受験生の保護者座談会
@東洋大学(2023年開催)
受験は情報収集がカギ!入試形態をよく知ることで受験のアドバンテージに

14学部48学科を擁する東洋大学。スポーツ活動やボランティア活動が盛んで、異なるフィールドでも志のある学生同士が交流を持てるのが魅力の一つです。
受験をスムーズに進めるためのカギは、事前に情報を入手し、しっかり高校の勉強を身に着けることです。今回は、受験生の保護者さまと現役の東洋大生にお集まりいただき、部活と勉強の両立について、また受験対策についてなどをお話していただきました。

〈参加者〉

  • 木村 あゆみさん(長女が東京都立高等学校2年生)
  • 道髙 英美さん(長女が東京都立高等学校2年生)
  • 中越 真理子さん(長女が東京都立高等学校1年生)
  • 岩田 麻衣子さん(長男が東京都立高等学校1年生)

〈学生〉

  • 伊藤 瑞起さん(東洋大学 理工学部機械工学科1年 推薦入試)
  • 政重 彰吾さん(東洋大学 食環境科学部食環境科学科フードサイエンス専攻1年 一般入試)

〈講演者〉

  • 東洋大学生協 理事長
    鈴木 道也先生(東洋大学 文学部 教授)

自己紹介


伊藤 瑞起さん

伊藤 瑞起さん(以下、伊藤さん):
東洋大学理工学部機械工学科1年の伊藤瑞起です。埼玉県の川越キャンパスに通っています。よろしくお願いします。


政重 彰吾さん

政重 彰吾さん(以下、政重さん):
東洋大学食環境科学部食環境科学科でフードサイエンスを専攻している、政重彰吾といいます。よろしくお願いします。


中越 真理子さん

中越 真理子さん(以下、中越さん):
中越真理子と申します。東京都立高等学校でPTA副会長をしております。他校に高校3年生の息子、東京都立高等学校に1年生の長女がいます。


岩田 麻衣子さん

岩田 麻衣子さん(以下、岩田さん):
東京都立高等学校のPTAで庶務をしている岩田麻衣子と申します。うちは一人っ子で、息子が高校1年生です。もともと都内に住んでいたわけではないので、高校を受験するときも、はじめて経験することがたくさんありました。高校ではじめてPTAに入ったので、子どもと共に受験について学んでいけたらなと思っています。今日も早速、参加させていただきました。よろしくお願いいたします。


木村 あゆみさん

木村 あゆみさん(以下、木村さん):
同じく庶務をしている木村あゆみです。娘が東京都立高等学校の2年生です。年子で他校に今1年生の息子がいます。私も関西出身で東京のことはよくわからないし、私自身は高校を卒業してすぐに働いていたので、大学受験のことを本当に何も知りません。今日はいろいろお話を聞けたらなと思います。よろしくお願いします。


道髙 英美さん

道髙 英美さん(以下、道髙さん):
東京都立高等学校のPTAで会計をしている道髙英美と申します。長女が東京都立高等学校の2年生です。下にも女の子がいまして、いま中3で高校受験まっただ中です。内申を上げなきゃとプレッシャーをかけられている時期で、家の中では結構ピリピリしています。長女と同じ東京都立高等学校を目指しています。
私も木村さんと同じで、高校を卒業してから専門分野の学校へ行ってしまったので、大学受験は経験していません。いろいろと勉強させていただきたく参加しました。お願いします。

大学受験に関する質疑応答

東洋大学生協 理事長 鈴木 道也先生(以下、鈴木先生):
東洋大学生協、理事長の鈴木道也と申します。事前にいただいていた質問にご回答します。

高校でしかできないこと、またはやっておくべきこと

鈴木先生:
大学は基本的に何でもできるので、大学ではできなくて高校でしかできないことはあまりないような気はします。ただ、大学に行こうか、専門学校に行こうかと選ぶ段階で、進路は変わりますよね。大学の中でも、保育系の学科であったり、理学部だったり工学部だったりというふうに、自分の進路を見据えて選んでいく。大学に入ると、自分の選んだ進路と近い人たちが近くにたくさんいるわけですよね。そういう意味では、同じような進路に向かっていく同志が近くにいる心強さはあると思うし、それは一生、付き合っていける友達だと思います。
一方、高校の友達は、高校を卒業したら、大学が違うことで会えなくなったり、会わなくなったりする子がいると思います。そういう意味では、社会人になっていく最終段階が大学だとすると、その一つ前の段階で、まだいろんな進路に向かう可能性を秘めた人たちが身の回りにたくさんいるのだと思います。だから、その人たちと友達になっていくのは大事なことだと思います。
もちろん大学で出会った友達と一緒にやっていくのも大事だけれど、そうじゃない、もっといろいろな分野に広がっていく可能性を持った友達が、高校時代にできる友達だと思います。
高校でしかできないこととなると、他はやはりクラス単位で行うような、いろいろな行事ですかね。大学は結構分かれてしまうので、同じ学科になったとしても、学科の全員とは友達にならないと思います。大学生は、一学年にいる何千人みんなと友達になれるわけではありません。思ったよりも、一緒に活動できる友達の広がりは少ないような気がします。
例えば文学部の史学科は一学年133人います。もちろん133人が一緒に受ける授業はありますが、その授業で一つの大きなイベントはやらないし、グループで活動するのは数人で調べ学習をする程度で、高校のように、30人、40人規模で何か一つのものをつくり上げる体験は、大学にではなくなる気がしますね。クラスのイベントはなんとなく面倒くさいなと思ってしまっているかもしれませんけれども、意外と振り返ってみるといい思い出になったりします。

大学受験に向けてモチベーションを上げるために、親としてどう接するべきか

鈴木先生:
勉強しろと言ってもなかなかしないですよね。

道髙さん:
逆効果になったりします。「勉強していたし」と言い返されてしまいます。

司会:現役の大学生に聞いてみましょうか。どうやってモチベーションを上げたか、あるいは親にどういうふうに言われたらうれしかったですか。

伊藤さん:
小中ではずっと言われていました。でも高校に入ってから、親に勉強しろと言われなくなったんですよね。それで逆にやらなければと思いました。本当に自分でやらないといけないという気持ちが生まれたら、そこから毎日できるようになりました。

政重さん:
僕の場合も、小中までは勉強しろと言われていましたが、高校になってからは言われなくなりました。ただ、とにかく計画は立てなさいというのは、定期的に言われていましたね。
英検については父親からすごく言われていました。この時期までに3級、この時期までに準2級という感じで一緒に組み立ててやっていましたね。あとは、友達は自分の部屋で勉強をしていましたが、僕はリビングでしていました。

道髙さん:
うちも勉強机があるのにリビングでします。落ち着くし、勉強道具を広げられるからいいんでしょうね。

政重さん:
そうですね。人がいるとちょっとやりやすくなるって言われていますが、個人的な感想だと、父親が仕事疲れでくつろいでいると、自分もくつろぎたいなという気持ちになってしまうというのはありますね。

道髙さん:
その気持ちもわかります。みんなだらだらしているのに自分だけって思っちゃいますよね。だからうちの娘は図書館に行くのかな。

政重さん:
そうですね、僕も途中から図書館で勉強していました。

鈴木先生:
いろいろ話を聞いていて、なるほどと思うのは、やっぱり「勉強しろ」という押しつけはよくないようです。
さっきも言いましたように、大学は卒業後の進路を見据えて選びますよね。我々大人は、社会人としていろいろ見たり聞いたりしていますから、こういう職業の人はこういうやりがいや大変さがあるとか、こういう分野は、今は少し大変かもしれないですが、将来性はあるとか、情報提供してあげられる。それは、やみくもに勉強しろというよりは、モチベーションを上げる上では効果があるかもしれません。
うちは長女が農学部なのですが、農業の話とか、バイオ、サイエンス、あるいは国際経済がこうだみたいな話を、僕や妻がご飯のときにいろいろ話しているので、長女はそれで農学部に行こうと思ったようです。僕は日本酒が大好きなのですけども、長女は農学部で日本酒の研究をしています。そういう意味では、会話したり、日常生活がモチベーションには影響を与えたのかなと思いますね。

政重さん:
そうですね。自分の母親も結構、サプリなどの栄養関係の話をしていたから、僕もそういうものに興味を持って、食関係の学科で、フードサイエンス専攻にしようかなと思いました。親の関心がきっかけでこういう学科に入ったというのはありますね。

司会:何気なく、押し付けがましくなく、話題にするといいのかもしれませんね。

政重さん:
コンビニなどに「職業学科の図鑑」というったものが売っているので、それを見せれば、こういうのがあるのだと知らなかったこともいろいろわかったりするので、いいと思います。

岩田さん:
うちはくだらないことしか話していないので、何も参考にならないかも。

鈴木先生:
それがふと耳に入っていて、ああ、そういえばあのとき、お母さんやお父さんがこんなこと言っていたなというのが、自分でインターネットを検索するきっかけにはなるのかもしれないですね。

道髙さん:
私は逆に、自分が学生のとき、父親が公務員なので、公務員、公務員ってすごく言われていました。私は兄がいるのですが、兄も私も、公務員試験は受けていません。言われすぎて嫌になってしまいました。でも、働き始めてから周りで公務員のよさが話題になっているのとよく耳にして。それを娘に伝えました。

鈴木先生:
一世代置いて効果が出るかもしれないですね。

道髙さん:
はい。やっぱりチャレンジしておけばよかったな、と後悔はあります。

木村さん:
私は高校を卒業してすぐ働いていて、それに関してはまったく後悔はしていませんが、結婚して主婦になって、いったん仕事を辞めて、また仕事をしたいと思ったときに、やっぱり手に職があった方がよかったなとは思うんですよね。だから娘には、こつこつと何か資格を取ってはどうかと言っています。自分の後悔なども交えて失敗談を話すと、意外とすっと入ってくるかもしれませんね。

大学受験をするにあたって、親、子どもともにやっておいた方がいいこと

鈴木先生:
二つあって、一つはやはり情報収集です。
大学は英語の外部試験をどんどん導入していて、これを知っているかいないかで、全然違います。それから知っておきたい情報としては、入試の形態ですね。今一般受験で入ってくる学生の割合はどんどん減っているんですよ。推薦入試がすごく増えていて、東洋大学も半分近くは推薦で入ってきます。その推薦にもいろんな種類があり、指定校推薦というものがあります。あなたの高校の学生を何人取りますので、いい人を推薦してくださいという制度です。
東洋大学の指定校推薦は、各学科から1名ずつです。例えば、史学科に1人だけ、英文学科に1人だけという感じです。東洋大学は48学科ありますので、48人は東洋大学に行けることになるんですね。
その指定校推薦と、学校長推薦と、自己推薦があります。指定校が駄目でも学校長の推薦をもらう、学校長の推薦をもらえなくても自己推薦で。AO入試というのもありますね。いろいろ大学側が出した課題に答えていくなかで、大学側からゴーサインをもらって入学が決まるというのもあります。
こういう一般受験以外のかたちで大学に入る道というのがすごく増えていますが、これは知らないと全然わからない。なんとなく3年生の1月に共通テストを受けて、2月から3月にかけて受験するのかなと思っていて、ふと周りを見たら、お宅のお子さんはもう大学が決まりました、こっちも決まりましたとなってしまって、「えっ、何が起こったんだ」みたいな状態になってしまうと心配だと思いますので、情報収集は大事です。
あともう一つは、高校の勉強ですね。
大学受験は、3年生になって部活を引退してから、夏休みに集中してやればなんとかなると言う人もいますけど、それは嘘だと思います。やっぱり1年生のときは1年生のとき、2年生のときは2年生のときに学んだ勉強をどれだけしっかり残しておけるか。3年生になって時間ができたとき、ベースがどれだけあるかだと思います。
学校の勉強をしっかり積み重ねておいたら、3年生になってそこからもっと伸びるわけですから。1年生、2年生をおろそかにしていて、3年生で「さて、やるぞ」となっても、基礎を固めるだけでも気がついたら終わってしまうということもあります。1年生、2年生の今は、部活をやった方がいいと僕も思いますが、やっぱり両立ですよね。最低限、1年で学んだこと、2年で学んだことをちゃんと復習して押さえておくことが大事です。
今は大学受験に対して、文科省の指導も非常に厳しくなっています。一部の私立で、学んだことのないような問題を出す大学もありますが、ちゃんと高校で学んだことで合格できる問題にしてくださいと厳しく指導されています。共通テストは当然そうで、難しいように見えても、全部、高校の範囲でできます。
だから高校の勉強をおろそかにしないことと、やっぱり情報収集をしっかりやるということですね。親のネットワークで入ってくる情報もあるでしょうし、子どもの方で聞いてくる情報もあるでしょうし、しっかりお子さんと共有した方がいいですよ。高校生だと、なかなか親子関係は微妙になる時期かもしれませんが、やはり話はした方がいいです。

推薦入試について

中越さん:
学校長推薦というのはどういうものですか。

鈴木先生:
学校長推薦は、学校長が責任を持って1名ずつ推薦する制度です。
例えば東洋大学文学部の哲学科に行きたいと生徒が言ったとします。それで、ある高校に東洋大学から哲学科の指定校推薦を出していると、そこで1人が決まります。でも2番目、3番目の人たちも受けたいというときに、哲学科では学校長推薦枠というものがあるんです。
指定校推薦枠は、枠に入った段階でほぼ合格です。でも学校長推薦枠というのは、推薦されるけれども全員受かるとは限らないんです。学校長推薦枠で受かる合格者の人数に対して、学校長推薦で推薦してくる生徒の数は結構いて、2倍とか3倍になりますから、落ちる可能性が出てきてしまいます。でも学校長推薦ですから、ただの自己推薦よりは優先的に合格できるよという枠です。

木村さん:
自己推薦は本当に自己推薦ですか。

鈴木先生:
アピール勝負です。学校の先生から最低限オーケーをいただく必要はあります。
ただ、すべての大学で、自己推薦、学校長推薦、指定校推薦とやっているわけではありません。受けたい大学、学部、学科を調べるときに、どういう入試方法があるかきちんと調べたほうがいいです。それは大学のホームページを見ればわかります。入試要項が劇的に変わることはないですから、昨年度、あるいは一昨年度の各大学のホームページで公開されている内容とほぼ同じ入試が行われると考えてください。ここで学校長推薦があるなら、今年もたぶんあるだろう、と準備を始めていていいと思います。

司会:一般受験は年明けに行われることが多いため、その年の前年の10月、11月にならないと入試要項が出ません。一方、推薦入試は一般受験が行われる前年の秋頃、9、10、11月ぐらいで推薦が終わりますから、その入試要項は6~7月にはもう出ています。
結構まめに見てみて、最新の募集要項を確認するといいと思います。当然、推薦が駄目でも一般を受ければいいわけですから。

鈴木先生:
情報収集と高校の勉強を頑張りましょうということですね。

内部性が多いなかで外部性はやっていけるか

岩田さん:
私自身が、実は大学で内部生でした。外部生の子とはあまり仲良くする機会がなく、あれ、あの子はいなくなっちゃったねということが昔は結構ありました。

鈴木先生:
大学によっていろいろだと思います。内部生と外部生の割合もありますしね。内部生が6割7割いるところに、3割4割外部生が入ってくると、やっぱり肩身は狭いかもしれません。
ただ、東洋大学は附属高校が三つあります。牛久高校と、京北高校と、東洋大姫路とありまして、それを全部足しても、東洋学年の一学年定員の1割いるかいないかなんです。もともと牛久、京北、姫路から全部上がってくるわけではないということ。それから高校の定員に比べて、大学の定員がとても多いです。14も学部がありますから。内部進学してくる生徒も散らばっていくので。例えば史学科は130人ぐらいいますけども、内部の人は7、8人で、1割もいないので紛れてしまいます。
だから少なくとも東洋大学に関しては、外部生と内部生という仕切はありません。

道髙さん:
大学によるという感じですね。

鈴木先生:
そうですね。例えば日本大学などは、附属高校出身者がたくさんいます。それでも、日本大学の先生と話していて、内部生、外部生という言葉が会話に出てくることはほとんどありません。

大学受験にあたり、今からやるべきこと

鈴木先生:
前の質問で回答したことに加えて、大学受験はお金がかかります。受験するとなると、私立を何校受けるとか、一人暮らしするとか。お金の準備をしてあげて、本人が行きたいといったら、応援するよと言ってあげられることかもしれませんね。

木村さん:
今高校に行っている2年生の娘は、あれがしたい、こっちも興味があると、結構出てくるのですが、1年生の息子は何もないんですよ。「何になりたい?」と訊くと、「サラリーマンだよ」と返ってきます。
意外と勉強に関してはできる方だし、淡々と、黙々とやるタイプなので、とりあえず少しでも上の大学を目指して頑張ろうという声掛けぐらいしかできないです。ただ、大学はすごくいろいろ学部があるので、ただ勉強ができるだけだったら、何を選んでどうしたらいいのか悩みます。

鈴木先生:
親が厳しく言って情報提供すれば影響を受けるかと思えば、反発されるときもあるわけですし。言わなくてもやってくれる子もいるかもしれないけれど、言わないことで油断してしまう子もいる。
うちの息子も、今でこそ経済学部に行くと自分から言い出しましたが、高1の頃は尻をたたいても何をしても、ぼうっとしていました。「将来、何をしたいの?」と訊くと、「休みの日に思いっきり漫画を読みたい」と言っていたから、そういうことじゃないと言ったら、「休みが取れる仕事をしたい」と。そこから発想がつながっていきましたね。

道髙さん:
プライベートは大事ですからね。

鈴木先生:
それで、ゆっくり漫画を読むためのいい布団が買いたいとか。それもまあありなのかなと思います。

道髙さん:
うちも漫画を読むため、ゲームをするために、ゲーミングチェアを買うと言っています。

鈴木先生:
そのためにはお金も休みも必要で、安定したホワイト企業がいい。ホワイト企業を検索すると、上場企業だとか何か出てくる。それで、上場企業はどういう基準だと出てくるから、流れとしては無駄じゃないのかもしれません。
繰り返しになりますが、学校の授業は本当に大事だと思いますね。僕は同僚の先生方に、東京大学出身の方たちが多くいます。話を聞くと、たいてい塾などは行っていないんですよ。東京大学の人ってみんな学生時代はかなり勉強していたのかなとイメージするのですが、みんなだいたい学校の勉強だけでしたという。元がいいのかなと思ったりもするのですが、でもうそじゃないような気もするんですね。ちゃんと部活もやりながら高校生活も楽しんで、しっかり高校の勉強をやっていて受かりましたというのが、実際にある気がします。高校の同級生でも東京大学に行った子がいるのですが、その子も塾に行っていなくて、高校の勉強だけ。でも抜群に成績が良かったです。1年生、2年生のときから、常に定期テストはいい点数でした。

道髙さん:
それ、全教科がいい点数ってことですか。

鈴木先生:
全部いいんですよ。うちの子もよく言っています、これは受験に使わないから手を抜くんだと。そうじゃないと思うんです、たぶんね。

木村さん:
どちらにしろ、理系か文系かという選択はするし、自分自身の中でもどっちが得意とかあると思います。下の息子に関しては、考え方は文系っぽいのだけれど、国語は大の苦手。まだテストの点数や成績がいいのは理系かな。でもいずれか選ばなきゃいけないですよね。

鈴木先生:
でも、満遍なくできる努力はした方がいい。早めに決めすぎない方がいいと思いますよね。

道髙さん:
うちの子も、理科は大好きで、いつも点数がいいんですよ。学校の授業だけで全部入ってくるみたいなんですよね。たぶん好きなのでしょうね。じゃあ国語はというと、それはそれ。苦手だから勉強しないというのもあるのですかね。
満遍なくやるにはどうしたらいいんでしょうか。例えば苦手な教科は自分でもわかっていると思うのですけれど、どうやってモチベーションを上げていましたか。

政重さん:
僕は現代文が得意でした。復習や予習とかはしていなくて、学校でただ授業を聞いているだけでいい点数は取れていました。ただ、現代文だけが得意で、古典は苦手だから、とりあえず単語帳は完全にマスターしようと思って、この期間までにこれをやると決めてやっていました。親が計画を立てていたので。
途中からは、「この時期までにこの参考書を1冊、終わらせるよ」と自分で申告して、終わったかどうか聞かれるという感じでしたね。苦手な教科は、プラス1時間、2時間、ちょっとやってみたりしていました。
あとは、一回、教える立場になったらどうかと言われました。人に教えるためにはより深く学ばなきゃいけないから、質問されてわからなかったらその場で調べてみる。父親に物事を教えるというのがなかなか新鮮だったのもあって、面白かったです。

現役大学生からのメッセージ


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