第22話 スポーツと栄養②

管理栄養士 谷口輝美さん
こんにちは、管理栄養士のタニグチです。
引き続き、スポーツと栄養のお話をしていきます。
練習量が多い場合や競技によっては、1日3回の食事だけではエネルギーを補うことが難しくなります。足りない分を補うため、「補食」をとることはとっても大切です。
お子さんがスポーツをしているという方に「補食を持たせたいけど何がいいかわからん!レパートリーがない!」と聞かれたことがあります。
基本的な補食の考え方は、
- エネルギー源となる炭水化物の多いものをとる
- 食事で補いきれないビタミン・ミネラルが豊富なものをとる
- 運動の1~2時間前と運動直後に摂るのが理想。量は練習と食事に支障をきたさない程度に
スポーツ活動開始時を軸に、補食の摂り方を見ていきましょう。
1時間以上前: | 主食系、果物、糖分が含まれているゼリーなど…おにぎり、アンパン、バナナ、果汁ジュースなど |
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30分前: | 糖分が含まれているドリンク状のものなど 固形物は避ける…エネルギー系ドリンクなど |
直前: | すぐにエネルギーになるもの…あめ、チョコレート、ブドウ糖など |
直後: | 水分、炭水化物、タンパク質を補給 …おにぎり、肉まん、牛乳、オレンジジュースなど。食べることがむずかしい場合はプロテイン |

こんな感じで、運動前に炭水化物の多いものを摂り、集中力を高め、運動後にはタンパク質もプラスし、疲労回復をおこないます。
スポーツをする上では、このように「何をいつ食べるか」がすごく重要です。
お恥ずかしながら、スポーツ栄養の知識がかなり浅かったので、こちらを執筆するにあたり勉強しなおしました。前回の必要エネルギー量について書きながら、スポーツ選手ってすんごい量のエネルギーが必要なんだなあと。スポーツとはちょっと異なりますが、学生の頃実習で自衛隊施設に、隊員の方々のお食事について学びに行ったのですが、ほんとに絵にかいたような山盛りの白米を食べてらっしゃいました。それだけ激しい活動をされているんだなあとびっくりしたのを思い出したりしていました。
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