たすけあい情報室 (大学関係者向け健康・安全情報)

40周年。たすけあいの歴史と未来 40th Anniversary 1982-202240周年。たすけあいの歴史と未来 40th Anniversary 1982-2022

共済担当の職員・学生の『私たちの共済、その想いをつなぐ』

大学生協の「学生総合共済」が、誕生してから40周年を迎えました。
そして、これまでも長きにわたって学生生活の安心・安全を支える保障機能を提供してきました。
もしもの時も、みんなのチカラで一人ひとりを支え、自分自身のためばかりでなく、多くの仲間のために「たすけあい」の思いを結集していく。
そんな「学生総合共済」に携わってきた学生スタッフ、共済職員の思いをここにつづります。

大学生の感謝の声が
共済活動のモチベーションに

東京学芸大学
教育学部
初等教育教員養成課程
学校心理選修 3年
松井 貴哉 さん

学生総合共済は全国の大学生の掛金によって成り立っており、大学の垣根をこえて「全国の大学生でたすけあっていること」が感じられる制度です。「たすけあいアンケート」で給付を受けた大学生の感謝の声に触れると、自分も加入している共済の、その力でたすかっている大学生がいると思い嬉しくなります。逆に自分がケガや病気をしてしまった時も「共済があるし、病院に行ってみよう」というモチベーションになります。そうして、全国の大学生のみんなでケガや病気に備えていこう、健やかに生活をする準備をしようという気持ちが広がっていくと、共済はさらにハートフルなものになると思います。

そのためにも、共済活動を経てより多くの学生に「感謝の声」を届けなければならないと思います。効率よくその声を伝えるにはどうしたらよいのか、具体的なアイデアはまだありませんが、諦めることなく頑張っていきます。

また、給付を受けられるからといって、ケガや病気ばかりでは健康とは言えません。これまで以上に予防活動にも注力していく必要があります。学生委員として発信するだけでなく、「こう予防している」「ここの道が危ない」など学生の声を集めることができれば、みんなで健康の意識を高めることができると思います。学生総合共済が「大学生みんなのもの」と学生自身がより強く感じられるような活動づくりがカギになるのではないでしょうか。

私たちがたすけあいの輪を広げ、
一層頼ってもらえる共済に

東京大学 教養学部
理科一類 2年
末松 寛喜 さん

生協では受験生・新入生サポートスタッフとして活動しています。主に受験生への説明会を行い、受験生の保護者への説明会、新入生への入学準備説明会、生協手続き、そして、キャリア形成のセミナーやパソコン・iPad 講習会を行っています。

共済はその時代の学生の生活に合わせた内容となっているので、これからも変化に対応しながら、学生を最大限サポートできるものであってほしいと思っています。そういう意味ではコロナ禍を経た今、精神面でも頼ってもらえるような存在でなければならないと感じています。先日学生へのヒアリングを行ったのですが、「こころの早期対応保障」や学生生活無料健康相談テレホンを知っている学生はほとんどいませんでした。親が決めて加入していたという学生もいて、共済の内容を把握していなかったり、把握していても病気・ケガに関することだけだったりしました。精神系のことはより早く相談できた方がよいと思うので、さらに周知しなければならないと感じました。同時に、気軽に利用してもらえるようにすることが重要で、相談できることは知っているけれどなかなか相談しづらい、という状況を改善していくことも大切です。そのためにも、共済をより身近に感じてもらえるような活動に注力しなければなりません。

共済には今後とも学生を最大限サポートできるものであってもらい、共済に加入している私たちがたすけあいの輪を広げ、一層頼ってもらえる共済にしなければならないと思います。

学生時代だけでなく、
社会人になっても続くきずなへ

東京大学
消費生活協同組合
組合員センタ―
升本 有紀 さん

共済は加入して終わりではなく、何かあった時には共済金の請求や、「学生生活無料健康相談テレホン」サービスを活用していただくことが重要です。新学期は保護者の方が手続きされることが多いので、新生活が一段落したタイミングでお便りを出し、何に加入しているか学生本人に共有してくださいとお願いしています。

共済業務に携わっていてよかったと思うのは、一番は「共済があって助かりました」という声をいただいた時です。お役に立てて良かったと思いますし、「自分も誰かの役に立てるようにこれからも勉強を頑張ります」というメッセージをいただいた時は、こうやってたすけあいの輪が広がっていくんだなと感じます。また、学生が学習や活動を通して、自分の言葉で周りに伝える姿を見ると成長を感じて嬉しくなります。ケガや病気など大きな出来事以外でも、日常の些細なことで助けられたり助けたりする経験は誰にでもあると思います。毎日意識することは難しいですが、困ったときは頼り頼られすればいいと思う人が一人でも増えることが、共済に携わるやりがいの一つだと思います。

何よりも笑顔で卒業されるのが一番ですので、体と心の健康をサポートできるような日常活動を変わらず続けていきたいです。そして、社会人になった後もしばらくの間は引き続き見守る共済であってほしいですね。そうしていけるように、私たちも大学や地域と協力をして取り組んでいきたいと思います。

たくさんの経験をしながら
成長していく学生を陰ながら応援

東京学芸大学
生活協同組合 本部
共済担当 
パート職員
波多野 恵子 さん

パート職員として働いて、10 月で丸 16 年、共済全般と組合員管理を主な仕事としてきました。これまで、窓口でたくさんの学生さんと接してきて、失敗や後悔もたくさんありますが、「学芸の森」と呼ばれるすばらしい環境の中で、「学生総合共済」に携わって、学芸大生のお役に立てる仕事ができること、本当にありがたいなと思っています。

給付を受けた学生さんからのアンケートの一例ですが、『治療費の心配をかけたくなくて、ケガのことを親に言えませんでした。共済を知り、お金の心配をしないで治療に専念できました。』『新型コロナに感染し自宅療養をしました。まずアルバイトに入れなくなり、食料にも、お金にも困りました。電話をしたら、優しく説明していただき、精神的にきつかった自分にとってはとても嬉しかったです。』『4 年間部活を続けられたのは、共済のおかげです。全国の仲間にありがとうと伝えたいです。そして、いつか自分もたすける側になりたいです。』

給付という経済的支援で、救われる学生さんがいて、精神的に少しでも前を向くきっかけになってくれているのなら、こんなに嬉しいことはありません。これからも、たくさんの経験をしながら成長していく学芸大生を陰ながら応援していける存在でいたいと思っています。

そして、学生さんの話にしっかり耳を傾けることを心掛け、生協に相談に来ることで、少しでも気持ちが楽になってもらえるよう、なるべく前向きな言葉がけをしながら寄り添ってあげたいと思っています。

『Campus Life vol.71』より転載

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