読んで一言

アンケートから、読者の感動したり影響を受けた本をご紹介
 

『ラブ・ケミストリー』
喜多喜久/宝島社文庫
定価628円(税込)購入はこちら >理系人間としては今まで学習してきた化学の内容がストーリーの中に散りばめられていることで思わず、これ習ったな〜と楽しくなりました。また、登場人物それぞれの視点から話が進んでいくので、登場人物それぞれの角度からストーリーを楽しむことができます。

(同志社女子大学/あーさん


『未来』
湊かなえ/双葉文庫
定価858円(税込)購入はこちら >「子どもの貧困」、日本で埋もれてしまっている社会問題をテーマにした作品。子どもの声は小さく、家庭の壁は厚い。助けを必要としている子どもたちは、想像以上におおく、そして身近にいる。未来ある子どもたちを、守り、育てることが大人である私たちの義務だと考える。

(山口大学/ぶぅ助

 

『本陣殺人事件』
横溝正史/角川文庫
定価704円(税込)購入はこちら > これは日本の三大名探偵の一人、金田一耕助が活躍する作品の一作目です。昭和に書かれた作品ですが読みやすく、面白さもあってどんどん読み進められます。表題作の他にも2作品が収録されており、中でも「車井戸はなぜ軋る」はゾワゾワしてページをめくる手が止まりませんでした!

(東京農工大学/トヨチ


『永遠年軽』
温又柔/講談社
定価1,595円(税込)購入はこちら >日本、台湾、中国という国のあいだ、それからセクシュアリティのあいだを彷徨うことができる一冊。わたしたちも、こうした曖昧さのうえに立っているのかもしれないと感じます。

(東京外国語大学/uka

 

『ツバキ文具店の鎌倉案内』
ツバキ文具店/幻冬舎文庫
定価550円(税込)購入はこちら >初めての鎌倉、『ツバキ文具店』(小川糸/幻冬舎文庫)の登場人物を思い出しながら、この本を片手に散策しました。ほのぼのできる一冊です。

(長崎大学/山下裕美)


『烏の緑羽』
阿部智里/文藝春秋
定価1,760円(税込)購入はこちら >「八咫烏シリーズ」の第二部第3巻。「なぜ路近は長束に仕えているのか」について、長束、翠寛、清賢、そして路近自身の視点から描かれていく。
人は、その人に向けられる視線によって無数の側面を持つ。一面だけを見てどんな人なのかわかった気になることはできない。また、人の置かれた境遇だって当事者からの目線と外部の目線で捉え方は随分変わるものだということに気付かされる。
出てきた人物全員の行く末が気になってしまう一冊。読み終わったら、きっと「八咫烏シリーズ」の既刊を読み返したくなる。

(早稲田大学/にいなな

 

『短篇集こばなしけんたろう』
小林賢太郎/幻冬舎
定価1,731円(税込)購入はこちら >日本語のショッピングモールみたいな本。ページをめくるたびに全く違う世界が現れ、とにかくお腹いっぱいになれます。

(大阪大学/K.S.


『#真相をお話しします』
結城真一郎/新潮社
定価1,705円(税込)購入はこちら >最近のおすすめ本、本屋大賞にもノミネートされていました。軽快な筆致ながら、必ずどんでん返しが待ち受ける5篇からなる短編集です。現代人がとっつきやすいテーマが題材ですが、想像し得ない闇が隠されています。

(東北大学/Tap

 

『哲学の先生と人生の話をしよう』
國分功一郎/朝日文庫
定価748円(税込)購入はこちら >数十人の様々な日常の不安や不満に対して、具体的な哲学者の考えを用いて相談に乗る形式の本書は、その不安や不満を自分が経験していてもしていなくても、人生を生きる上でのヒントになった。

(一橋大学/中山渉)


『成瀬は天下を取りにいく』
宮島未奈/新潮社
定価1,705円(税込)購入はこちら >メンタルがしんどい時に、何も考えずに読めるものをと思って手に取りました。前半二つのお話はただ面白くて笑いながら読みました。後半からは、登場人物の丁寧な心情描写に引き込まれました。

(京都工芸繊維大学/スマートフォン

 

『トマス・アクィナス』
山本芳久/岩波新書
定価968円(税込)購入はこちら >トマス・アクィナスと言えば、キリスト教神学の権威。一見敬遠してしまいそうな人物ではあるが、本書では、その思想が分かりやすい具体例を交えて丁寧に辿られていく。暗黒時代の産物と揶揄されもする中世哲学の中に潜む、古代のアリストテレス哲学とキリスト教神学との交わりを感じられ、歴史の連続性にも気付かされる。

(宇都宮大学/鈴木恭哉)


『流転の海 全9冊』
宮本輝/新潮文庫
定価(各)825〜935円(税込)購入はこちら >著者の父親を中心としたノンフィクション混じりの人生回顧録が物語に昇華されている点、戦後の日本の立ち上がりと闇、市井の人々の生き様、全てがエネルギーに満ちており、読み進めるしか道がないことは、本読みの幸せと言える。暗く、辛く、匂いまでも立ち上りそうな時間も描ききられていて、作家とは何かを改めて考えさせられている。

(同志社大学/小魚

 

『愛するということ』
エーリッヒ・フロム〈鈴木晶=訳〉/紀伊國屋書店
定価1,430円(税込)購入はこちら >同居人と喧嘩した際に、たまたま本屋さんで見つけて手に取った次第です。生きていると、愛されたいという欲求ばかり肥大化するものですね……。愛が実存に対する答えという壮大な文言から本書は始まります。読み進めていくと、作者が愛する能力について冷静に観察していることが新鮮でした。まずは愛する技術(言葉どおりに)を磨いていきたいです。

(東京外国語大学大学院/ゆうこ


『フランスの大学生』
遠藤周作/小学館
定価715円(税込)購入はこちら >この本は、1950年、27歳だった遠藤周作がフランスへ留学した際に書いたエッセイをまとめた本です。第二次世界大戦終結間もないフランスの様子を、著者の目線で記録。当時のフランスの大学生の髪型や恋愛といった日常的なものから、思想傾向といった堅いものまで幅広く書かれています。時間も場所も遠く離れた1950年代のフランスを知る事ができるなんてとても不思議で、読んでいてワクワクします!

(琉球大学/miu

 
※斜体の投稿者名表記は、ペンネームです。

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