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大学生協PICK UP! 文庫ベスト10
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全国の大学生協450店舗の売上げデータより、新刊とロングセラーの文庫の中から、7月に大学生の間でよく読まれた上位10作品をご紹介します。
データ抽出期間:2021年7月
ブレイディみかこ
『ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー』
新潮文庫/定価693円(税込) 優等生の「ぼく」が通う元・底辺中学は、毎日が事件の連続。人種差別丸出しの美少年、ジェンダーに悩むサッカー小僧。時には貧富の差でギスギスしたり、アイデンティティに悩んだり。世界の縮図のような日常を、思春期真っ只中の息子とパンクな母ちゃんの著者は、ともに考え悩み乗り越えていく。落涙必至の等身大ノンフィクション。ついに文庫化!
夏目漱石
『こころ』
新潮文庫/定価407円(税込)鎌倉の海岸で、学生だった私は一人の男性と出会った。不思議な魅力を持つその人は、“先生”と呼んで慕う私になかなか心を開いてくれず、謎のような言葉で惑わせる。やがてある日、私のもとに分厚い手紙が届いたとき、先生はもはやこの世の人ではなかった。
太宰 治
『人間失格』
新潮文庫/定価308円(税込)「恥の多い生涯を送って来ました」。そんな身もふたもない告白から男の手記は始まる。男は自分を偽り、ひとを欺き、取り返しようのない過ちを犯し、「失格」の判定を自らにくだす。ひとがひととして、ひとと生きる意味を問う、太宰治、捨て身の問題作。
米澤穂信
『本と鍵の季節』
集英社文庫/定価792円(税込)堀川次郎、高校二年。不人気な図書室で同じ図書委員の松倉詩門と当番を務めている。背が高く顔もいい松倉は目立つ存在で、本には縁がなさそうだったが、話してみると快活でよく笑い、ほどよく皮肉屋のいいやつだ。彼と付き合うようになってから、なぜかおかしなことに関わることが増えた──青春図書室ミステリー開幕!!
外山滋比古
『思考の整理学』
ちくま文庫/定価572円(税込)アイディアが軽やかに離陸し、思考がのびのびと大空を駆けるには? 自らの体験に則し、独自の思考のエッセンスを明快に開陳する、恰好の入門書。大学生協、超ロングベストセラー。
星 新一
『妄想銀行』
新潮文庫/定価649円(税込)人間の妄想を取り扱うエフ博士の妄想銀行は大繁盛! しかし博士は、彼を思う女からとった妄想を、自分の愛する女性にと……32編の傑作ショートショート集。
三島由紀夫
『金閣寺』
新潮文庫/定価737円(税込)「美は……美的なものはもう僕にとっては怨敵なんだ」。吃音と醜い外貌に悩む学僧・溝口にとって、金閣は世界を超脱した美そのものだった。ならばなぜ、彼は憧れを焼いたのか? 現実の金閣放火事件に材を取り、31歳の三島が自らの内面全てを託した不朽の名作。
細田守
『竜とそばかすの姫』
角川文庫/定価726円(税込)高知の田舎町で父と暮らす17歳の高校生・すずは、幼い頃に母を事故で亡くし、現実世界では心を閉ざしていた。ある日、親友に誘われたことをきっかけに“もうひとつの現実”と呼ばれるインターネット上の超巨大仮想空間〈U〉に「ベル」というアバターで参加することに——細田守監督が自ら書き下ろした最新作の原作小説。
レイ・ブラッドベリ<伊藤典夫=訳>
『華氏451度』
ハヤカワ文庫/定価946円(税込)華氏451度──この温度で書物の紙は引火し、そして燃える。451と刻印されたヘルメットをかぶり、昇火器の炎で隠匿されていた書物を焼き尽くす男たち。モンターグも自らの仕事に誇りを持つ、そうした昇火士(ファイアマン)のひとりだった。だがある晩、風変わりな少女とであってから、彼の人生は劇的に変わってゆく……。
ジェニファー・ラトナー=ローゼンハーゲン
<入江哲朗=訳>
『アメリカを作った思想
五〇〇年の歴史』
ちくま学芸文庫/定価1,430円(税込)「新世界」に投影された諸観念が合衆国を作り、社会に根づき、そして数多の運動を生んでゆく──。アメリカ思想の五〇〇年間を通観する新しい歴史。
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