特集:第13回ヘルシーキャンパスフォーラム

全体写真
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2024年12月15日、立命館大学(衣笠キャンパス)において、第13回ヘルシーキャンパスフォーラムが開催されました。同企画は、2024年10月17日の第62回全国大学保健管理研究集会「学生シンポジウム」とも大変親和性があります。今回は「学生団体発表」を中心にした特集記事にまとめています。大学や地域社会の中にもしっかりと位置づいた6組の発表を中心に構成しています。ぜひともご一読いただき、「いまどきの元気が学生の社会への発信」を体感してみてください!


ヘルシーキャンパスフォーラム

開催日時
2024.12.15.13:00~16:35 対⾯&Zoom 同時開催
場所
立命館大学衣笠キャンパス研心館402号・Zoom配信
テーマ
こころと体を⼤切に
体を健康にするだけでなく、こころも健康であってこそ、本当の意味で健康と⾔えます。「こころと体を⼤切に」をテーマとして、学生が日々の学びを発信し、互いに知⾒を深めていきます。
イベント
内容
  • 学生の健康に対する取り組み
  • 「健康」をテーマとしたパネルディスカッション
  • 大学教授による「健康」に関する講義
参加対象
学生・大学関係者・学生と健康について考える事に興味がある一般市民
主催
ヘルシーキャンパス京都ネットワーク
ヘルシーキャンパスフォーラム実行委員会
共催
京都市 NPO法人京都禁煙推進研究会 
全国大学保健管理協会
お問合せ
立命館大学BKC保健センター山本・石川 TEL:077-561-2635
MAIL:

主催者挨拶

伊東 宏 先生
(立命館大学保健センター所長)

伊東 宏 先生
伊東 宏 先生

本フォーラムは、健康づくりやウェルビーイングの重要性を広め、学生の健康活動を支援することを目的としており、2011年に「京都学生健康フォーラム」としてスタートしました。

今年度のテーマ「こころと体を大切に」は、新型コロナウイルスの影響を受けた社会において、心身の健康が重要な課題であることを再認識するねらいがあります。学生団体による発表では、健康増進に関するユニークで実践的な取り組みが紹介され、参加者に新たな視点を提供しました。

本フォーラムは、地域社会での健康づくりのネットワークを広げる重要な役割を果たしており、今後も参加者の協力を得ながら、地域の健康意識の向上に役立っていくことを期待します。

学生の健康づくり活動報告

学生発表団体によるパネルディスカッション


パネルディスカッションのようす

各団体の発表後に、登壇した学生によるパネルディスカッションが行われました。
本企画は審査員と参加者投票によって各賞を決める方式なので、発表+パネルディスカッション+ポスターという構成によって全体像を把握でき、より公平に審査ができる運営上の配慮を感じました。

学生発表団体

ヘルシー・フレンズ(京都看護大学)

三つ星ダイエット 〜看護学生が考える食事・運動・睡眠のバランスを大切に~

ヘルシー・フレンズ(京都看護大学)代表 藤本祐人

発表を終えて(感想や今後へ向けて)

第13回ヘルシーキャンパスフォーラムに参加し、自身の取り組みを振り返るとともに、他大学の活動内容や発表のレベルの高さに大変感銘を受けました。特に立命館大学の皆さんは、設立からわずか1年余りにもかかわらず、バリアフリー活動や地域に開かれたカフェの運営など、多彩な取り組みを展開されており、非常に良い刺激を受けました。同じ大学生として、地域とのつながりを意識した活動の重要性を改めて感じました。

今回の発表を通じて、私たちの今後の活動に対する意欲がさらに高まりました。例えば、区役所と連携して地域住民向けの講演会を開催したり、京都看護大学の特性を活かして、病気の治療だけでなく予防の視点から健康づくりにアプローチするなど、可能性は無限大だと感じています。今回得た素晴らしいプレゼンテーションや活動内容の学びを、これからの活動に積極的に反映させていきたいと思います。

このような貴重な機会をいただき感謝の気持ちでいっぱいです。来年度からの活動が今からとても楽しみです。ありがとうございました。

学生団体feel(立命館大学)
★「最優秀賞」受賞★

ユニバーサルな社会の実現を⽬指すバリア体験型カフェの企画運営

代表 藤枝 樹亜

発表を終えて(感想や今後へ向けて)

本フォーラムへの参加を通じて、多くの方々に自分たちの活動を知っていただけたこと、また他の学生たちの素晴らしい取り組みを学べたことに、大変意義を感じています。発表だけでなく、ポスターやパネルディスカッションで取り組みを知ることができて良かったです。

私たちfeelは、「“気づき”からつくるwell-beingな社会を」をテーマに活動を紹介しましたが、今回の経験を通じて、自分たちがさらに貢献できる分野があることを実感しました。今までは活動理念である「ユニバーサルな社会の実現」という言葉をよく使ってきましたが、「健康」という言葉を広く捉え、心の健康やwell-beingの促進にも貢献していきたいと感じました。また、多くの温かいフィードバックをいただき、これからの活動に活かしていきたいと考えています。

このような貴重な場で発表できただけでなく、最優秀賞という光栄な評価をいただけたことに感謝の気持ちでいっぱいです。この賞に恥じないよう、これからも誠心誠意、活動を続け、社会に少しでも良いインパクトを与えられるよう努力していきます。

龍谷スポーツ栄養(龍谷大学)

⾷事からアスリートのパフォーマンスを引き出す

熊谷音織・北村初花

発表を終えて(感想や今後へ向けて)

今回、健康に関する他団体の活動内容を聞いて、どの団体も同じような事で悩んでいることを知りました。パネルディスカッションでは他団体の問題解決法を聞くことができ、私たちの活動の新たな選択肢を得ることができました。

今後の活動に活かしたいことは、2つあります。1つ目は、選手のモチベーション維持の向上です。そのためには選手に栄養管理の有益性を理解してもらう事が大切だと考えています。具体的には、食品サンプルなどを使って自分の摂取エネルギーを理解してもらう体験学習などの機会を増やしていきたいと考えています。

2つ目は、幅広い年齢層に適した表現を考えることです。私達は、年少さんから大学生まで幅広い年齢層をサポートしているため、専門的な知識を伝える際同じ伝え方では全く伝わらないが多くあります。幼稚園生など小さい子には絵を多くして視覚的に分かりやすい資料を作成するなど、対象者に合わせて表現方法を変えたり、作った資料の伝わりやすさを第三者に評価してもらうことを考えています。

上記2つの課題を解決するために、来年は外向けのイベントを行いたいと思います。パネルディスカッションで挙がった、「大学生のブランド・エネルギー」という言葉が印象に残っており、私たちの持っている知識や栄養の大切さを伝えるために、大学生の力を発揮して企画や集客を行いたいと考えています。

瓜生原葉子研究室(瓜生原ゼミ)(同志社大学) 
★「優秀賞」受賞★

ナイトシフト・ミッション∼暗幕の中で新しい夜を体験せよ!∼

発表を終えて(感想や今後へ向けて)

第13回ヘルシーキャンパスフォーラム「学生発表企画」に参加し、貴重な経験を得ることができました。同志社大学代表として発表した「ナイトシフト・ミッション」が優秀賞を受賞し、大変光栄に感じるとともに、これまでのチームの努力が評価されたことに深く感謝しています。

フォーラムでは、他大学の多様な発表や議論を通じて、健康というテーマへの新たな視点やアプローチを学ぶことができました。特に、他の参加者との意見交換では、新しい気づきや発見が多く、健康をさらに深く考えるきっかけとなりました。

この経験を通じて、健康に関する活動の可能性を再確認するとともに、Well-beingな社会の実現に向けた取り組みへの意欲が一層高まりました。今後は、この学びを活かして活動をさらに発展させ、多くの人に健康の重要性を伝えることに努めたいと考えています。次回もこのような機会に参加し、さらに視野を広げられるよう、日々の活動に取り組んでまいります。最後に、このような素晴らしい機会を提供してくださった関係者の皆様に、心より御礼申し上げます。

La Sante(京都女子大学)

⾜りない野菜をプラス1! ∼健康への第⼀歩に∼

荒木佑理愛・高岡千夏・重松和花

発表を終えて(感想や今後へ向けて)

京都女子大学 La Santeは、足りない野菜をプラス1し、健康への第一歩につなげていただく活動についてまた、1日1人あたり必要な野菜摂取量、その目標のための取り組みについて発表を行いました。この活動全体を通して、幅広い年代の方々を対象に健康への第一歩につながるきっかけをつくることができました。他大学の発表を見ることで、他大学が行っている取り組みや自分にはない考え方や健康に関してどういった活動を行っているのか知ることができ、いい刺激になりました。

さらに、健康と言っても様々な視点や考え方があることを実感できました。活動の幅の広げ方や苦労していることに関してほかの団体からの意見を聞き、活動の広げ方について視野が広がり、今後の活動に繋げれるようなことをインプットできたと思います。

今後も、より多くのひとに健康への第一歩を踏み出していただけるように、私達自身も健康についての知識を身につけ、多角的な角度から情報提供をしていきたいと思います。また、他大学のすばらしい活動内容を参考にさせていただき、今後の京都女子大学La Santeの活動をよりよいものにしていきたいと思います。貴重な機会を設けてくださり、ありがとうございました。

大学生のセルフ・ヘルス・アッププロジェクト(近畿大学)

近畿大学における学生主体の健康促進に関する取り組み

新谷博正

発表を終えて(感想や今後へ向けて)

今回のヘルシーキャンパスフォーラムで自分たちのプロジェクトの活動報告を行えたことは、自分の中では貴重な経験になりました。自分たちの活動について学外の方々に向けて発表することができただけでなく、他の団体の活動内容や活動理念、健康に関する課題へのアプローチの方法などを聞くことが出来て、大きな刺激を受けました。

その中で、自分たちの今までの活動方法における長所・短所を改めて確認することができました。また、質疑応答の際でも、団体運営を行う上でしている工夫や自分たちの活動をどのように実社会と結びつけるのかをも聞くことができました。

ここで得られたことは、プロジェクトの今後の活動方針や活動する意義・イベント運営等を改めて考え直すきっかけとして取り入れたいと考えています。また、これらの学びをプロジェクトの活動にただ付け加えるだけではなく、プロジェクトのもともと持っている長所やプロジェクトの特性に合わせた形で取り入れたいと考えています。

こころとからだを支える健やかな学生生活