鉄道系YouTuber 西園寺 さん インタビュー
鉄道・交通・歴史・地理・文化・旅行……幅広い知識を生かし、数々の魅力的な動画を発信し続けているYouTuber西園寺さん。斬新な企画力で構成される動画は多くの人を惹きつけ、特に大学生に熱い人気を誇っています。今回のインタビューでは、西園寺さんと同世代の旅行好き・鉄道好きな学生委員3人が、動画制作の裏話や旅の魅力などをお聞きしました。

全国大学生協連 全国学生委員会
委員長 髙須 啓太
インタビュアー

全国大学生協連 全国学生委員会
副委員長 瀬川 大輔(司会/進行)
インタビュアー

全国大学生協連 東北ブロック学生事務局
委員長 荒井 優
インタビュアー
自己紹介とこのインタビューの趣旨
学生が旅行をより楽しむために
日本全国を旅して思うこと
(以下、敬称を省略させていただきます)
自己紹介とこのインタビューの趣旨
自己紹介
瀬川- お忙しい中、貴重なお時間をいただきありがとうございます。本日は全国大学生協連 学生委員会の3名で参加させていただきます。
私は全国学生委員会で副委員長を務めております瀬川大輔と申します。2年前に北海道にある北星学園大学を卒業しました。西園寺さんは毎回日本一周の動画の初めに、必ず稚内駅からスタートされますよね。そのたびに北海道のことを詳しくご説明いただいて、私自身北海道出身なのでとてもうれしく思い、本日のインタビューをとても楽しみにしておりました。よろしくお願いいたします。
西園寺- 稚内大好きです。ちょうど4日前まで根室に行っていました。北海道とてもいいところなので改めてまた行きたいです。
高須- 同じく全国学生委員会で学生委員長を務めております高須啓太と申します。私も瀬川と同じで、昨年の春に岐阜大学を卒業しました。西園寺さんの動画が大好きで、中でも『路線バスだけで日本縦断の旅』では、日本の交通網について全然知らなかったことをたくさん知ることができ、交通にも興味を持てるようになりました。大学生は西園寺さんの動画を好きな人が多いです。本日のインタビューをすごく楽しみにしておりましたので、よろしくお願いいたします。
荒井- 同じく全国学生委員会で現在東北大学4年生の荒井優と申します。私も旅行と鉄道が大好きで、西園寺さんの動画もたくさん拝見しています。最近のものでは、『日本一の秘境駅を探せ!“人がいない駅”に行ったら勝ち対決!』という動画が好きで、西園寺さんにはもうすごくインタビューしたかったです。
西園寺- いや、ありがとうございます。すごく嬉しいです。
瀬川- それでは、我々は西園寺さんのことを動画等でよく存じ上げていますが、読者の方に向けて、西園寺さんの自己紹介をお願いしてもよろしいでしょうか。
西園寺- 西園寺です。今24歳で同志社大学に在学していますが、現在は休学中です。高校2年の終わりにYouTubeのチャンネルを立ち上げました。元々鉄道が大好きだったので、日本全国の公共交通機関や日本を題材にした企画、旅行の動画を7年半ぐらいYouTubeに投稿して『西園寺チャンネル』を運営しています。
大学2年の終わり頃に会社法人にして株式会社トラベーションを立ち上げました。現在はそのYouTubeの運営、イベントの企画出演、ほかには自治体の方やJRの方と一緒に動画を作らせていただくという活動をしています。
今、旅行アプリを作っていまして、今後リリースできたらいいなと思っています。旅行が大好きなのと、日本がもうめちゃくちゃ大好きなので、その日本の魅力と自分なりの楽しみ方をもっともっと伝えていけたらなという想いのもと、「旅行をもっと面白くする」というコンセプトで株式会社トラベーションの一メディアとしてこの西園寺チャンネルを今後も頑張っていきたいなと活動中です。
学生生活実態調査の結果から
瀬川-
西園寺さんの在籍されている同志社大学にも大学生協と学生委員会がありますが、我々全国学生委員会は、各地の大学生協や学生委員会が活動をより頑張れるように支援したり、つながりを作るような企画を実施したりしています。
西園寺さんは幼少の頃から旅行が大好きで、現在動画の発信を通して旅の魅力を伝えておられます。全国大学生協連で実施している学生生活実態調査を見ますと、大学生のアルバイトの収入の使途は旅行やレジャー費用の占める割合が一番多いという結果が出ています。コロナ禍で一度は落ち込みましたが、コロナ禍が明けて規制が緩和され、2020年以降国内旅行の需要は徐々に高まり、最近では海外旅行の需要も高まってきています。全国大学生協連「第60回学生の消費生活に関する実態調査」(2024年)より
回答者数11,590人(30大学生協)今回、西園寺さんに「大学生のうちに経験しておいてほしいこと」や「大学生の旅行について」等々をお聞きすることで、弊会ホームページの読者の多くを占める大学生に、旅行を通してさまざまなことへの挑戦や出会いにつなげてもらいたいと思い、このインタビューを企画させていただきました。よろしくお願いいたします。
動画制作の裏側
分析→考察→面白さに個性を
瀬川- 西園寺さんは旅をテーマにマニアックな企画を立案されていますが、その企画はどのように思いつくのですか。
西園寺- YouTubeを始めた動機は、「あ、これ僕が動画作ったら面白いんじゃない?」みたいな勘違いから始まったんです(笑)。それで動画を出していくのですが、YouTubeって登録者1000人いかないと収益化されないんですね。そこにいくまで2年弱かかり、自信をへし折られてもう全然ダメだったんですよ。
それで、面白いというのは人それぞれ違うけれど、やはり何がウケるのかを分析して考えてやらないといけないなと思いました。「自分の面白い」と「不特定多数の面白い」は全然違う。人に受け入れられ、かつ自分の個性を出せるようにするにはどうしたらいいのかと考えました。
そこから分析がすごく好きになり、交通系や旅行系の動画をピックアップして、それのどこがなぜ伸びているのか見ていくと共通点が見つかって、その要素を分析してみたんです。動画があったとしたら、花を見るんじゃなくて茎を見ると言うんですかね? 面白い動画に共通するウケる要素を抽出して、それを自分なりに解釈して、そこに自分ならではの個性を入れられるように考えながら動画を作っていきました。
具体的に動画の企画を思いつくのは意外と日常生活の中で、歩いている時なんかにふっと目に入ってきた情報とかに「あ、これおもろいかも」と感じることが多いです。ずっとアンテナを張っているというか、もう街を歩いていたら面白い動画の原石が転がっているなという感じですね。
瀬川- 日本が大好きな西園寺さんだからこそ思いつくテーマもあるのかなと、今のお話を聞いて思いました。
旅の知識で差別化を
高須- 動画の中で旅先の歴史や文化など、旅行が楽しくなるような様々な知識を紹介されていますが、どのようにして知識や関心の幅を広げられていますか。
西園寺- 一つは好きなことの範疇で、「これって何なんだろう?」と情報を収集することです。もう一つは実体験ですね。大学1年生の夏休みにやった『日本一周最長片道切符の旅』。これがYouTube西園寺チャンネルで初めてのシリーズだったのですが、その時に気付いたことは、「旅の楽しみ方っていうのは、その街が決めることじゃなくて自分が決めること」でした。魅力がないところってないし、つまらないと思うのは、場所がつまらないわけではくて知識がなくて楽しもうとできない自分がつまらないんですよね。
例えばトンネル一つとっても、「何の景色も見えないし耳がツーンとしてうるさいな」と思うのか、そうではなく「以前は迂回していたけれどこのトンネルができたことで短絡化されてかなり便利になった」という歴史を知っていれば、トンネル一つで感動できるでしょ?
それはもう47都道府県どこに行っても同じで、「あれ、なんでここ、道こんな急カーブしてんの?」みたいに、「なんで?」って思ったところにちゃんと理由がある。背景を知りながら旅行するのとそうでないのとでは、そこに感じる魅力が全然違ってくるんですね。
その知識を得るというのはお金がかかるわけでもないし、旅の深みや充実感を増すのにすごく役立つと思うんです。旅を楽しむ姿勢の一環としていろいろな知識を知っていたらもっと旅が面白くなるというのが、その最初の旅で思ったことでした。このバックグラウンドがあれば動画により深みが出て、他の動画と差別化できると思っているので、動画を見る皆さんにもそれを味わってもらえれば嬉しいなと思います。
高須- 私自身も元々交通には関心がなかったのですが、学生委員の活動の中で移動が多くて、この移動をもっと楽しめたらいいなと思ってYouTubeで調べたら西園寺さんの動画にたどり着きました。自分の知識と体験をつなげられる西園寺さんの動画はすごく魅力的で、地域の魅力について知るようになり、はまってしまいました。
西園寺- いや、嬉しいですもう。ありがとうございます。
小さな成功体験の積み重ね
荒井- 西園寺さんは日本全国を舞台に活動されていらっしゃいますが、様々な企画や取り組みに挑戦できる、その活動の“源泉”となるものを教えてください。
西園寺- やはりエネルギーが有り余っているというのは大きいかもしれません。その源泉というと、YouTubeを始めて2年間はもう全然誰も見てくれなかったので、「なんで見てもらえないんだろう」と、自分に対する怒りはありましたね。それでムキになって頑張ったみたいなところはあります。それはやっぱり動画を作るのも好きだったし、旅行も好きだったから。
自分が「これは勝てるだろう」と思っていたことがうまくいかなかったことに対して、どうやったらうまくいくのかを考えるのが結構楽しくて、何回もチャレンジしました。YouTubeの場合、すぐに数字で結果が出てきます。そういう意味で一つの動画をショートプロジェクトと見立てれば何回でも失敗できるし、それで面白くないと数字が言ってくれれば、じゃあそれを変えていく。どんどん変えていって、何回も何回もチャレンジして。そうしたことで小さいマーケティングの勉強みたいなのができたかなというのはありました。
その小さい成功体験の積み重ねがうまくいってからは、別に僕も大金持ちになりたいわけでもないので、ただ自分がやりたいことができたらいいな、そのできることを少しずつ増やしていけたら楽しいだろうなと思っていました。それで昔はできなかったことが今はできるようになり、今やりたいことがどんどん変わっていった。でも、それって今できることをちゃんと一つずつやり続けていったからなのだと思います。
今では、昔は考えられなかったような、例えばJRさんと一緒にツアーを企画させてもらったり、鉄道博物館を貸し切ってイベントやらせてもらったりというのは思ってもみなかったことなのだけれど、一つ一つの動画がなかったら絶対できなかったことなので、自分でも想像しなかった大きなところに行けたのは、やはり地道にできることを続けてきたからかなと思います。
荒井- 自分は今まで結構挫折してやりたいことが叶わなくて、うまくいかなかったなと思うことがすごく多かったんですけど、これから挑戦して一つ一つ積み重ねていこうと思いました。
西園寺- いや、僕も10本動画を出したら7本は失敗なんですよね。やっぱり数字ランキングみたいなものが出るんですよ。制作側からしか見られないんですけど、自分が出した過去の動画と比較して、どれくらい再生されてるかとか。10本出して思い通りになるのって3本ぐらい。7本は全然ダメ。でもそれが失敗かというとそうじゃなくて、それのどこが悪かったのかというのも数字で出てくるので、間違ったものはもう二度とやらなかったらいい。それを見つけたというのは一つ成功なのかなと考えると、やめない限りは失敗しないなという感じはあります。
荒井- ありがとうございます。ちょっとこんなことで折れちゃダメだなと思いました。
西園寺- いやいやいや、YouTubeしかやっていない僕ですが(笑)。
学生が旅行をより楽しむために
大学生協に望むこと
高須- 大学生協も旅行事業を取り扱っています。例えば、メルボルンに行く『異文化体験ツアー』、ヨーロッパに行ってクリーンエネルギーを見学する『学びのある旅』(『CO-OP学び旅』)というような組合員に向けた旅行企画、またホテルやレンタカーの手配などのサービスを提供しています。
西園寺さんは大学生協を利用して旅行を計画されたことはありますか。また、学生の旅行のためにこんなサービスや取り組みがあったらいいなと思われるものがあれば、お話しできる範囲で結構ですのでお伺いしたいです。
西園寺- 最初の質問ですが、大学生協の旅行カウンターがあるのは知っていたし行きたいなと思っていましたが、行ったことがないですね。僕が大学に入学して2年間はコロナ禍でずっとオンライン。そのオンラインが明けたら休学したので、普通に通っている時に生協に立ち寄る暇もなく、生協でお得に商品を買えたりするということを友達伝えで聞くと、すごい後悔があります。
学生向けの旅行はアカデミックなところがあり、ただ楽しむだけでなく学びになることが多いと思いますが、学割で乗車券が2割引きになるということをみんな知っているのかな?
例えば飛行機も、JALやANAは当日予約だと25歳以下の運賃がすごく安くなるというように、学生は結構優遇されています。僕もスカイメイト(JAL)とかスマートユー25(ANA)の恩恵を山ほど受けていますが、そういう情報をまとまって見られたらすごくいいのかなと思います。大学ではそのような情報を教えてもらったことがないので、例えばチラシ1枚で「夏旅行するならこんなお得なサービスがいっぱいありますよ」というのがあって、そこから予約できたら嬉しいと思います。
高須- 若いうちにしかできない旅行の提案があるので、そういうサービスを受けて旅行に行く若者が増えたらいいなと思います。
その場所を深く知る
荒井- ちょっと質問からは逸れるんですけど、先ほどのお話にあった「トンネルがなぜ掘られたか」に自分もすごく興味があります。清水峠とかは有名だと思うのですが、トンネル開通によって国道が廃道になっているじゃないですか。谷川岳ってトンネルがどれだけすごいのかを強く感じるので、そういうことを知っているのは楽しいなと思っていました。
西園寺- その場所の歴史を知ると、間違いなく感動しちゃいますよね。ダム建設で町ごと村ごと水没したりしたところもあったとか。昨日も黒部ダムに行ってきたんですが、当時のトンネル工事で、破砕帯という地下水が噴き出て軟弱な場所を80メートル掘るのに7カ月かかっているのですよ。犠牲者も出ているし。でも今はそこを関電バスに乗ると15秒で通り抜けられるんです。
もちろん何も知らなかったらただのトンネルなのだけれど、「ああ、本当に水がいっぱい噴き出しているなあ」とか、上に上がったらその湧き水が出ていて「人を苦しめた水だけど、今はこうしてこの水の恩恵を受けられているんだな」と、そういうことも考えられて。それも含めて、結局ダムが作られたというのは、電気が不足していた我々の生活を豊かにするためなのですが、その裏に人々の犠牲もあったと知ることで、その場所をより深く感じることができると思います。
もちろん旅行を楽しみながら、景色を楽しみながらというところはあるのですけれど、改めて日々に感謝して全力で生きていこうかなと、そういう活力にはなるのかなと思います。はい、すみません。あの脱線しちゃいました。
荒井-
いえ、とんでもないです。私が話したことをさらに膨らませてくださってありがとうございます。
黒部ダムとトンネル内の破砕帯区間
日本全国を旅して思うこと
旅の醍醐味
荒井- 一人旅と友人と一緒の旅、それぞれの醍醐味はどんなところにあると思われますか。
西園寺- これ、僕もどっちが好きかって言われたら選べない。どっちも違うし、結構別物だとも思っています。一人旅の一番いいところは誰にも邪魔されないことですから、ちょっと今日は11時にチェックアウトするまでホテルで寝ていたいな、っていうのができるじゃないですか。ここおもろいから行く予定なかったけど行ってみようかなとか。自分と自然の会話というか、自分の興味の赴くままに誰にも気兼ねせずできるっていう、一人旅はそういう感覚なんですよ。
友達と行く時って、メインはやっぱりみんなとの会話なんじゃないかと思うんですよね。日本ってどこに行ってもどこの温泉に行っても「ええ? 何、ここ?」っていうところがなかなかないじゃないですか。基本的にご飯は美味しいし、どこに行っても楽しい。
となると、やはり友達なんかと行く旅行って舞台がどこかというよりも、旅行を通じてみんなとたわいもない時間を過ごす楽しさがあるので、ちょっと一人旅とは違うかなと思います。みんなで行くというのはやっぱりその思い出ですよね。
だから極端な話、本当に自分が今どこに来ているのか分かっていない人も結構いると思うんですよね。例えば、5人グループで旅行して「城崎行きました」ってときに、「地図で城崎をピンポイントで指してください」って言ったら、3人ぐらいは指せないんですよ、これ本当です。でもそれを忘れるぐらい楽しんだ、その友達との時間がやっぱり大事ですからね。
旅って言ってもいろいろな形があるし、学生のうちは特に行けることが多いと思うので、僕も学生ですから楽しんでいきたいと思いますし、皆さんにも楽しんでほしいと思います。
荒井- 一人旅はハードルが高いから友達と一緒に行きたいという人は周りに大勢いますが、旅行のハードルじゃない、旅行自体を楽しめばいいんだと伝えてあげたいなと思いました。
西園寺- いや、そう思いますね。さすがに僕も友達と旅行に行って、「ちょっとごめん、トンネル見てくるわ」とはなかなか言いづらいところがありますからね(笑)。
大好きな場所
荒井- 西園寺さんが旅行をしていて一番良かったと思う場所や思い出の場所はどこですか。大学生にぜひここは行ったほうがいいという場所がもしあったら教えていただけますか。
西園寺- いや、これね、ランキングが本当に難しいんですけど、場所ですよね。どこが良かったかなあ。でもそれで言うと本当に最近の話になってしまうのですが、僕結構、城崎とか有馬とかのメジャーな観光地も大好きなんです。完成されているイメージで、駅を出たらもう全部温泉街。「はい、どうぞ楽しんでください」みたいな、僕が何もしなくても歩いているだけで盛り上げてくれている感じ、ちょっとディズニーランドとかに似ているのかなと思います。
それもすごく楽しいんですけれど、僕は一見、あまり整備されていないように見える、自分から掘っていって楽しさがわかるみたいなところも好きです。そういう温泉地とか場所に行くと、結構興奮するところがありまして、温泉でいったらそれこそ湯田中温泉(※)とかめちゃめちゃ好きなんです。外湯めぐりがあって、共同浴場があるんですよね。地元の人がお札で入れる温泉があって、もうお湯が熱くてちょっと水を足したら地元の人に怒られるっていう(笑)。
(※)長野県下高井郡山ノ内町にある温泉
https://www.yudanaka-onsen.info
そこは「はい楽しんで」ってディズニーみたいな感じではないんですよね。だから温泉街としてバリバリ発展しているかと言ったら、そうでもないように見える。もちろん発展はしているのでいいところなんですけど、そこを自分でどんどん掘っていく感じが結構良かったりして好きですね。東北の鳴子温泉(※)とかも好きです。
(※)宮城県大崎市にある温泉
https://www.naruko.gr.jp
荒井- 湯田中温泉行ったことなくてすごく行ってみたくなりました。
西園寺-
ぜひ行ってみてください。もうめちゃくちゃいいです。
長野電鉄「ゆけむり~のんびり号~」
鳴子温泉郷
若者世代へのメッセージ
瀬川- 最後に、読者の大多数を占める若者世代(大学生世代)に向けてのメッセージをお願いします。
西園寺- 僕も一応学生であり若者なので全然言える立場でもないのですが、僕は高校の時から、大学に入ってからが勝負だと思っていました。やっぱり時間が作りやすくて自由がある。それは「責任のある自由」だと思います。
何でもやっていいというわけではなく、大学のコミュニティに属しながら、かつこれからの人生のこともだんだんと考えながら、その中での自由をこれからも謳歌してほしいなと思います。自由って何でもできる。サボるのも自由だし、休むのも一つの選択肢だと思うので。
僕は「稚内より近かったら全部近場」だと思っています。これは大きな声で言いたいことですけれど、要はみんな意外と日本の近さをなめているなって思うんですよ。
稚内って本当に近くて、東京から飛行機1本で行けるんです。日本中、飛行機1本で行けるところって少ないんですよね。稚内は遠いように見えてガチで近くて。だって飛行機に乗るだけなんで2時間くらいじゃないですか。空港がない山奥だったらもっと時間がかかるでしょう?
そういう意味で距離というのは自分が決めるものだなと思います。日本にはもちろん世界もそうですけど、魅力的なところはたくさんあります。いろいろなところに行って、いろいろなものに触れてほしい。そして友達とのかけがえのない時間というのも大切にしていただきたいなと思います。僕も大切にしようと思っております。
瀬川- ありがとうございます。「責任のある自由」って言葉が響きました。社会に出る前の最後の自由になるこの時期だからこそ、時間を大事にして、いろいろな所に足を踏み入れられたらいいと思いました。我々も多くの大学生にその楽しさを伝えていけたらと思っております。
本日は、お忙しい中、お時間を割いていただきありがとうございました。
西園寺- こちらこそありがとうございました。
2025年7月15日リモートインタビューにて
PROFILE
鉄道系YouTuber
西園寺 さん
大阪府高槻市出身。2018年3月チャンネル開設。現在同志社大学商学部在学中。2022年度から休学してチャンネル運営・撮影、会社経営に専念している。鉄道・交通系YouTuberとして関西地方を中心に『日本全国で鬼ごっこ』シリーズ・『秘境駅』シリーズなど全国の公共交通機関に関連した動画を投稿。水間鉄道・小田急電鉄・鳥取県等とタイアップした企画も行う。
株式会社トラベーション代表。大阪府貝塚市PRアンバサダー。立山黒部アルペンルート広報パートナー等。
西園寺チャンネル https://www.youtube.com/channel/UCYTximhpSat0HHFPAI0UpUA
X(旧Twitter) https://x.com/SAIONJI_com
Instagram https://www.instagram.com/saionji_com/