大学生協PICK UP! 新書ベスト10

全国の大学生協350店舗の売上げデータより、新刊とロングセラーの新書の中から、4月に大学生の間でよく読まれた上位10作品をご紹介します。
データ抽出期間:2020年4月
 
  • 本田由紀
    『教育は何を評価してきたのか』
    岩波新書/本体840円+税
    なぜ日本はこんなにも息苦しいのか。教育が私たちに求めてきたのは、学歴なのか、「生きる力」なのか、それとも「人間力」なのか——能力・資質・態度という言葉に注目し、戦前から現在までの日本の教育言説を分析するこで、格差と不安に満ちた社会構造から脱却する道筋を示す。
  • 小熊英二
    『日本社会のしくみ』
    講談社現代新書/本体1,300円+税
    日本を支配する社会の慣習。データと歴史が浮き彫りにする社会の姿!!「この国のかたち」はいかにして生まれか。“日本の働き方” 成立の歴史的経緯とその是非を問う。
  • 鴋澤歩
    『鉄道のドイツ史』
    中公新書/本体900円+税
    本書は、鉄道という近代的な技術および組織を通してドイツの複雑な軌跡を描く。帝国を形成する過程、二つの世界戦、東西に引き裂かれた後、再びの統一。政治家、官僚、鉄道技師、学者、そして怪人物などの足跡も交え、大きな潮流を捉える。
 
  • 宮口幸治
    『ケーキの切れない非行少年たち』
    新潮新書/本体720円+税
    この世には「反省以前の子ども」が沢山いる。認知力が弱く「ケーキを等分に切る」ことすらできない——。人口の十数%いるとされる「境界知能」の人々に焦点を当て、彼らを社会生活に導く超実践的メソッドを公開。
  • 古松崇志
    『草原の制覇』
    岩波新書/本体840円+税
    南の中原に拠る農耕王朝と北の草原に拠る遊牧王朝。生業を異にする二つの王朝は、千年にわたり対峙し、たがいに覇権を争った。五胡十六国の戦乱から大元ウルスの統一まで、広大なユーラシア東方を舞台に展開する興亡史。伝統的な中華史観の枠組みを超え、多様な民族が往来する多元世界の歴史を描きだす。
  • 小笠原喜康
    『最新版
    大学生のためのレポート・論文術』

    講談社現代新書/本体800円+税
    レポート、論文作成には欠かせない、ネット検索の上手な活用法とは? 電子書籍の引用表記は、どのようにすればよいか? 気をつけなければならない論文不正の種類とは? 最新のネット環境などに対応したアップデート版。誰にも訊けないことが書いてある!
 
  • 伊藤邦武・山内志朗・中島隆博・納富信留=編集
    『世界哲学史 4』
    ちくま新書/本体880円+税
    モンゴル帝国がユーラシアを征服し世界システムが成立する中、世界哲学はいかに展開したか。天や神など超越者に還元されない「個人の覚醒」に注目し考察する。
  • 大木毅
    『独ソ戦』
    岩波新書/本体860円+税
    「これは絶滅戦争なのだ」。ヒトラーがそう断言したとき、ドイツとソ連との血で血を洗う皆殺しの闘争が始まった。日本人の想像を絶する独ソ戦の惨禍。歴史修正主義の歪曲を正し、現代の野蛮とも呼ぶべき戦争の本質をえぐり出す。
  • 松岡亮二
    『教育格差』
    ちくま新書/本体1,000円+税
    親の学歴や居住地域など「生まれ」によって、子どもの学歴・未来は大きく変わる。本書は、就学前から高校まで教育格差を緻密に検証し、採るべき対策を提案する。
 
  • 山田剛志
    『搾取される研究者たち』
    光文社新書/本体800円+税
    政府が推進する政策である「産学連携」または「産学共同研究」。企業側はともかく、大学側や研究者にとって、その労力に見合う効果が生まれたとは言い難い。本書は、研究者と弁護士の二足の草鞋を履く著者が、実際に解決に奔走した事件をベースにその実態を暴く。

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