大学生協PICK UP! 新書ベスト10
◆全国の大学生協450店舗の売上げデータより、新刊とロングセラーの新書の中から『読書のいずみ』が独自に選書。４月に大学生の間でよく読まれた上位10作品をご紹介します。
データ抽出期間：2022年４月
木下是雄
『理科系の作文技術』
中公新書／定価770円（税込） 購入はこちら ＞物理学者の著者が、理科系の研究者・技術者・学生のために、論文・レポート・説明書・仕事の手紙の書き方、学会講演のコツを具体的にコーチする。文のうまさに主眼を置いた従来の文章読本とは一線を劃し、ひたすら「明快・簡潔な表現」を追求。文系の人にも支持されている不朽の文章入門。
千葉雅也
『現代思想入門』
講談社現代新書／定価990円（税込） 購入はこちら ＞人生を変える哲学が、ここにある──。デリダ、ドゥルーズ、フーコー、ラカン、メイヤスー……複雑な世界の現実を高解像度で捉え、人生をハックする、「現代思想」のパースペクティブ。現代思想の真髄をかつてない仕方で書き尽くした、「入門書」の決定版。
小笠原喜康
『最新版
大学生のためのレポート・論文術』
講談社現代新書／定価880円（税込）購入はこちら ＞レポート、論文作成には欠かせない、ネット検索の上手な活用法とは？ 電子書籍の引用表記は、どのようにすればよいか？ 気をつけなければならない論文不正の種類とは？ 最新のネット環境などに対応したアップデート版が登場。誰にも訊けないことが書いてある！
小川幸司、成田龍一＝編
『世界史の考え方』
岩波新書／定価1,276円（税込）購入はこちら ＞ 近現代の日本史・世界史を総合し、高校の必修科目「歴史総合」が始まる。シリーズ第一巻は中国史、イギリス史、アメリカ史、アフリカ史、中東史の歴史家とともに、近現代史の名著を題材に、歴史研究の最前線や歴史像の形成過程、概念に基づく比較、問いや対話による歴史総合の実践を示す。
武井彩佳
『歴史修正主義』
中公新書／定価924円（税込）購入はこちら ＞ナチによるユダヤ人虐殺といった史実について、意図的に歴史を書き替える歴史修正主義。フランスでは反ユダヤ主義の表現、ドイツではナチ擁護として広まる。1980年代以降は、ホロコースト否定論が世界各地で噴出。欧米社会が対応を迫られる。100年以上に及ぶ欧米の歴史修正主義の実態を追い、歴史とは何かを問う。
小泉 悠
『現代ロシアの軍事戦略』
ちくま新書／定価1,034円（税込）購入はこちら ＞冷戦後、弱小国となったロシアはなぜ世界に覇権を誇示し続けられるのか。メディアでも活躍する異能の研究者が戦争の最前線を読み解き、未来の世界情勢を占う。
濱口桂一郎
『ジョブ型雇用社会とは何か』
岩波新書／定価1,122円（税込）購入はこちら ＞前著『新しい労働社会』が提示した「ジョブ型」という概念は広く使われるに至ったが、今や似ても似つかぬジョブ型論がはびこっている。ジョブ型とは何であるかを基礎の基礎から解説した上で、ジョブ型とメンバーシップ型の対比を用いて日本の労働問題の各論を考察。隠された真実を明らかにして、この分析枠組の切れ味を示す。
芦名定道ほか
『学問と政治
学術会議任命拒否問題とは何か』
岩波新書／定価924円（税込）購入はこちら ＞2020年10月１日、時の首相・菅義偉は、日本学術会議から新会員として推薦を受けた105名のうち６名の任命を拒否した。この民主主義や法から学問のあり方にまで禍根を残した事件から一年半。しかし、いまだ問題は終わっていない。日本社会の矛盾に直面した当事者６名が、その背景と本質を問う。
宇野重規
『民主主義とは何か』
講談社現代新書／定価1,034円（税込）購入はこちら ＞ギリシア・アテナイにおける民主主義思想の「誕生」から、現代まで、民主主義という制度・思想の誕生以来、起こった様々な矛盾、それを巡って交わされた様々な思想家達の議論の跡をたどっていく。民主主義の「本質」とは何なのか、そしてその未来への可能性を考える。
アンデシュ・ハンセン〈久山葉子＝訳〉
『スマホ脳』
新潮新書／定価1,078円（税込）購入はこちら ＞スティーブ・ジョブズを筆頭に、IT業界のトップはわが子にデジタル・デバイスを与えないという。睡眠障害、うつ、記憶力や集中力、学力の低下、依存――教育大国スウェーデンを震撼させ、社会現象となった世界的ベストセラー。
