読んで一言

アンケートから、読者の感動したり影響を受けた本や映画をご紹介
 

『Nのために』
湊かなえ/双葉文庫
定価693円(税込)購入はこちら > 頭文字に “N”をもつ4人。彼らが隠し持つ思いを知るにつれて、真実が明らかになっていく。その過程がワクワクしてしょうがない。タイトルである「Nのために」の意味にも注目。

(千葉大学/信玄餅


『ジョン、全裸連盟へ行く』
北原尚彦/ハヤカワ文庫
定価682円(税込)購入はこちら > あのシャーロック・ホームズが現代イギリスに生きていたら……? BBC制作ドラマ「SHERLOCK」のパスティーシュ(先行作品の要素を模倣したり、寄せ集めて混成した作品)で、シャーロックとジョンの手がけた事件6篇が納められています。ドラマは勿論のこと、著者が生粋のシャーロキアンということもあって、正典(原作)要素も盛りだくさん。なかなか目を引く表題作は、「赤毛」ならぬ「裸」にこだわりのある会員限定の秘密クラブ「全裸連盟」に纏わるお話。他に、ジョンの探偵修業や双子の兄弟を襲うまだらの綱など。ドラマ好きは勿論、ドラマ未視聴の方もパスティーシュから入ってみられては。

(奈良教育大学/ハリイタチ

 

『O・ヘンリ短編集 1』
O・ヘンリ〈大久保康雄=訳〉/新潮文庫
定価539円(税込)購入はこちら > 『NEW HORIZON』の英語教科書を使っていたひとなら見覚えがあるはずの「緑の扉」をはじめ、「これか!!」という話からそうでない話まで全て面白い。短編集だから外国文学はちょっと……と普段読まない人にもお勧めできます。私のお気に入りは、「よみがえった改心(原題:A Retrieved Reformation)」です!

(京都大学/コマタナ


『一九八四年』
ジョージ・オーウェル〈高橋和久=訳〉/ハヤカワepi文庫
定価990円(税込)購入はこちら > 〈小説家になろうラジオ〉というラジオ番組で紹介されていて本書を読むに至ったのですが、設定は重く苦しく、読むのがとても大変でした。でも、1年ほど前に読んだにもかかわらず、読了後の達成感があり、もし自分がこの世界にいたら、と頭のおかしくなりそうな妄想をしたことが私の中で印象的な出来事として刻み込まれています。読む人が増えて、この作品について語れる同世代(じゃなくてもいいですが)がほしいです。

(静岡文化芸術大学/くらげ

 

「人獣細工」
(『恐怖 角川ホラー文庫ベストセレクション』より)

小林泰三/角川ホラー文庫
定価565円(税込)購入はこちら >  父親に豚の臓器を移植され続けた女性の物語。自分のアイデンティティに揺らぎ、狂っていく主人公にゾッとした。題名の通りホラーであり、グロテスクな描写も多いため読む人を選ぶ作品だと思う。私は、視覚情報の無い小説でこれほど生々しい描写ができるのかと衝撃を受けた。

(弘前大学/ぱんどら


『老人と海』
ヘミングウェイ〈高見浩=訳〉/新潮文庫
定価539円(税込)購入はこちら > ヨルシカとのコラボカバーのものを購入。楽曲の落ち着いていて、どこかさみしい雰囲気をさらに感じたくて小説を読み始めた。
 時代背景や描かれている場所について詳しくなく、わからないこともあるが、老人の意地と海を愛する気持ちが伝わってくる。ぜひ楽曲と共にどうぞ。

(電気通信大学/かなで

 

 映画 
『スラムドッグ$ミリオネア』
(2008年 イギリス)
 最近観て一番心に残った映画です。インド映画というと、なぜかいつも楽しそうで明るく踊っていて……というイメージがありましたが、この映画はインドの貧困格差や宗教の争いなど辛く苦しい面も生々しく描かれていました。近年の映画ではないとは思えないほど映像の躍動感や配色、BGMの使い方がハイセンスで観ていて飽きなかったです。エンディングではしっかり楽しく踊っているので最後までしっかり観てほしいです^ ^

(北海道大学/あやの

 
※斜体の投稿者名は、ペンネームです。

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