わが大学の先生と語る「横田先生の推薦図書」


『カフェパウゼで法学を──対話で見つける〈学び方〉』
横田明美
弘文堂/本体1,980円+税

大学は、未知の問題へのアプローチを学ぶところ。すべての分野の学生に向けて「自分の〈学び方〉を見つけるための伴走者」になるように書きました。法学入門というよりは、「法学の先生が書いた大学生活入門」です。


『法学学習Q&A』
横田明美・小谷昌子・堀田周吾
有斐閣/本体800円+税

法学の学び方がよくわからない……学生が抱える悩みに、3人の先生がフランクに(ときには厳しく)答えます。授業中・授業外のノートの使い方や、オススメのブックガイドなども充実。いろんな考えを知ることができる1冊。※3月22日発売。


『その「つぶやき」は犯罪です──知らないとマズいネットの法律知識』
鳥飼重和=監修
新潮新書/本体700円+税
タグ付け、拡散リツイートで名誉毀損や著作権侵害?……SNSの世界では、知らないうちに加害者になってしまうかも。「あるある」の話題から、法の世界に親しんでみましょう。逆に、被害者になってしまった人へのアドバイスも充実。

『おそろしいビッグデータ──超類型化AI社会のリスク』
山本龍彦
朝日新書/本体720円+税
大量のデータを集めて、人間の行動パターンを予測する社会。便利だけれども、「一度低評価になったら逃れられない」かも? ……そんな不安に対して、憲法学者が挑む。本当におそろしいのは何なのか、一緒に考えてみませんか。

『法学のお作法』
吉田利宏
法律文化社/本体1,800円+税

法学の学び方、法令の常識、法律の作り方、そして、各法分野の概要を身近な話題も使いながら解説する法学入門。政策学など、法学以外を専門とする学生にもお勧め。人生や社会を豊かにするために、法を使うお作法を身につけましょう。


『必要な情報を手に入れるプロのコツ』
喜多あおい
祥伝社黄金文庫/本体690円+税
わからないことがあるときに「いきなりネットで検索」はダメ……なんでだろう? テレビ番組のリサーチャーとしても活躍する著者が、情報収集のコツをわかりやすく解説。文庫化されてコスパ抜群です。レポート課題の前にぜひ!

『社会人大学人見知り学部卒業見込≪完全版≫』
若林正恭
角川文庫/本体640円+税

著者名に注目。そう、お笑い芸人・オードリーの若林さんです。長い下積み時代に、社会との違和感を「こじらせて」しまった人のエッセイです。「ポジティブなんてクソくらえだ!」と思っている若者に特にオススメ。

 

『四大公害病──水俣病、新潟水俣病、イタイイタイ病、四日市公害』
政野淳子
中公新書/本体880円+税
1960年代に発生した四大公害病は、高度経済成長の影にある負の歴史。その発生から企業や行政との訴訟、制度設計とその課題まで、つぶさに追いかけたルポルタージュ。当時の緊迫感も、現在も続く痛みも伝わります。




 
P r o f i l e

横田 明美 (よこた・あけみ)
1983年生まれ、千葉県出身。
千葉大学大学院社会科学研究院 准教授。
東京大学大学院法学政治学研究科博士課程修了(博士<法学>)。
2012年(一社)行政管理研究センター研究員、2013年千葉大学法経学部准教授、2014年同法政経学部准教授を経て、2017年より現職。専門は行政法・環境法・情報法。

■著書
主な著書に『義務付け訴訟の機能』(弘文堂、2017年)、『シン・ゴジラ 政府自衛隊事態対処研究』(共著 ホビージャパン、2017年)、『カフェパウゼで法学を 対話で見つける〈学び方〉』(弘文堂、2018年)、『ロボット・AIと法』(共著 有斐閣、2018年)、『法学学習Q&A』(共著 有斐閣、2019年)。

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