NPT再検討会議レポート vol.7

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平和首長会議が主催するサイドイベント:ユースフォーラムに参加し、プレゼンを行いました。
東京大学渡邉英徳研究室との交流や、アルバニアの団体との懇談を見学しました。

01.平和首長会議のユースフォーラムに参加しました

4/28AM、反核運動を促進する世界の地方自治体で構成される国際機構である平和首長会議(MayersforPeace)が主催するユースフォーラムに参加しました。平和首長会議が派遣している広島県内の高校生と大学生の計8人、核兵器廃絶長崎連絡協議会のナガサキ・ユース代表団3人、そして日本生協連代表団より佐藤含む2名が日本よりプレゼンターとして参加しました。海外からは、国際ヤングパグウォッシュ(ISYP)、国連軍縮部(UNODA)、核技術に関する学習しているシートンホール大学の学生などがプレゼンターとして参加しました。
広島の平和記念公園を訪れる外国人に被爆の実相を英語で伝えるユースピースボランティアの活動をはじめとし、広島・長崎の大学生からはそれぞれが取り組む活動について紹介がされました。高校生からは、平和活動をWell-beingの視点で考えること、人とのつながり・国際的な言語の壁を越えたつながりで平和を希求すること、小さな活動から始めていくこと、AIを用いて被爆者の証言の警鐘を行う試み、などについて報告がありました。
プレゼンター全員での集合写真
プレゼンター全員での集合写真
海外の皆さんからは、技術的な核エネルギーの課題が紹介されたり、ポーランド出身の方からはポーランドの市民社会は核廃棄についての認識が広がっていないためシンプルな認識が広がっていくことが必要だと思っていることを説明いただいたり、世界で活動する若者同士のつながりや若者への投資が必要になること、など様々な立場からプレゼン・発言がありました。
日本生協連からは、全国大学生協連・ならコープより、(ユースとして23歳ペアが笑)それぞれの生協での活動報告をさせていただきました。
私たち生協のスローガンであるFor Peace and Better lifeを伝える機会となったのではないかと感じています。
大学生協グループの取り組み報告
大学生協グループの取り組み報告
(英語でのプレゼンって難しいですね……)
 
狭い会場にパンパンに詰まった報道陣の多さからも、被爆地で活動する高校生・大学生への注目は非常に高いと改めて感じました。そしてプレゼンを通して、地域社会や国が若者に平和活動を行えるフィールドを用意することは、平和を希求し実現するリーダーを育てあげる仕組みでもあるのだと感じました。
組織や立場、対象や年齢が違う人たちが平和を実現するための活動をしていることに互いに勇気づけられる時間であったのではないかと思います。ディスカッションでも話題となった、平和活動に取り組む若者がつながりあい学びあえるプラットフォームやSNSの発信についても注目されました。
大学生協の平和活動の観点においても多くの示唆を得る非常に貴重な体験となりました!!
 
  • 平和を考える・伝える活動
  • 平和を考える・伝える活動

会員生協で実践された平和を考える・伝える活動を紹介しました

 
  • PeaceNow!
  • PeaceNow!

PeaceNow!については学生が作り学生同士で話すことが学びやすさにつながっていることも紹介しました

 

02.東京大学渡邉英徳研究室との交流

4/28PM、デジタルアーカイブによる継承や平和学習を行う東京大学大学院情報学環の渡邉英徳研究室より、様々な取り組みについてプレゼンいただき、体験・交流を行いました。
一文でまとめてしまい恐縮ですが、
  • ストーリーマップを用いた被爆体験の記録(村山美耶子さん)
  • 戦場にあるモノを中心としたストーリーテリング(Gargi Guchhaitさん)
  • 80年前の写真をカラー化し戦災の継承(森吉蓉子さん)
  • 小学生以下をターゲットにしてマインクラフトを用いた平和教育(片山実咲さん)
  • VRや3Dモデルを用いた戦場・被爆地の疑似体験(小松尚平さん)
などをご紹介いただきました。
東京大学大学院情報学環の渡邉英徳研究室の様々な取り組みについてプレゼン
 
教育学部のバックグラウンドから、平和教育に取り組む方や、VRエンジニアのバックグラウンドから戦災のアーカイブに取り組む方など、自身の関心から平和活動を結び付けて考えるというプロセスをお教えいただきました。この考え方は、学生委員会の平和活動のキッカケにおいて参考になると感じました。
 
カラー化した写真について話す被団協の松浦さん
カラー化した写真について話す被団協の松浦さん
VRを体験する被団協の濱住さん
VRを体験する被団協の濱住さん
VR体験
 

03.アルバニアの団体の方と被団協の懇談を拝聴しました

4/28PM、アルバニアの団体(Pathways To Peace)の国連代表であるRinor Janiさんと被団協の懇談を拝聴しました。
Pathways To Peaceはアルバニアおよびバルカン地域における核兵器禁止条約(TPNW)の採択に重点を置いています。
アルバニアはバルカン半島南西部に位置する人口300万人弱のNATOの加盟国です。TPNWへは署名していません。EUにはまだ加盟しておらず(現在、加盟候補)、TPNWへの向き合い方はEU加盟へ向けた周辺国からの印象とも関係しているようです。
 
  • 懇談の様子
    懇談の様子
  • 折角なので写真を撮らせていただきました
    折角なので写真を撮らせていただきました
 
Rinorさんからは、アルバニア政府が核兵器禁止条約に署名・批准することを5月下旬から始まる議会にて働きかけるために日本被団協に証言などで協力してほしい旨が伝えられ、被団協はアルバニアに行くことは難しいがメッセージをお送りすることで協力する旨で応えました。
会場からも拍手が沸き起こり、国際的な日本被団協へ寄せられる期待やパワーを感じる一時でした。
 

04.ニューヨーク市立大学での証言活動

佐藤は同行できませんでしたが、4/28夜にはニューヨーク市立大学が運営するラガーディアコミュニティカレッジの、いわゆる日本語学ゼミのような場にて、日本被団協より被爆の証言を行いました。
曾祖母が被爆者である方や、日本にルーツのある方、軍人の方など様々な方が参加していました。被爆者はアメリカへ恨みがあるのか、補償を求めているのか、なぜ被爆の証言を行う活動をしているのか、などという率直な疑問が投げかけられ、被団協の皆さんは歴史的な背景も含めて答えられたようです。
参加者との集合写真
参加者との集合写真
   

PDF版のレポートは以下よりご覧いただけます。

Vol07_『NPT再検討会議』生協代表団派遣_全国大学生協連レポート.pdf