読んで一言 159号

アンケートから、読者の感動したり影響を受けた本・映画をご紹介
 

『後宮の烏』
白川紺子
集英社オレンジ文庫 本体600円+税

ストーリーの描写が綺麗でとても引き込まれる話です。後宮にいながら、皇帝の側室ではない烏妃と若き皇帝の関係にやきもきしながら読んでいます。
(宮城学院女子大学/)

『アムリタ 上巻・下巻』
よしもとばなな
新潮文庫 本体(各)520円+税

吉本ばななさんの本は日常と非日常をたゆたう感じが好きです。この本はやや非日常感が強めで、「半分死んでいる」主人公、霊的な、不思議な力を持つ友人や弟、妹の突然死など、暗い話ではないけれど、かといって明るすぎず、瞬間の全てを見つめるような描写にうっとりしました。
(岡山大学/メル)
 

『蜜蜂と遠雷 上・下』
恩田陸
幻冬舎文庫 本体(各)730円+税

色んな人の視点で物語が進み、展開が面白い。また、音楽的な描写が五感に訴えるので、非常に刺激的。
(弘前大学/えええ)

『国語の授業の作り方』
古田尚行
文学通信 本体2,700円+税

国語科教員がなかなか共有されない暗黙知を言語化しようと努めた大作。中・高国語科の教育実習生を読者として想定しているが、「国語の授業って何だったのだろう」と思っている方にもすすめたい一冊。
(埼玉大学大学院/虎哲)
 

『モーツァルト・ノンフィクション』
田中重弘
文藝春秋 本体1,650円+税

“モーツァルト” にひかれて読みはじめました。モーツァルトに対する印象も良い方に変わりましたが、それよりもこの著者が私のあこがれになりました。世間で言われている考えが正しいとは限らず、もし自分が「これはおかしい」と感じるのなら、それを信じ、つきとめる。それによって世間をひっくり返すこともできるのだと。田中重弘さんは私のあこがれであり、目標です。
(東京農工大学卒業生/エス・タークト)

『長い道』
こうの史代
双葉社アクションコミックス 本体857円+税

笑いあり、悲しみあり、だけど毒のないこうのワールドが広がっていて、読み終わると「私もきれいな心になりたい!」としみじみ思います。ネットの口コミでは「怖い」という意見があってびっくりしました。感想を語り合いたくなる作品です。
(東京外国語大学/えみし)

『君の話』
三秋縋
早川書房 本体1,380+税

記憶改変が存在する世界での恋の話です。もし、あなたの「義憶」の中だけのはずの愛人がそっくりそのまま目の前に現れたら。“つくりもの” のはずなのに、こんな恋をしてみたかった、とどこか羨ましくなってしまう一冊です。
(立命館大学/9B)

『サーカスナイト』
よしもとばなな
幻冬舎文庫 本体650円+税

少しネガティブなような、でも底抜けにポジティブなような不思議な小説。日々の生活に幸せを感じる喜びの大切さを教えてくれた。
(九州大学/もん)
※斜体の投稿者名は、ペンネームです。

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