大学生協PICK UP! 文庫ベスト10

全国の大学生協450店舗の売上げデータより、新刊とロングセラーの文庫の中から、7月に大学生の間でよく読まれた上位10作品をご紹介します。
データ抽出期間:2022年7月
 
  • 外山滋比古
    『思考の整理学』
    ちくま文庫/定価572円(税込) 購入はこちら >アイディアが軽やかに離陸し、思考がのびのびと大空を駆けるには? 自らの体験に則し、独自の思考のエッセンスを明快に開陳する、恰好の入門書。大学生協、超ロングベストセラー。

     
  • 森見登美彦<上田誠=原案>
    『四畳半タイムマシンブルース』
    角川文庫/定価704円(税込)購入はこちら >水没したクーラーのリモコンを求めて昨日へGO! タイムトラベラーの自覚に欠ける悪友が勝手に過去を改変して世界は消滅の危機を迎える。そして、ひそかに想いを寄せる彼女がひた隠しにする秘密……。ヨーロッパ企画の上田誠と森見登美彦、互いの代表作がひとつになった、熱いコラボレーションが実現!

     
  • 夏目漱石
    『こころ』
    新潮文庫/定価407円(税込)購入はこちら >鎌倉の海岸で、学生だった私は一人の男性と出会った。不思議な魅力を持つその人は、“先生”と呼んで慕う私になかなか心を開いてくれず、謎のような言葉で惑わせる。やがてある日、私のもとに分厚い手紙が届いたとき、先生はもはやこの世の人ではなかった。
     
 
  • 伊坂幸太郎
    『クジラアタマの王様』
    新潮文庫/定価825円(税込)購入はこちら >製菓会社の広報部署で働く岸は、商品への異物混入問い合わせを先輩から引き継いだことを皮切りに様々なトラブルに見舞われる。悪意、非難、罵倒。感情をぶつけられ、疲れ果てる岸だったが、とある議員の登場で状況が変わる。そして、そこには思いもよらぬ「繋がり」があり……。

     
  • 辻村深月
    『ツナグ 想い人の心得』
    新潮文庫/定価781円(税込)購入はこちら >死者との面会を叶える役目を祖母から受け継いで七年目。渋谷歩美は会社員として働きながら、使者の務めも続けていた。「代理」で頼みに来た若手俳優、歴史の資料でしか接したことのない相手を指名する元教員、亡くした娘を思う二人の母親。切実な思いを抱える依頼人に応える歩美だったが、初めての迷いが訪れて……。

     
  • ウォーラーステイン<川北稔=訳>
    『史的システムとしての資本主義』
    岩波文庫/定価990円(税込)購入はこちら >壮大な〈世界システム論〉を唱えたウォーラーステイン。資本主義をひとつの歴史的な社会システムとみなし、「中核/周辺」「ヘゲモニー」「帝国」「反システム運動」などの概念を用いて、その成立・機能・問題点を鋭く描き出す。現代世界を批判的に検討し、未来を展望するうえで示唆に富む一冊。
     
 
  • 太宰治
    『人間失格』
    新潮文庫/定価308円(税込)購入はこちら >「恥の多い生涯を送って来ました」。そんな身もふたもない告白から男の手記は始まる。男は自分を偽り、ひとを欺き、取り返しようのない過ちを犯し、「失格」の判定を自らにくだす。――ひとがひととして、ひとと生きる意味を問う、太宰治、捨て身の問題作。

     
  • 星新一
    『妖精配給会社』
    新潮文庫/定価693円(税込)購入はこちら >他の星から流れ着いた《妖精》は従順で遠慮深く、なぐさめ上手でほめ上手、ペットとしては最適だった。半官半民の配給会社もでき、たちまち普及した。しかし、会社がその使命を終え、社史編集の仕事を残すだけとなった時、過去の記録を調べていた老社員の頭を一つの疑惑がよぎった……。

     
  • 國分功一郎
    『暇と退屈の倫理学』
    新潮文庫/定価880円(税込)購入はこちら >「暇」とは何か。人間はいつから「退屈」しているのだろうか。答えに辿り着けない人生の問いと対峙するとき、哲学は大きな助けとなる。著者の導きでスピノザ、ルソー、ニーチェ、ハイデッガーなど先人たちの叡智を読み解けば、知の樹海で思索する喜びを発見するだろう。
     
 
  • 宮沢賢治
    『新編 銀河鉄道の夜』
    新潮文庫/定価473円(税込)購入はこちら >貧しく孤独な少年ジョバンニが、親友カムパネルラと銀河鉄道に乗って美しく哀しい夜空の旅をする、永遠の未完成の傑作である表題作に、「よだかの星」「オツベルと象」「セロ弾きのゴーシュ」「北守将軍と三人兄弟の医者」「饑餓陣営」「ビジテリアン大祭」などを加えた14編を収録。
     

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