大学生協PICK UP! 文庫年間ベスト10

全国の大学生協450店舗の売上げデータより、新刊とロングセラーの文庫の中から、2020年に大学生の間でよく読まれた上位10作品をご紹介します
データ抽出期間:2020年1月〜12月
 
  • 外山滋比古
    『思考の整理学』
    ちくま文庫/定価572円(税込) 購入はこちら > アイディアが軽やかに離陸し、思考がのびのびと大空を駆けるには? 自らの体験に則し、独自の思考のエッセンスを明快に開陳する、恰好の入門書。大学生協、超ロングベストセラー。

     
  • カミュ〈宮崎嶺雄=訳〉
    『ペスト』
    新潮文庫/定価825円(税込) 購入はこちら > アルジェリアのオラン市で、ある朝、医師のリウーは鼠の死体をいくつか発見する。ついで原因不明の熱病者が続出、ペストの発生である。外部と遮断された孤立状態のなかで、必死に「悪」と闘う市民たちの姿を年代記風に淡々と描くことで、人間性を蝕む「不条理」と直面した時に示される人間の諸相や、過ぎ去ったばかりの対ナチス闘争での体験を寓意的に描き込み圧倒的共感を呼んだ長編。

     
  • 村田沙耶香
    『コンビニ人間』
    文春文庫/定価638円(税込)購入はこちら >36歳未婚、彼氏なし。コンビニのバイト歴18年目の古倉恵子。日々コンビニ食を食べ、夢の中でもレジを打ち、「店員」でいるときのみ世界の歯車になれる──。「普通」とは何か? 現代の実存を軽やかに問う第155回芥川賞受賞作。
     
 
  • 米澤穂信
    『巴里マカロンの謎』
    創元推理文庫/定価682円(税込)購入はこちら > 「わたしたちはこれから、新しくオープンしたお店に行ってマカロンを食べます」その店のティー&マカロンセットで注文できるマカロンは三種類。しかし小佐内さんの皿には、あるはずのない四つめのマカロンが乗っていた。誰がなぜ四つめのマカロンを置いたのか? 小鳩君は早速思考を巡らし始める……。
     
  • マイケル・サンデル〈鬼澤忍=訳〉
    『これからの「正義」の
    話をしよう』

    ハヤカワ文庫/定価990円(税込)購入はこちら > 経済危機から大災害にいたるまで、現代を覆う苦難の根底には、つねに「正義」をめぐる哲学の問題が潜んでいる。よりよい社会の姿とは? NHK『ハーバード白熱教室』とともに社会現象を巻き起こした大ベストセラー。
     
  • 伊坂幸太郎
    『AX アックス』
    角川文庫/定価748円(税込)購入はこちら > 最強の殺し屋は——恐妻家。物騒な奴がまた現れた! 物語の新たな可能性を切り開く、エンタテインメント小説の最高峰。〈殺し屋シリーズ〉、『グラスホッパー』『マリアビートル』に連なる待望作!
     
 
  • ジョージ・オーウェル〈高橋和久=訳〉
    『一九八四年』
    ハヤカワepi文庫/定価946円(税込)購入はこちら > “ビッグ・ブラザー”率いる党が支配する全体主義的近未来。ウィンストン・スミスは真理省記録局に勤務する党員で、歴史の改竄が仕事だった。彼は、完璧な屈従を強いる体制に以前より不満を抱いていた。ある時、奔放な美女ジュリアと恋に落ちたことを契機に、彼は伝説的な裏切り者が組織したと噂される反政府地下活動に惹かれるようになるが……。
     
  • ジャレド・ダイアモンド〈倉骨彰=訳〉
    『銃・病原菌・鉄 上巻』
    草思社文庫/定価990円(税込)購入はこちら > なぜ人類は五つの大陸で異なる発展をとげたのか。分子生物学から言語学に至るまでの最新の知見を編み上げて人類史の壮大な謎に挑む。ピュリッツァー賞受賞作。
  • 太宰治
    『人間失格』
    新潮文庫/定価308円(税込)購入はこちら > 「恥の多い生涯を送って来ました」。そんな身もふたもない告白から男の手記は始まる。男は自分を偽り、ひとを欺き、取り返しようのない過ちを犯し、「失格」の判定を自らにくだす。ひとがひととして、ひとと生きる意味を問う、太宰治、捨て身の問題作。
     
 
  • 住野よる
    『青くて痛くて脆い』
    角川文庫/定価748円(税込)購入はこちら > 人に不用意に近づきすぎないことを信条にしていた大学一年の春、僕は秋好寿乃に出会った。周囲から浮いていて、けれど誰よりもまっすぐだった彼女。その理想と情熱にふれて、僕たちは二人で秘密結社「モアイ」をつくった——傷つくことの痛みと青春の残酷さを描ききった住野よるの代表作。
     

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