大学生の授業とは?

高校の授業と大学の授業はどこが違うのでしょうか。
専門的な授業とはどのようなものか?文系・理系の先輩にお話を聞いてみました。

文系

大学生の授業

profile

渡辺桃子さん
東京外国語大学 言語文化学部 4年(フランス語専攻)
出身地:新潟県 (新潟県立長岡高等学校卒業)

東京外国語大学生協

高校と大学の授業の違いを教えてください

高校ではあらかじめ決められている時間割に沿って授業が行われますが、大学では自分の興味に合わせて受講する講義を選ぶことができます。様々なことを幅広く学ぶのも楽しいですし、ひとつのことを狭く深く突き詰めていくのも楽しいと思います。授業時間はひとコマ90分なので、高校の授業より長くなりますが、面白い講義を受けているとあっという間に90分経ってしまう感覚です(眠くなるときもありますが……)。授業内容に関していうと、積極的に発言を求められる授業が高校よりも増えたような気がします。私の通う大学では、特に語学の授業が多いのでそう感じるのかもしれません。高校までの英語の授業では、大学受験に向けてリーディングやリスニングに重点が置かれていましたが、大学ではスピーキングに対する比重が高まり、より積極的に授業に参加することが求められています。

文系を選択した理由

「言語を学ぶと手に入れられる情報量が増え、より多面的に物事を見ることができるようになる」と高校の英語の先生に言われたからです。ある国際的ニュースを読むとき、日本の視点からだけではなくアメリカやフランスといった様々な立場からの記事を読むことで、視野を広げることができます。加えて、高校生の頃から英語で外国人と話すのが楽しくて仕方なかったので、大学では英語以外の言語を本気でやってみたいと思っていました。

文系と理系の違い

文系大学生は必修授業などが多いため1年生の頃が一番忙しく、理系大学生は1年生の頃から卒業までずっと忙しくしているイメージです。また、就職活動時には、文系学生はそれまで「何をしてきたか(経験)」よりも「なぜそれをしようと思ったのか(理由や考え方)」を強く問われますが、理系学生は所属しているゼミで研究してきたことが就職に直接関係しているように思います。(外大は文系単科大なので理系のことはよく分かりません)

現在、どういったことを授業で学んでいるか

日本語学のゼミに所属し、日本語文法を学んでいます。例えば、「昨日、私は買い物に行った」「3日前に、私は買い物に行った」と言うことはできるのに、「昨日に、私は買い物に行った」と言うことはできません。「昨日」と「3日前」にはどのような単語の意味的・文法的違いがあるのかを考え、留学生など日本語を勉強する人が、より簡単に理解できるような説明を考えます。卒業論文は「やりもらい表現(〜てあげる/〜てくれる/〜てもらう等)」について書く予定です。日本語のやりもらい表現は、話し手と聞き手の関係性や、話し手が誰の目線に立っているかなどによって、三項で対立しているので、習得しづらい分野のひとつです。その他に、フランス語・英語・ドイツ語・ベトナム語を勉強しています。

学年ごとの授業内容と、前学年との変化

年生

授業内容は簡単ですが、必修授業が多いです(フランス語5コマ、英語2コマ、地域基礎(フランスについての授業)、情報リテラシー)。専攻語(フランス語)は、日常会話のスピーキングやリスニングが中心です。また、言語以外の授業は受講者が150人を超える大教室での授業が多く、学期末はレポート課題の提出日が重なりました。課題が提示されたらすぐに取り組み始めないと後悔することになります。外大には言語文化学部と国際社会学部の2つの学部がありますが、1年次は学部問わず同じ授業を受けていることが多かったです。

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赤文字:春学期 青文字:秋学期
 
1   地域基礎 フランス語 学術リテラシー 言語研究入門
2 外交入門   フランス語 ことばの不思議
キャリアデザイン論
くらしと健康
健康体力づくり
3 フランス語 フランス語 日本の出版
27言語リレー講義
フランス語  
4   英語 グローバルビジネス講義
総合文化研究入門
   
5   映像論   英語 比較映像論
6         地球社会に生きる社会人からのメッセージ

2 年生

第3外国語(私はドイツ語)の授業がほぼ必修のような形で始まりました。専攻語の授業のレベルは1年次とは比べ物にならないくらい、一気に上がります。スピーキングやリスニングに加え、現地大学の学部留学を意識した文法の授業が始まりました。そのため、1年次より予習・復習に時間をかけました。言語以外の授業の内容も少しずつ専門的になっていきます。私は言語そのものに興味があったので、言語学や音声学などの導入部を学んでいました。

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赤線:春のみ 青線:秋のみ 印なし:通年
 
1     フランス語    
2     フランス語 フランス文学史 言語学概論
3 フランス語 フランス語 言語研究入門 フランス語  
4 ドイツ語 ドイツ語 総合文化研究入門

英語

 
5   フランス史   言語教育学基礎  
6          

3 年生

1・2年次と比べ、授業のコマ数が減り、いわゆる「全休(授業のない平日)」を作れるようになりました。また、3年生になると言語文化学部の学生のみが専攻語を必修授業として学び続けるので、フランス語専攻の友人と顔を合わせる機会が減りました。語学のレベルはさらに上がり、フランス語の小説や新書を読んだり、2000語程度の作文を書いたり、テーマに沿ったスピーチを行ったりします。授業が減った分だけ、フランス語の予習・復習をしていました。語学以外の授業もより発展的な内容になり、卒業論文を執筆するためのゼミに所属しました。

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赤線:春のみ 青線:秋のみ 印なし:通年
 
1          
2   言語学基礎 文法史概論 フランス語  
3 フランス語 日本語第二言語習得論      
4 コーパス言語学 フランス史   ゼミ  
5 フランス語 フランス語 フランス語 言語類型論  
6          

4年生

3年生までに卒業必須単位を取り終えたので、現在は日本語文法のゼミとベトナム語のみ受講しています。3週間に1度の中間発表に向け、先行研究を読み、自分のテーマに関する調査や分析して準備を行っています。また、自分の発表がなくても他のゼミ生の発表から自分のテーマに使えそうな部分を探したり、自分の日本語感覚や実体験を生かしてアドバイスを行ったりもします。ベトナム語は趣味の一環です。大学生のうちに声調言語に挑戦してみたいと思っていたので、念願叶って毎日幸せです。

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赤線:春のみ 青線:秋のみ 印なし:通年
 
1         ベトナム語
2          
3          
4          
5       卒論演習(ゼミ)  
6          
大学で学んだことを、卒業後どのように生かしていきたいですか?

日本ブランドを背負いながら国際的に活躍している企業への就職が決まったので、まずは英語を生かして、世界中の人々の暮らしがより便利になるようなシステム作りとその拡大に努めたいと思っています。しかし、外大卒だからといって、語学力だけに頼って働きたいとは思っていません。むしろ、語学習得の過程で学んだ「毎日こつこつと努力を積み重ねることの大切さ」や「恥をかくことを恐れず挑戦する勇気」などを大切にし、人間的な魅力を積み重ねたいです。その土台を築いた上で語学力を生かして海外で働きたいと思っています。

高校生に、受験や大学でアドバイスをお願いします!

家族や友達や先生など、困難を共に乗り越えてくれる人を大切にしましょう。わたしは受験勉強が辛くなったとき、周りの人に救われた場面が多々ありました。行きたい大学でやってみたいことを成し遂げるためにも、最後まで諦めず受験勉強頑張ってくださいね!

大学生の授業
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理系

大学生の授業

profile

林尚紀さん
名古屋工業 大学工学部 2年
出身地:名古屋 (名古屋市立向陽高等学校卒業)

名古屋工業大学生協

高校と大学の授業の違いを教えてください

高校と大学の授業は、授業の受け方は大きく異なります。高校の授業では先生が教室に来て授業をしますが、大学の授業では学生が授業の行われる講義室に行って、授業を受けます。なので、学生は自身の受けたい授業を受けます。その分、学生には授業の履修に自由はあります。ただ大学では自分の興味のある授業を自由に選ぶことができる反面、失敗しても自己責任という面もあります。

理系を選択した理由を教えてください

もともと文系科目が苦手で、理系科目の方が得意であり、理系科目も興味があったので、迷うことなく、理系を選択しました。科目の得意・不得意で志望校の選択肢も変わるので、多少は科目の得意・不得意を考慮した方が良いです。もちろん興味の有無も大切です。

文系と理系の違いはどういった点だと思いますか?

文系と理系では研究の仕方が最も異なる点だと思います。文系は文献や聞き取り調査を参考に研究することが多いのですが、理系は実験結果を参考に、研究を進めることが多いです。その違いが、大学生活の違いになっています。

現在、どういったことを授業で学んでいますか?

僕は大学2年生から専門が化学系のセラミックス分野に決まったので、今はセラミックス分野について科目を履修して、専門知識を養っています。またセラミックスだけでなく、高分子分野も科目も履修して、専門外の知識も養っています。更に将来の就職やキャリアを見据えて、キャリアのための授業も受けています。そこではグループワークや発表を通して、コミュニケーション力をつけることが出来ます。

大学生の授業
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学年ごとの授業内容と、前学年との変化を教えてください

年生

教養科目や基礎科目を学習します。教養科目は社会科や体育科など理系科目以外の科目がほとんどです。基礎科目は理系の学習の土台となる数学や物理、化学の基礎を学びます。

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1   科学技術史 微分積分Ⅰ及び演習 基礎化学 微分積分Ⅰ及び演習
2 フレッシュマンセミナー 対人コミュニケーション論   線形代数Ⅰ 力学
3 体育実技Ⅰ 物理学演習Ⅰ   Academic EnglishⅠ 創造工学概論
4 English SeminarⅠ 化学結合論   クリティカルシンキング  
5          
6          

2年生

専門分野も基礎を中心に学習します。2年生から専門分野について学習していきます。内容も徐々に専門的になっていきます。また1年生より少ないですが、まだ教養科目や基礎科目も学習します。

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1     物質科学Ⅰ   高分子合成化学Ⅰ
2 日本国憲法   実践問題解決 アモルファス構造科学 システム理論
3 無機構造化学Ⅰ 個体熱力学Ⅰ 物理学実験 無機有機ハイブリッド化学Ⅰ Academic EnglishⅢ
4   量子化学
基礎
  高分子材料物性Ⅰ
5   研究室ローテーションⅡ      
6          

3年生

2年生に比べ専門分野が多く、内容もより専門的になります。授業はほとんどが専門科目になります。

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1   セラミック材料強度学 生体分子化学 セラミック応用学演習Ⅱ  
2 セラミック応用学実験Ⅰ キャリアデザイン 機能性ハイブリッド材料 セラミック応用学実験Ⅱ  
3 イノベーション論    
4   マーケティング  
5   研究室ローテーションⅣ      
6          

4年生

4年生からは研究室に配属されます。4年生はいつも研究室で研究をする為に、授業はかなり少なくなります。

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1          
2          
3          
4   創造工学研究2      
5        
6          
大学で学んだことを、卒業後どのように活かしていきたいですか?

授業で学ぶことは専門的な知識からコミュニケーションまでさまざまです。卒業後は大学の専門分野で研究か開発をすることが出来れば、学んだ知識を生かしていけると思います。
別の分野の研究や開発を行うことになったとしても、コミュニケーションなどの力は活かしていけると思っています。

高校生に、受験や大学でアドバイスをお願いします!

受験勉強は大変だと思いますが、勉強すれば行きたい大学でやりたいことが、自由にできる楽しい生活を送ることが出来ます。楽しい生活を送るためにも、今しかできない受験勉強を、大学生になって悔いが残らないように、がんばりましょう!

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