座・対談
「人と人、そのあいだにあるもの」
瀬尾まいこ(小説家)

座・対談 「人と人、そのあいだにあるもの」 瀬尾まいこ(小説家)  




瀬尾まいこさん プロフィール 著書紹介 サイン本プレゼント

 

1.書店の魅力とは?

伊瀬知
 『本屋さんのある街で』に収録されている「続きは書店で」を読みました。瀬尾さんは書店でさまざまな経験をされていると思いますが、そのなかで印象に残っている出来事はありますか。
 

瀬尾まいこさん

瀬尾
 書店に行くのが大好きです。家族と初めて訪れた土地でも、ついその土地の書店に足を運んでしまいます。印象的だったことはいろいろありますが、ある書店の瀬尾まいこ棚を眺めていた少年がいて、「何買おうと思ってるん?」と声をかけたら、『あと少し、もう少し』を読んだことがあると話してくれて。その子は中学3年生で、陸上競技をやっていたそうです。その子と一緒に自分の本を選んだのは、楽しい思い出ですね。

 
伊瀬知
 ちなみにその中学生はどの本を買ったのですか。

瀬尾
 『戸村飯店 青春100連発』です。

伊瀬知
 私もすごく好きな作品です。明るくて面白くて、元気をもらいたいときに読みます。

瀬尾
 「高校生が出てるから、ちょうどいいんちゃう?」とおすすめしました。その子は「本って作家の人が売ったりするんですね」って驚いていました。そのときは、たまたま出くわしただけだったんですけど(笑)。

伊瀬知
 素敵な出会いをされていたんですね。瀬尾さんは書店といろいろな関わり方をされていると思いますが、書店の魅力とはどんなところだと思いますか。

瀬尾
 今、本はネットでも簡単に買えるじゃないですか。でも書店に行くと、目的としていた作品ではないものも、どうしても目に入りますよね。POPがあったりもして。それで「この本面白そうやな」とか「こういう本があるんや」とか、そういう発見がある。自分が予期していない出会いがあるのが良いところかなと思います。

伊瀬知
 どんなときに書店に行きますか。

瀬尾
 ぶらっと、目的なく行くことが多いです。何かを決めて行くことはあまりなくて。でも新幹線に乗るとか、病院に行く前には、何か本を買おうと思って立ち寄ります。

伊瀬知
 今年、読書の楽しみを伝える『0冊目の本』を出されていましたが、そこで『卵の緒』の育生君たちに再会できたのが嬉しかったです。小学生だったあの子が思春期に入って、ちょっと変わった部分もあれば、変わらないところもあって、『卵の緒』がより好きになりました。

瀬尾
 ありがとうございます。『0冊目の本』は読書を好きになってもらうための取り組みで、わりと自由に書いて良いという企画でした。なので私自身も、久しぶりの再会を楽しむような気持ちで書かせてもらいました。もちろん新潮社さんとは「0冊目なら、デビュー作を題材にするのもいいですよね」といったお話をしたうえで書きました。

伊瀬知
 デビュー作だったので、育生君たちにはもう会えないのかなと思っていましたが、再会できたことは私も嬉しかったです。

瀬尾
 私も久しぶりに会って「みんな順調に育っているな」と思いました。

伊瀬知
 育生君たちの成長を遠くから見守っているイメージがあります。
 瀬尾さんは物語を書くとき、どんなふうに書きはじめますか。

瀬尾
 椅子に座ってパソコンを開いて「何書こうかな。前は女の子を主役に書いたから、今度は男の子にしようかな」とか思いながら、ちょっとずつ話を膨らませていくような感じでしょうか。

伊瀬知
 物語を書くときに、まずはプロットを作るという作家さんが多いイメージがありますが、瀬尾さんが以前答えられたインタビューで、「プロットを書かない」というお話をされていましたよね。今もプロットを作らずに書いていらっしゃるのですか。

瀬尾
 そうですね。結末を先に決めると、書いている途中が楽しくないというか。自分自身も先を知らないまま書いていきたいなとは思います。
 

 

2.子どもたちのパワー

伊瀬知
 瀬尾さんの教員時代のエッセイを読んで、瀬尾さんはすごく素敵な先生だったのだなと思いました。

瀬尾
 ありがとうございます。教員時代は生徒に助けてもらってばかりで、おろおろあわあわしていましたよ。
 

伊瀬知美央さん

伊瀬知
 『温室デイズ』にすごく印象的な言葉があって。みちるの「学校に行かなくても大丈夫なようにするのが、先生なの?」「そんなんじゃなくてちゃんとみんなが普通に教室で過ごせるようにしてよ。私は先生に教室に行こうよって言ってほしい。」という台詞が胸に刺さったんです。瀬尾さんは、学校とはどういう場所だと思いますか。

瀬尾
 今は学校に別室もあるし、フリースクールもあるし、家で勉強を教えてあげることもできるし、学校に行くことにくじけてしまった人への対応って、わりと手厚いと思うんです。もちろんその人の心の状態をプラスにするのが一番大切なのですが、もっとクラスを風通しの良い場所にするというか、「ここには入れる」と思える教室をつくることも、絶対に諦めちゃだめだと思います。「いろいろな考え方の人がいるけど、みんなでこの場を良くしていこう」という経験は、高校くらいまでしかできないと思うので。そこでの生活ってしんどいですが、自分たちでつくれる大切な場所でもあると思います。

 
伊瀬知
 『温室デイズ』を読んで、この作品は子どもたちのパワーを信じていないと描けない作品なのではないかと感じました。瀬尾さんが中学校で教員をされていたころ、子どもたちの持つ力を実感された出来事はありましたか。

瀬尾
 実際に教壇に立ってみると、子どもたちの力は想像していた以上にすごいなと思いました。中学生って、普段あまり仲が良くないグループの子でも、元気がなければ気にかけるし、「何とかしよう」と動くんですよね。私たち教師よりも先に変化に気づいて、「先生、何とかしようよ」と声をかけてくれることもありました。あの子たちが持っている力の大きさは、ずっと感じていましたね。

伊瀬知
 中学生の「ここが可愛かったな」というところはありますか。

瀬尾
 全部可愛いですよね。自分の感情を持て余しつつも、何とかしたいという気持ちはちゃんと持っている。例えば、3年生を受け持ったとき、合唱祭の前日に実行委員長の男の子がクラス全員に手紙を書いてきたことがありました。普段話したことがないような女子にも、一人ひとり宛に書いていて。話したことのない相手に何を書こうかと考えるだけでも大変なはずなのに、それを全員分やり遂げていました。そのまっすぐさは、本当にすごいなと思いましたね。「死ね」とか言っているときも、「ああ、中学生だな」と思うし、それも含めて可愛いなと思います。

伊瀬知
 これから教員になる私たちのような大学生に、子どもとどう関わってほしいと思われますか。

瀬尾
 まず、いろいろなタイプの先生がいて良いと思うんです。自分の性格を無理に変えなくてもいい。あと、強く思うのは、学校には思春期の子どもたちが集まっているのだから、問題は起きて当たり前だということです。それを隠そうとしたり、一人で抱え込んだりすると、かえっていろいろな問題が起きてしまう気がするんですよね。だから、もっとオープンにしていけばいいと思います。そうすれば先生自身も疲れすぎずに済むと思います。特に若い先生は、頑張りすぎて壊れてしまわないように、クラスという空間を、できるだけオープンなものにしてほしいですね。すみません、もう辞めた人間が何を言っているんだって感じですけど(笑)。
 

 

3.食べ物と物語

 

瀬尾まいこさん写真:本人提供 @紀伊國屋書店京橋店

伊瀬知
 瀬尾さんの作品には、お料理や暮らしの工夫がたくさん詰まっていると感じます。『ありか』では、ミートソースの作り方を見て「こんな作り方をすれば楽なんだ」と思いましたし、『幸福な食卓』では一見不思議な食べ物の組み合わせでも「こういうのもありか」と感じました。こうした暮らしの知恵や工夫は、どのように身につけられたのですか。

瀬尾
 それは単純に、年を取っているからですね(笑)。これまでの人生で、人と出会って教えてもらったことや得たことが積み重なっているのだと思います。

伊瀬知
 ということは瀬尾さんの作品は、これまでの人生で経験し、身につけてこられた知恵が詰まっているのですね。

瀬尾
 そんなにたくさん知恵を書いたつもりはないので、わからないですけど(笑)。でもネットで調べて書いたわけではないので、これまで生きてきて教えてもらったことが、自然と作品の中に生かされているのだと思います。

 
伊瀬知
 『君が夏を走らせる』のチャーハンとか、『そして、バトンは渡された』の餃子、『卵の緒』のにんじんブレッドなど、瀬尾さんの作品には本当に美味しそうな食べ物がたくさん出てきます。読んでいるといつも「食べてみたいな」とワクワクするのですが、登場する料理は瀬尾さんご自身のレシピなのですか。

瀬尾
 お料理をしている期間は長いですね。料理にすごく夢中になっていた時期もあったし、ちょっと変わったものを作りたいと思っていた時期もありました。そうやっていろいろ作っているうちに、料理のレパートリーも増えていったのかなと思います。それに何より、単純においしいものを食べるのが好きなんです。

伊瀬知
 私の中では、瀬尾さんの作品といえば「食べ物」というイメージがあります。作品を読んでいると本当においしそうで、読んでいるうちに食べたくなり、実際に再現してみることもあります。作ってみると「意外とこの組み合わせが合うんだ」と驚かされることもあります。

瀬尾
 ありがとうございます。でも、料理って毎日のことだから、適当に済ませたり「これとこれを合わせちゃえ」なんて思ったりすることもありますよね。

伊瀬知
 『ありか』のピザとか、『僕らのごはんは明日で待ってる』のモスバーガーとか、インスタントの料理も美味しそうだなと思いました。

瀬尾
 そういうのもガンガン活用すれば良いのに、と思いますよね。

伊瀬知
 手作りの料理もインスタントも、どちらも「ああ、いいな」と思いながら読んでいました。

瀬尾
 無理せず、と思いつつ、毎日料理が襲ってきますよね。「夕食は何にしよう」って考えないといけないって、めんどくさいですよね。

伊瀬知
 『ありか』で、「献立はいっぱいあった方が良い」という話が出たときに、どっちの意見にも賛成できるなと思いました。

瀬尾
 料理は作る側に選択権があるべきだといつも思っています。「今日は何にしようかな」「昨日と重ならない方が良いかな」「最近は揚げ物が続いているな」と献立を考えて買い物に行く。買おうと思っていた食材の値段が高かったら、別の安い食材を探して作る。手間がかかりますよね。しかも次の日も続く、恐ろしい作業です。だけど「美味しい」と言ってもらえるとすごく嬉しい。労力のかかることですが、ちょっとした一言で救われる作業でもあるなと思いますね。

伊瀬知
 瀬尾さんの作品を読んでいると、物語の大切な場面には、いつも印象的な料理が登場するように感じます。その背景には、「料理には面倒くさいところもあるけれど、少し報われるところもある」という瀬尾さんの考えがあるのかなと思いました。
 瀬尾さんにとって、食べ物は物語のなかでどんな役割を果たしていると思いますか。

瀬尾
 「食べ物を書くぞ」と、意気込んで書いているわけではないのですが、日常を書いていると、絶対ご飯って出てくるんですよね。食べることは生きていくうえで毎日欠かせないものなので、自然と食べ物も登場する、という感じです。

伊瀬知
 日常を描くうえで、「食べ物」は本当に欠かせない存在なのですね。
 最新刊の『はじまりのスープ、夏ゼリー』も料理が物語の中心にある作品だと思うのですが、今回、どうしてこの作品を書こうと思われたのでしょうか。

瀬尾
 ママ友と話していると、話題の99%が「今日の夕飯どうする?」なんですよね。料理って本当に人それぞれで、やり方も味付けも全然違うので、話を聞いているだけで面白いなと思います。それとよく話題になるのが「自分が作る味に飽きた」という話。じゃあ、どうしたら食べ物がおいしく・楽しくなるんだろうと考えながら書きました。
 『はじまりのスープ、夏ゼリー』の主人公は、私の中ですごく可愛い存在です。本人は料理しか取り柄がないと思っているのですが、実は彼女は人を見る力がすごくある。書いているうちに、料理の上手い下手って、結局は洞察力なんじゃないかなと気づきました。
 

 

4.名前のない「つながり」

リモートにて

 
伊瀬知
 『ありか』では、ひかりちゃんと美空さん、美空さんとお母さん、颯斗くんなど、さまざまな家族のかたちが描かれていますよね。瀬尾さんがこうした家族のあり方を描くのには、何か理由があるのでしょうか。

瀬尾
 「家族を書こう」と意識しているわけではないんです。私が書けるのは、「人」の話なんですよね。動物がしゃべる物語も、ファンタジーも、歴史小説も書けないので(笑)。だから人を書いていると、自然とその人を取り巻く家族も登場することが多くなります。それに私は「血のつながりって、そんなに関係ない」と思います。血がつながっていなくても家族になれる人はいるし、血がつながっていることをかすかな糸口にして、何とかつながっていられる人もいる。家族って、そういうものなんじゃないかと思うんです。

伊瀬知
 瀬尾さんにとって、「家族」とはどんな存在ですか。

瀬尾
 今の私にとって夫と娘との家族は、自分でつくっている家族という感覚がありますね。何一つ身構えることなく過ごせる場所でありながら、どうしたらあの人たちが健やかに暮らせるかをいつも考えています。人生の中で、唯一張り切れる場所かもしれないですね。

伊瀬知
 家族には本当にいろいろなかたちがありますよね。一緒に過ごした時間が積み重なっていくからこそ、特別で大切な場所なのかなと思います。瀬尾さんの作品で描かれる家族は、それぞれかたちは違いますが、どの家族からも深い愛情を感じます。一緒に暮らす人たちが良い居場所をつくろうとしているような印象を受けました。

瀬尾
 ありがとうございます。

伊瀬知
 瀬尾さんの作品には、『夜明けのすべて』の藤沢さんと山添くんや、『春、戻る』のさくらとお兄さんのように、「家族」や「友達」といった一言では言い表せない、特別な関係の人たちがたくさん登場します。そうした不思議な縁を描かれるのには、何か意図があるのでしょうか。

瀬尾
 意図はないんですが、私たちが現実でつながっている関係って、どれも名前をつけにくいものですよね。「友達ですよね」なんて確認することはないですし、ただの顔見知りかもしれないし。「友達ではないけれど、この人が困っていたら絶対に助けたい」と思う相手もいれば、すごく仲が良いのに気を遣ってしまう人もいます。だから、新しい関係を書こうとか、変わった関係を書こうとか考えているわけではないんです。むしろ私たちの身の回りにある関係には、「友達」「知り合い」「恋人」と簡単には言い切れない関係のほうが、たくさんあるんじゃないかと思います。

伊瀬知
 名前はつけられなくても、かけがえのない大切な関係がある。瀬尾さんの作品を読むたびに、そのことに気づかされます。
 

 

5.言葉のお守り

伊瀬知
 瀬尾さんの作品を読むと、いつも「もう少しだけ頑張りたいな」と一歩踏み出す力をもらいます。生きているとどうしようもないことがたくさんありますが、「どうせ時間は過ぎるし明日は来るんだから、もう少しだけ今抱えている問題と向き合ってみよう」とか「ほかに何か良い選択肢があるかもしれない」と考えられるようになります。

瀬尾
 そんなふうに感じていただけて嬉しいです。

伊瀬知
 嫌なことが続いて苦しくなったとき、瀬尾さんの作品を読んで、「言葉のお守り」をたくさんもらっています。

瀬尾
 光栄です。誰かにとってそんな一冊になれているのだとしたら、これ以上に幸せなことはありません。

伊瀬知
 瀬尾さんの作品には、続編や後日談が描かれることが多い印象があります。どんなときに「過去の作品の後日談を書こう」と思われるのでしょうか。

瀬尾
 『そんなときは書店にどうぞ』という、売り上げを書店さんに還元できる仕組みの本があります。水鈴社さんがそのシステムを作ってくださいました。社長に「大変な作業をしてくださったお礼に、何か欲しいものはないですか?」と尋ねたところ、「原稿以外にほしいものはない」とおっしゃったので、『幸福な食卓』の続編を書きました。それとは別に、私自身、「あの子たちはその後どうなったんだろう」と気になる登場人物がたくさんいます。実際に書いてみると「やっぱりそうだったんだ」と、自分でも納得することがあります。

伊瀬知
 今一番続きを書いてみたい登場人物は誰ですか。

瀬尾
 誰だろう。みんな気になりますね。『あと少し、もう少し』の5人がその後どう成長しているかとかも気になりますし、本編ではあまり描かなかった子たちがどうなっているのかも知りたいです。伊瀬知さんは、どの作品の続きが読みたいですか。

伊瀬知
 欲を言えば全部読みたいですけど(笑)、私も『あと少し、もう少し』の5人のその後は気になります。それから、『ありか』のひかりちゃんが思春期を迎えたらどうなるのかも、すごく読んでみたいです。
 

 

6.大学生にメッセージ

伊瀬知
 最後に、大学生へメッセージをお願いします。

瀬尾
 社会に出ることに対して、大変だというイメージがあるかもしれません。でも、私は社会に出てからが一番楽しいと感じています。自分で選択して、自分の生活や進む道を決められるし、学生時代とは違う新しい友達にも出会えます。
 もちろん、しんどいこともあると思います。だけどそれはどんな場でも同じですし、自分が思っている以上に人はちゃんと見てくれているものです。だからあまり気負わずに「社会って大変なことばかりじゃなくて、意外と楽しいな」と思いながら、一歩ずつ進んでいってほしいですね。

  伊瀬知
 私もいよいよ社会人になるので、少し不安だったのですが、お話を伺ってこれからが楽しみになりました。

瀬尾
 頑張ってください。

伊瀬知
 ありがとうございます。頑張ります。
 
(取材日:2026年7月9日 リモートにて)
 

瀬尾まいこさんからのメッセージ

瀬尾まいこさんからのメッセージ

 

サイン本プレゼント!

サイン本プレゼント

瀬尾まいこさんのお話はいかがでしたか。
今回は、瀬尾まいこさんの著書5点の中から1冊ずつ5名の方にプレゼントします。
(何が当たるかはお楽しみに!)
下記Webサイトからアンケートフォームにアクセスし、感想と必要事項をご記入の上、ご応募ください。
応募締め切りは2026年11月30日まで。
当選の発表はプレゼントの発送をもってかえさせていただきます。

プレゼント応募はこちら
 

対談を終えて

伊瀬知美央さん

伊瀬知美央
 ずっと憧れだった作家さん・瀬尾さんとたくさんお話をすることができて、本当に幸せな時間でした。我が子のように大切そうに、登場人物のことやこれまで描いてきた物語を語っているお姿が印象的でした。お話を聞く中で、瀬尾さんの作品は日々感じてきたことの積み重ねで生まれてきたものと改めて感じました。瀬尾さんの言葉や物語を大切に、これからも毎日を過ごしていきたいです。瀬尾さん、ありがとうございました。

 
P r o f i l e

瀬尾まいこさん写真:本人提供 @紀伊國屋書店京橋店

せお・まいこ
1974年大阪府生まれ。2001年「卵の緒」で坊っちゃん文学賞大賞を受賞し、翌年作家デビュー。05年『幸福な食卓』(講談社)で吉川英治文学新人賞、09年『戸村飯店 青春100連発』(文藝春秋)で坪田譲治文学賞、19年『そして、バトンは渡された』(文藝春秋)で本屋大賞を受賞。その他の著書に『私たちの世代は』(文春文庫)、『掬えば手には』(講談社文庫)、『夏の体温』(双葉文庫)、『その扉をたたく音』(集英社文庫)、『あと少し、もう少し』(新潮文庫)、『夜明けのすべて』『そんなときは書店にどうぞ』『ありか』(以上、水鈴社)など多数。最新刊は『はじまりのスープ、夏ゼリー』(新潮社)。
 
 
 

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