<環境> 全国環境セミナー2016 開催報告
人と地球にやさしい持続可能な社会の実現をめざして
〜集い、語れ、環境の明日〜

全国環境セミナー2016

6月25〜26日、全国大学生協連とNPO法人樹恩ネットワークが主催する「全国環境セミナー2016」が、宇都宮大学峰キャンパスにて開催されました。

2016年度の全国環境セミナーは「集い、語れ、環境の明日」をテーマに、「同じ想いを持つ仲間とつながり広がることで、理想的な社会や大学がつくれることを実感し、環境活動に取り組む原動力とする」「セミナーを通して学んだことや感じた想いを自大学で伝えられるようにする」ことを獲得目標として、開催されました。

開催校の宇都宮大学からは、学長の石田朋靖先生よりメッセージをいただきました。参加者数は約170人、北は北海道、南は沖縄まで全国から仲間が参加し、大いに「環境の明日」について語り合いました。

宇都宮大学には大学公認団体「宇都宮大学環境改善学生サポーターECHO」というサークルがあります。ECHOは「Dappy!!」(宇都宮大学ではリリパックのリサイクル弁当容器をこう呼んでいる)の回収や使用済み割り箸の回収などを生協学生委員会と協力して取り組んでいます。今回、セミナー現地実行委員会も双方から募り協力して行いました。また、当日も多数の学生委員、部員が参加しました。

私が今回のセミナーに参加して、また、後日参加した学生たちの報告書を読んで感じたことは「環境問題を他人事ではなく、当事者意識をもつ」の中心部分でした。フレーズとしては当たり前ですがこれがなかなかできない。学生が言っていることは大人にも当てはまります。「大学生の環境に対する意識は決して低くはない。一方で自分の生活が環境に与える影響がどれほどあるのかイメージできず(当事者意識がない)、行動に移せていない人が多い」ということです。班内で当事者意識を持たせるためのチェックシートをしたところ、「車を何時間運転したかでCO2排出量を数値化してみる」「アパートのお風呂の換気扇を一晩中かけている学生がいてCO2排出量に驚く」などがあり、とても面白いワークでした。

宇都宮大学 国際学部 准教授 高橋 若菜先生
宇都宮大学 国際学部 准教授
高橋 若菜先生

宇都宮大学国際学部准教授高橋若菜先生の報告「足尾銅山鉱毒事件から持続可能な発展を展望する」や宇都宮大学ECHOの報告をはじめ、11の他大学・団体の活動事例発表(分科会)はどれも興味をそそられるものでした。当生協の学生たちの報告書では「自大学で何ができるか」項目が31項目も上がっています。継続は力なり。一歩でも前へ進められるように学生とともに成長していきたいと思います。

(宇都宮大学生協専務理事 渡邉陽一)

全国の実践から学びを得て視野が広がる 宇都宮大学 ECHO 2年 大和田 瑞樹

会場風景

今回、初めて環境セミナーに参加させていただきました。現地実行委員として参加したことは、私にとってとても貴重な経験になったと感じています。運営の仕事では、なかなか自主的に動けなかったりと反省点も多くありましたが、たくさんのことを学べ、充実した2日間でした。今回の経験をこれからの活動にも役立てていきたいと思います。

また、セミナーに参加する中で交流を持てた多くの大学の方からは、環境活動に対しての熱意を感じました。それぞれの大学で活動内容は違っていても、自大学をもっと良くしたい、学生の環境意識を高めたいという気持ちは同じなのだとあらためて思いました。今回のセミナーで視野が広まり、また自身の活動にも誇りを持つことができたので、これからは活動をもっと広げていけるよう頑張りたいと思います。

自身の活動を客観的視点で見つめ直す 宇都宮大学 ECHO 2年 井田 千裕

会場風景

今回、現地実行委員として環境セミナーに初めて参加させていただきました。普段は環境サークルとして活動しているため、大学生協のイベントに参加することに戸惑いもありましたが、参加してみると非常に充実した時間となりました。

環境セミナーに参加する中で、大学生協にも環境に関心を持ち活動している人たちがいるのを知ることができました。全国のさまざまな活動をしている方々の考えに触れられたことは、大きな収穫であったと思います。また、宇都宮大学生協の方々とも、今回の環境セミナーをきっかけにして、現在より協力して活動していけたらと思いました。

現地実行委員として参加して、ECHOとしても発表の場を与えていただけたことにより、自分たちの活動を客観的に見つめ直すことができました。今後、活動していくうえでこの視点を忘れないようにしていきたいと思います。さまざまなことにあらためて気付けた環境セミナーに参加する機会があってよかったです。ありがとうございました。

アイデアを出し合って全国規模のセミナーを運営 
宇都宮大学工学部応用化学科3年 生協学生委員 小笠原 祐斗

私は現地実行委員という形で参加しました。現地実行委員という立場ではありましたが、自分で考えて行動する場面が多く、それぞれがアイデアを出し合い、この全国環境セミナーを完成させる一員となっていたという印象が残っています。

展示ブースを例に取ると、どうしたら見やすくなるか、どうしたら参加者にとって分かりやすいかなどを現地実行委員だけで考えてブースを作りました。ただ参加者の誘導をするだけでなく、自分のアイデアでこの全国規模のセミナーの一部を作ることができ、貴重な体験ができたなと思いました。

学生委員会では環境担当として活動していますが、全国環境セミナー自体は初めてで、他大学の活動を聞くと自分の活動の幅がいかに狭かったかということを痛感させられました。これからの活動に活かせることが数多くあったので、残り少ない期間ではありますが、いろいろなことに挑戦していきたいです。

初日夜の懇親会
初日夜の懇親会

2日目の分科会
2日目の分科会

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