今から備えよう!

これまで「こんなことを備えておいた方が良い」というページを掲載してきましたが、
具体的にどのようなことを備えればよいのか、「モノ」と「室内」の視点から紹介していきます!

「モノ」の備え

備えておきたいコト「日常備蓄」という考え方

これまでの災害用備蓄は、乾パンやヘッドライトなど普段使わないものを用意する特別な準備と考えられてきました。そのため管理や継続が難しいと諦めてしまう人も中にはいるはず。しかし、日常利用している食料品や生活必需品を少し多めに購入しておく「日常備蓄」なら簡単に備蓄ができます。

備えておきたいコト最低限備えておきたいモノ

<食品>
缶詰などは加熱しなくても食べられます。また、野菜ジュースはミネラルやビタミン不足を補えます。

  • 水(飲料水・調理用など)
  • 主食(レトルトご飯、麺など)
  • 主菜(缶詰、レトルト食品、冷凍食品)
  • 缶詰(果物、小豆など)
  • 野菜ジュース
  • 加熱せず食べられるもの(かまぼこ、チーズなど)
  • 菓子類(チョコレートなど)
  • 栄養補助食品・調味料

<生活用品>
大型ポリ袋は、給水袋やトイレの袋としても利用可能です。生活スタイルに合わせて準備をしましょう。

  • 生活用水
  • 持病の薬・常備薬
  • 救急箱
  • ティッシュペーパー
  • トイレットペーパー
  • ウェットティッシュ
  • 生理用品
  • 使い捨てカイロ
  • ライター
  • ゴミ袋・大型ポリ袋
  • 充電式などのラジオ
  • 携帯電話の予備バッテリー
  • ラテックス手袋
  • 懐中電灯
  • 乾電池
  • カセットコンロ・ガスボンベ
  • ポリ袋
  • 食品包装用ラップ
  • 簡易トイレ

備えておきたいコト非常用持出袋に入れておきたいモノ

  • 懐中電灯
  • 携帯ラジオ
  • ヘルメット
  • 防災頭巾
  • 軍手
  • 毛布
  • 電池
  • ライター
  • ロウソク
  • 食品
  • インスタントラーメン
  • 缶切
  • 衣類
  • 哺乳瓶
  • 現金
  • 貯金通帳
  • 印鑑
  • ナイフ

備えておきたいコト外出時に持っておきたいモノ

  • 携帯ラジオ
  • 携帯電話用充電器
  • ホイッスル
  • 地図
  • ライト
  • 歯ブラシ
  • 小銭
  • 水筒
  • 乾電池
  • 携帯トイレ
  • エマージェンシーセット
  • ブランケット

備えておきたいコトまとめておきたい大切なモノ

  • 家族の写真
  • 貯金通帳
  • 免許証
  • 健康保険証
  • お薬手帳
  • 年金手帳
  • 学生証
  • 印鑑

備えておきたいコト「備蓄」4つのポイント

生活用水の重要性
断水になると、最も困るのは生活用水が使えなくなることです。いざというときに備えて、常に 風呂に水を張っておきましょう。
また、集合住宅では受水槽の水も使えますが、どのように配分 するかルールを決めておくことが大切です。

オール電化住宅の必需品
オール電化住宅・マンションの場合、停電になったときにはお湯を沸かすこともできなくなります。お湯が使えれば、カップ麺など多くの食料品を利用できます。そこでカセットコンロ・ガスボンベを用意しておきましょう。
オール電化住宅でなくても、ガスが供給されなくなったときにはカセットコンロが大いに役立ちます。

ひとり暮らしの備蓄
コンビニ利用が多いひとり暮らしの人は、冷蔵庫に1週間分の食料品はないと思います。そんなときには、コンビニでカップ麺やレトルト食品、スナック菓子など、自分の好みの物をいつもより少し多めに買い置きしておきましょう。(「日常備蓄」にもなります)

使用期限をチェック
食品の賞味期限と同じように、電池、薬、使い捨てカイロなどにも使用期限があります。
いざというときに慌てないよう、定期的に点検しましょう。

「室内」の備え

備えておきたいコトなるべく部屋に物を置かない

クローゼット、据え付け収納家具に収納するなど、できるだけ生活空間に家具類を多く置かないようにすることが大切です。緊急地震速報を聞いたとき、すぐに物を置いていない空間に避難しましょう。

備えておきたいコト避難経路確保のレイアウト

ドアや避難経路をふさがないように、家具配置のレイアウトを工夫しましょう、部屋の出入り口や廊下には家具類を置かないように、据え付きの戸棚に収納。さらに引き出しの飛び出しに注意し、置く方向を考えておきましょう。

備えておきたいコト火災などの二次災害を防ぐ

家具類がストーブに転倒・落下・移動すると、火災などの二次災害を引き起こす危険があります。また、発火のおそれがある家具・家電も転倒・落下・移動防止対策が必要です。

備えておきたいコト転倒・落下・移動防止対策はネジ止めが基本

家具類のレイアウトを工夫したら、器具による家具類の転倒・落下・移動防止対策を行いましょう。最も確実な方法は、壁にL型金具でネジ止めすることです。ネジ止めが難しい場合は、突っ張り棒とストッパー一式、突っ張り棒と粘着マットを組み合わせると効果が高くなります。

備えておきたいコトテーブル・イスの滑り止め

壁面に接して置いていない背の低い家具類の中でも、特にテーブルやイスは移動防止対策が必須です。粘着マット、カーペットの場合は滑り防止マットを設置しましょう。

備えておきたいコト対策しておきたいモノ

<リビング・キッチン>

  • つり下げ式照明器具  
    チェーンで揺れ防止対策を行いましょう。
  • テレビ        
    テレビ台に着脱式移動防止マットなどで固定しましょう。脚にも粘着マットを。
  • 電子レンジ      
    粘着マットやストラップ式の器具で台に固定し、台も壁に固定しましょう。
  • テーブル・イス    
    脚に粘着マットなどの滑り止めを付けましょう。
  • 食器棚        
    転倒しても避難経路を塞がない置き方をし、壁に固定しましょう。ガラスには飛散防止フィルムを貼りましょう。
  • 引き出し       
    飛び出し防止のためにラッチ錠付きを使いましょう。
  • つり戸棚       
    収納物が飛び出さないように、扉に開放防止器具をつけましょう。
  • 冷蔵庫        
    避難の障害にならに場所に移動させましょう。落下しやすいものは置かないように。

<寝室>

  • ベッド         
    脚に粘着マットなどの滑り止めを付けましょう。額縁や壁掛け時計などはベッドの近くの壁や天井に取り付けないように。
  • 窓ガラス        
    飛散防止フィルムを貼りましょう。
  • キャスター付き家具   
    動かさないときはキャスターをロックしましょう。
  • 積み重ね式収納BOX    
    上下を連結金具でつなぎましょう。L型金具で壁に固定しましょう。
  • クローゼット・タンス  
    転倒してもドアを塞がない置き方をしましょう。金具での固定も忘れずに。

備えておきたいコト出火・延焼を防ぐ防火対策の重要性

出火を阻止し、延焼を食い止めることが重要です。そのために、住宅用消化器や住宅用火災報知器、漏電遮断機、感震ブレーカーなどの設置をあわせて行うことが効果的とされています。また避難する際にはガスの元栓を閉め、電気のブレーカーを落としましょう。

備えておきたいコト防火チェック

<電気>

  • 電気コードはカーペットや家具の下敷きになっていない。
  • 不用な電気器具のプラグは抜いている。
  • 電化製品のそばに水槽や花瓶などを置いていない。
  • 分電盤の位置を把握している。

<ガス>

  • プロパンガスのボンベは転倒しないよう、チェーンなどで固定している。
  • プロパンガスの場合、マイコンメーターが有効期限内である。
  • ガスホースが劣化していない。

<石油ストーブ>

  • 石油ストーブのまわりに燃えやすい物は置いていない。
  • 石油ストーブの転倒防止を行っている。

<そのほか>

  • 廊下や階段など、避難経路になる場所に燃えやすい物を置いていない。
  • 隣の家と接している箇所に金属製の雨戸や網の入った窓ガラスを設置している。

備えておきたいコト電気・ガス・水道の点検

災害時には、電気・ガス・水道などのライフラインが止まることがあります。例えば東京都では、電力は7日、上下水道が30日、都市ガスは60日程度での復旧を目標にしています。避難するときは、電気ブレーカーを落とし、ガスはガス栓、水道も水道メーターの元栓を閉めておきましょう。あらかじめ設置場所を確認し、さらに止め方、復旧の方法を覚えておきましょう。

今回載せたもの以外にも、まだまだ事前に備えることができます!
詳しく下記のページも参考に、自分で調べてみましょう。

もっと防災について知りたい、そんなあなたへ

参考:『東京防災』