レッツクッキング39
たべる・たのしい・たいせつ

〜小説に出てくる料理を自分の手で再現!〜
『そして、バトンは渡された』(瀬尾まいこ/文藝春秋)

 
石橋 純子(大学生協東海事業連合職員)
 
石橋 純子 Profile

『そして、バトンは渡された』
瀬尾まいこ
文藝春秋
本体1,600円+税
 今回のレッツクッキングは、瀬尾まいこさんの『そして、バトンは渡された』に登場する、ふわふわのオムレツを挟んだサンドイッチです。森宮さんが優子ちゃんのために作る料理には娘を想う愛情がたくさん、どれもとても美味しそうで、笑顔が溢れるひと時が目に浮かびます。
ぜひ、皆さんも大切な人を想って作ってみませんか? さぁ、レッツクッキング♪
 
ふわふわオムレツサンド
優子にとって最も大切な日の朝に、森宮さんが想いを込めて作った一品。牛乳たっぷりのオムレツはふわふわでしっとり。厚みがあって食べ応えがありそうですが、以外に軽くて、いくつでも食べられますよ♪
 
 

ふわふわオムレツサンド

● 材料 ●
食パン(6枚切か8枚切/耳を切り落としておく)…2枚
卵…3個
牛乳…100ml
塩コショウ… 少々
ケチャップ…小さじ山盛り2
マヨネーズ…小さじ2
オリーブオイル(サラダ油)…小さじ2
 
● 作り方 ●
ボールに卵を割り入れ、牛乳を注ぐ。塩コショウを振り、空気を含むようにしっかり混ぜ合わせる。
フライパンを熱し、油を回し入れる。
②に卵液(①)を注ぎ入れ、フライパンの外面から内側に向かって、(スクランブルエッグを作る要領で)スプーンで卵液をかき混ぜていく。
※火加減は強火から中火に弱め、ゆっくりと火を通していく。
 
③のポイント
ふわふわにするには、ぐっと我慢がポイントです!
「やや大きめのかたまりができてからざっくりとかき混ぜる」を繰り返してくださいね。
かたまりができてきたら、フライパンの向こう側に卵を寄せ、オムレツの形に整えていく。
フライ返しを使って④の表裏を返し、水分が飛ぶまで弱火で焼いたら、オムレツの完成。皿に移して粗熱を取る。
食パンにケチャップ・マヨネーズを塗る。
オムレツの両端を切り四角にして、食パンの上に乗せ、もう1枚のパンを上に乗せる。
サンドイッチはお好みの大きさに切り分ける。
 
大事な人を想って作る料理は、楽しく幸せな時間
森宮さんが優子ちゃんを想って作るカツ丼や餃子、夏のゼリー……
森宮さんの親としての気持ちがずぅーんと伝わってきて、思わず感情移入してしまいました。私自身も3 人の子育て真っ最中で、毎日の食事を考えるのを悩ましく思うこともありますが、その中でも、食べてくれる人がいるから食事を一生懸命作るんだなぁと実感しています。毎日の食事は何かと慌しく、ときに省略することもあるけれど、でも、一つ一つ大切に、その時間を紡いでいきたいですよね。
 
■イラスト協力 中村香奈子
 
P r o f i l e
石橋 純子 大学生協東海事業連合職員
フードコーディネーター(※)の資格を持つ。
※ フードコーディネーター…多くの人々に「食の楽しさと食文化」を普及させ、毎日の食生活に変化と躍動感を生み出す仕事 
 


ご意見・ご感想はこちらから

*本サイト記事・写真・イラストの無断転載を禁じます。

ページの先頭へ