「そのとき」は、突然やってきました。
あれよあれよと「外出自粛」「イベント自粛」「リモートワーク推奨」等々、「とにかくおうちでおとなしくしていなさい」系の指示が出されました。まさか、こんなにも家にいることが推奨される日が来るとは。驚きつつも「わたしはもともと在宅で365日中300日くらいは家にいるのだから、そこまで生活は変わらないだろう」と、どこか高をくくっていました。けれど、それは大きな間違いだったのです。
まず、仕事が半分以上飛びました。「風が吹けば桶屋が儲かる」とは、まさにこのこと。いえ、儲かってはいないというか、むしろ逆なのですけれども。仕事が減れば収入も減り、収入が減れば健康で文化的な生活を送るのが難しくなってしまうため、これはシンプルに危機です。
そして普段からライフラインとして活用していたネットスーパーの利用が難しくなるという問題も発生しました。これは単純にネットスーパーを利用する人が一気に増え混雑したためなのですが、あまりに注文できなさすぎて一時期冷蔵庫が寂しい状態になっていました。また実店舗のスーパーも「この街にはこんなに人がいたのか!」と驚くくらいに混んでいて(平日の日中にもかかわらず)、あまりに「密」だったため、しばらく最低限の食材は比較的空いているコンビニで買うようにしていました。ちなみに余談ですが、トイレットペーパーやティッシュペーパーが軒並み売り切れていて「自宅の在庫が1」になったときは、人間の尊厳を失うかと思いました。結果的に事なきを得ましたが。
とはいえ、自宅で過ごすことに関しては自称プロです。普段から基本的に自宅にばかりいるので、「外出できないからすることがなくて暇」というような悩みとは無縁。家から一歩も出なくても、電子書籍でいくらでも本が読めますし、動画配信サービスには観きれないほどの映画やアニメがありますし、パソコンやスマートフォンあるいは紙とペンがあれば創作もできますし、手持ちの服を組み合わせてひとりファッションショーを開催したり、メイク研究をしたりするのも楽しいです。
平和な時分には「家にばかりいないで、もっと外に出なよ!」などと言われたりしていましたが、このような状況下では「引きこもりでよかったな」と思わずにはいられません。家にひとりでいても、無限に楽しめるのが在宅士の強みです。ちなみにこれを書いている現在(2020年8月末)は、いままで通りとはいかないまでも外出できるようになってきましたが、またいつ何時在宅を余儀なくされる事態が発生するかわかりません。ということで、何かの役に立つことを願い、自宅で楽しく過ごす方法をいくつかご紹介させていただきたいと思います。さあみなさん、ともに楽しく引きこもりましょう!
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