たすけあい情報室 (大学関係者向け健康・安全情報)

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共済事業の譲渡と大学生協共済連の解散

大学生協共済連は、学生総合共済事業を継続・発展させるとともに、コロナ禍における大学生協「再生」に寄与するため、2022年9月30日をもって解散し、共済事業をコープ共済連に譲渡しました。
事業譲渡後も、各大学生協は引き続き、「大学生協の学生総合共済」をコープ共済連のもとで取り扱い、学生どうしのたすけあいの輪を広げます。

箱庭を使った心理療法もできる相談室
2022年5月20日調印式にて 米山会長とともに
(左)米山会長、(右)和田理事長

CO・OP 学生総合共済 事業譲渡調印式ご挨拶

日本コープ共済生活協同組合連合会、代表理事理事長
和田 寿昭

今回の調印式の意義は、大学生協が創り守り育ててきた共済事業の伝統や価値をコープ共済連が引き継いでいくことにあります。全国の大学生協は今回の譲渡によって経営再建のスタートラインに立ちました。地域購買生協やコープ共済連は大学生協の経営再建の支援の継続だけにとどまらず、地域生協と各地の大学生協との新たな連携強化のスタートラインに立ったものと考えています。地域生協と大学生協が共同事業として学生総合共済に取り組むことは生協運動の歴史にも刻まれる事業となっていくと思います。

過去を振り返ると1960~70年代は大学生協が全国各地で地域生協の設立を支援し、地域生協が全国に広がっていく時期でした。当時、大学生協連においても地域生協の設立支援を活動方針に掲げ、創業期を支える生協職員の派遣などを進めていました。その後、地域生協は大きく発展し、一方、大学生協も事業連合を中心に発展していくなど、しばらくの間、人的な交流などが途絶えていました。今回の学生総合共済という事業を軸に、地域社会づくりや若者に生協加入の輪を広げる活動など、新しい共同した活動が始まることを期待しています。今年の大学生協の新学期の取り組みで4年ぶりに新規加入15万人を達成されました。この15万人達成に、地域生協のルートでの加入も多くはありませんが貢献しました。これも大学と地域の連携の成果だと思います。多くの大学生協の皆様と地域生協との連携強化の意義や発展の可能性をしっかりと確認し、今後もご一緒に頑張って参りたいと思います。

学びたい、その思いを大切にしたい「大学生協奨学財団」

当財団は、全国大学生協連が設立者となり「たすけあい奨学制度」の奨学金給付を事業としている一般財団法人です。前身の運動は全国大学生協連で行っていた「勉学援助制度」で、その時代を含むと 30年前から活動し現在まで7億円を超える給付の実績があります。

扶養者を亡くし経済的に学業継続が困難な学生を応援するため返済不要の10万円を給付する事業です。その主な財源は全国の学生・教職員、大学生協からの賛助会費・寄付です。

コロナ禍でさらに厳しい状況の学生を応援するため特別対応で審査基準を緩和し給付を増やしています。大学の学生支援部署でも理解が進み多くの大学でこの制度を紹介いただいています。

一般財団法人 
全国大学生協連奨学財団(たすけあい奨学制度)

https://www.univcoop.or.jp/syogakuzaidan/

『Campus Life vol.71』より転載

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