いずみの窓 177号

『izumi』へ寄せられた、感想、意見など……。

 

176号を読んで


斜線堂有紀先生のエッセイ「濫読期の勧め」が面白かったです。今までは「何かのために本を読む」という考えに否定的だったのですが、自我の確立のために本を読むという考えに触れて、それもいいかも、と思いました。最近は読書から離れていたのですが、大学生のうちにもっともっと本を読んでおかなくてはと思わされました。

奈良女子大学1回生/りんご
 

斜線堂有紀先生の本が大好きで、今回偶然にも手に取った冊子で、先生の書いた文章を読むことができて非常に嬉しかった。最近は、読書から遠のき、ついついスマホを適当にいじることに時間を費やしてしまっていたが、この冊子を手に取っておすすめの本を挙げていただいたり、濫読のすすめを受けたので、また積読の消化を始めました。

金城学院大学2年生/にゃんコロネ
 

斜線堂有紀先生の「濫読」について──最近、普段の自分なら絶対観ない読まない! というものに触れるプチ冒険を始めました。今、太宰治の『津軽』を読み始めたところです。ですので、このエッセイはその後押しになりました。普段から本を読んでいるので、自分が何を読めるのかわかったつもりでいましたが、まだまだ冒険が足りないと思っているので、同じように周りの読書家に「悔しい~!」と思いながら、気合いと根性で負けずに読んでみようと思います。

西南学院大学4年生/
 

最近読んだ中で特に印象に残っているのが、辻村深月さんの『凍りのくじら』です。辻村深月さんの作品で初めて読んだのは『傲慢と善良』で、人の本質をつく内容に深く共感しました。その後に『凍りのくじら』を読み、辻村深月さんの世界観に深く感銘を受け、入り込みました。私は現在大学生なのですが、丁度入学と同時にコロナウイルスが蔓延したため、入りたかった部活動だけでなく、大学にすら行けない状態でした。そのため、『この夏の星を見る』を本屋で見つけた時には辻村深月さんが描くコロナの中を全力で生きる物語を是非とも読んでみたいと思いました。

三重大学4年生/谷崎くじら
 

 

「座・対談」の記事が面白かったです。私は辻村先生の作品が大好きです。作品の登場人物一人ひとりに人として尊敬できるところがあって、物語の展開を楽しみながらも人生の勉強をさせてもらっていますし、読むと心がすっと軽くなります。特に対談中の「3.子どもの頃の教室に還って」以降の部分では、キャラクター一人ひとりの気持ちを大事にされていることがわかり、私が辻村作品を好きな理由がここにあったんだ! と嬉しくなりました。(記事本文とは関係ないですが、小見出しで「還る」の漢字を使われているところが素敵だと思いました。言葉の細部の意味をないがしろにせず丁寧に選ばれているところが好きです!)
 インタビュアーの方が本作品の好きな部分として取り上げられていたうみかさんの言葉も素敵だと思いました。大学生になり、好きなことや将来やりたいことを模索する日々の中で、なかなかそういったものに出会えず焦る日々でした。でも、将来やるべきことから少し距離を置いて自分の「好き」を大事にしていいんだよ、というメッセージをこの記事からもらって、安心感を覚えました。本の力を実感できる、素敵な記事だと思います。

東京大学1年生/くじら
 

表紙の辻村深月さんの名前に惹かれて初めて『izumi』を読んだのですが、面白かったです。コロナ禍で修学旅行が潰れるはずの世代だったのですが、そもそも通っていた高校に修学旅行が存在しなかったことを思い出して悲しくなりました。「コロナで修学旅行中止」はなんかエモいのでちょっとだけ憧れます。

東京大学2年生/ロゼッタストーン
 

高校生の時に『かがみの孤城』を読んだことをきっかけに好きになった辻村深月さんの特集が組まれていて嬉しかった。憧れの辻村深月さんが千葉大学の教育学部を卒業されていたことは、私が千葉大学教育学部を志願する理由の1つだった。だからこそ、今回辻村深月さんの言葉、思いにふれることができて良かった。実際にお話しされた2人が少し羨ましく思えた。『傲慢と善良』や『ツナグ』、『鍵のない夢を見る』など、今まで読んだ本にはそれぞ自分に足りないものを問われてきた。将来に不安を感じていたり自分自身に向き合う時間がなかったりした時に、ふと私に寄り添ってエネルギーをくれた。毎回、時間を忘れてページをめくり、あっと言う間に旅が終わってしまう。この頃、学業が忙しく本を読む時間が無かった。だが、この冊子を手に取ったことでまた本を読みたくなった。今回取り上げられていた『この夏の星を見る』はまだ読んだことがないから読んでみたい。

千葉大学3年生/ホップステップジャンプ
 

 

「座・対談 コロナ禍に生まれた物語」を読み、2020年、大学1年の頃の私に『この星』を薦めたいと思った。辻村さんや小説の中の登場人物だけでなく、インタビュアーの方にも共感できることが多くて面白かった。「コロナがなくなってほしいけど長引いてほしい」と感じるのは自分だけじゃないと知ってほっとした。友人や家族に話しづらいこと、共感を得にくいことも、まるっと肯定してくれる小説に私はすごく支えられていると感じた。

金城学院大学4年生/ズボラサンショウウオ
 

推理小説が好きで、その関係で辻村深月さんの作品は(特に講談社の本を)よく読んでいます。なので、今回のインタビューは楽しく拝読しました。『家族シアター』も読みましたが、作品のバックグラウンドを知れてとてもよかったです。

京都工芸繊維大学大学院/やもり
 

「わが大学の先生と語る」山極壽一先生のインタビューがとても興味深かったです。人間の本質は共感力である、という視点には、霊長類を長年研究されてきた山極先生だからこその説得力を感じました。社会で生き抜く上で必要な力は好奇心だ、というお言葉も、重みを感じました。

京都大学大学院/きのこ

「わが大学の先生と語る 森から見つめた人間の本質」が面白かったです。所有からシェアへ、という小見出しの部分でもお話があったように、今は経済学等の観点からコモンズの重要性が叫ばれていますよね。動物を観察・研究することで、現代社会のモデルを問い直すことができるのは、意外でした!

東京大学大学院/フー
 

 

特集のおすすめの辞書・辞典という企画、辞書の概念が少し覆されるようで面白かったです。自分が今まで興味を持っていなかったような、草や石の辞典、ぜひ読んでみたくなりました。

静岡大学2年生/くるくる
 

今回の号で推し図鑑の特集がされていたのがとても面白かった。近年、図鑑専門の書店ができたり、幼少期の学習に向けて図鑑への注目度が増しているような気がしますが、自分が幼い頃にはあまり図鑑を読んだ覚えがなかったので、今はいろいろな図鑑があるのだととても興味深く思っています。
 図鑑=学習用教材みたいなイメージが強かったので、それ以外に画集のようにその模様や姿を楽しむような物や、知識として興味のある分野を深めることも出来るのだと言うことが分かり勉強になりました。

富山大学4年生/もちもち
 

『人魚の眠る家』(東野圭吾)を私も最近読んだ。同じ作品を読んだ人がいると分かると、なんだか嬉しい気持ちになる。(「読書マラソン二十選!」) 一方、やはり印象に残る箇所は違うということも改めて感じる。小説内を漂う不安定な日常。いずれ来る選択の時に不安と恐怖を抱きながら読み進めたのを覚えている。私にとっては現状が壊れる怖さ、選ばなくてはならない緊張感に非常に共感を抱いた作品だ。

愛知県立大学3年生/〇〇〇
 

大学生活が始まってからは、本を読む機会がめっきり減ってしまっていたのですが、生協経由で『izumi』の存在を知りました。多くの人のコメントや企画が面白いなと思い、最近では、思い出したようにサイトを開く様になってきました。やはり読書をする事は楽しいと思い、また読みたいという気持ちを与えてくれました。ありがとうございますと伝えたいです。

京都橘大学1回生/蘇芳
 

 

初めて『izumi』を手に取りましたが、たくさんの本の紹介がされていて、嬉しく思いました。私は、小学生の頃はたくさん本を読みましたが、今は忙しくなって、あまり本を読む時間を取れなくなっています。パッと見て自分が読みたいなと思う本を見つけられるので、もっと早く知っていればよかったと思いました。

富山大学大学院/ヲヲ
 

はじめて『izumi』を手に取りましたが興味深い内容が多く、また久々に本読もうかなと思わされました。そしてもっとはやく存在に気づいていれば……とわずかばかりの後悔が残ります(もう学生生活が終わってしまうので)。12月号も楽しみにしております。

大阪大学大学院/磯部裕貴
 

読書週間に入りました。人文学の各分野の専門家がお勧めする研究書を紹介する特集があるといいなぁ、と夢想しています。学部生にはあまり関係ないように見えますが、実は専門書は、学問の世界の奥深さを感じさせてくれるものです。自分のあまり知らない分野についても知る機会になります。多分この企画は、分野を限定しない大学生スタッフから成る『izumi』にしかできないのではないかと思います。

名古屋市立大学3年生/タカピヨ
 
 

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