勉強しなければいけません。日本人の友人と練習しています。彼らは私を助けてくれ、理解できない新しい言葉を説明してくれます。実践的名会話ではとても多くの表現が使われます。とくに略語や非公式の文法なども使われます。それらを練習することで、日本人がどのように考えや気持ちを表現しているのか分かります。いっぽうで日本語を勉強する時間をもっととることを考えています。日本で、日に18時間以上忙しく過ごしています。同時に多くのことをするのは不可能です。しかし日本の友人から多くのことを学んでいます。限られた時間の中で、研究のためにベストを尽くさなければいけません。

■一週間の過ごし方

3時-4時5時-7時7時-11時 11時-13時 13時-17時 17時-3時
礼拝ご飯の準備研究・授業 食事 研究・授業 その他
(家族との時間睡眠時間等)
礼拝 ご飯の準備 研究・授業 食事 研究・授業 その他
(家族との時間睡眠時間等)
礼拝 ご飯の準備 研究・授業 食事 研究・授業 その他
(家族との時間睡眠時間等)
礼拝 ご飯の準備 研究・授業 食事 研究・授業 その他
(家族との時間睡眠時間等)
礼拝 ご飯の準備 研究・授業 食事 研究・授業 その他
(家族との時間睡眠時間等)
礼拝 ご飯の準備 研究・授業 食事 研究・授業 その他
(家族との時間睡眠時間等)
礼拝 ご飯の準備 研究・授業 食事 研究・授業 その他
(家族との時間睡眠時間等)
  • 毎日朝3時か4時には起きます。ムスリム教徒としての義務です。朝、神への感謝の気持ちをこめてお祈りをします。

■1ヶ月の生活費

収入奨学金¥65,000
子ども手当¥15,000
収入総額 ¥80,000
支出家賃¥37,000
食費¥25,000
水道光熱費 ¥10,000
通信費¥3,000
交通費・国民健康保険¥5,000
支出総額¥80,000
  • 2012年4月から2013年3月まで、奨学金を受けとっています。
  • 翌年のために新たな奨学金を探しています。毎年、千葉大学に学費免除の申請をしなければなりません。
  • わたしの収入の47%は家賃、31%が食費です。
  • インドネシアに比べて、日本の食費は非常に高いです。
  • 日本ではインドネシアの4倍のお金が食費に必要です。


サティを料理しているところ


インドネシアの伝統的な料理 (サティ、魚、スープ)

日本滞在中、毎日自炊をしています。インドネシアの伝統的な料理を料理するのが好きです。レシピは簡単ですが、おいしいです。忙しいときにはカフェテリアで食べます。
野菜やハラルミートを食べるのが大好きです。日々の研究生活を支えるため、健康的な食生活を送ることはとても大事です。
夜遅くまで研究をしなくてはいけないときもありますが、幸いなことにカフェテリアが7時まで開いているのでとても助かります。

■間取り

  • 間取り:2DK
  • 家賃:月 37,000円
  • 立地:千葉大学から徒歩25分、自転車で10分

小さなアパートに夫と4ヶ月になる子供と一緒に暮らしています。アパートはとても使い勝手がよいです。
キッチンは大きいので、母として、そして妻として家族のために毎日料理をする私にとっては便利なのです。
近所の人々は感じがよく友好的です。アパートの大家さんもとても優しいです。
大学から25分離れているのですが、このようなホスピタリティのおかげで、卒業の日までここに住んでいたいと思っています。

大学生協はいつも留学生のパートナー