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2024年07月04日(木) | 《特別TOPICS》 

お金の知識を正しく身に着けよう!
「お金の知識 しっかり養う!」座談会(後編)

CONTENTS

 
(以下、敬称を省略させていただきます)

学生と投資

大薮:投資している学生も最近よくいて、「先生、新NISAのどれ勧めますか?」という質問が出始めています。
あとスマホで100円からや、残ったポイントで投資を始めましたという学生もいました。
最近は投資教育をスタートしているから関心を持っていると言うのは確かですけれど、投資教育って経済の教育の中で応用編なので、まずはベースのお金のことをしっかり、自分の生活がどうなっているか知ることが大事ですね。
メディアが高校の家庭科で投資を教えることになったと大々的に言っていますが、家庭科の教科書の中でもお金の部分は2.7%ぐらいです。その中に『投資』って小さく書いてあるだけです!
以前岐阜県で調査しましたが、半数以上の先生が教えられないと。自分もやったことないのに、急に出てきてもそんなの困る!という回答が多かったです。
今は過渡期ですよね。4月に金融経済教育推進機構ができて、8月から本格稼働になって出前授業とかが出てくるので、ぜひ学生には関心を持ってもらいたいと思っています。
社会人同士ではどうですか?

 

宮永:投資の事に関しては、これだけ流行っているので話しますね。でも毎回、結論は良く分からない。になります(笑)

 
 

大薮:投資の基本は分散・長期・積立。
それかこの企業を応援したい!と言う気持ちがあれば投資しても良い。
今、みんなが投資しないといけないという雰囲気になっているのが、少し良くないですね。投資しないと遅れている…みたいな感じになるのは心配ですね。

 

宮永:それはあるかもしれませんね。

 

現役学生の家計収支実態について

吉田:はい、ありがとうございました。やはりお話を聞いていて、自分も友達の話しを聞いていると、何かの投資をキャッシュレス決済のポイントでやり始めたよという感じで、投資や挑戦をしていますね。
でも、まずは学んでいくことが大事かなって聞いていて思いました。
学生生活の現状をどのような家計なのか加藤さんにお話して頂きたいと思います。

 


現役大学生
名古屋工業大学
工学部情報工学科4年
加藤 拓弥さん

加藤:『自分の家計を見直そう!』の資料に全国平均がありましたので、僕の家計と比較してみましたが、そこまで大きな差はないのかなと思いました。ただ若干食費がちょっと多いかもって感じになっていて、僕の生活している経験でいうと、学年を経ていくごとに若干外食とかが増えているイメージがあります。
友達とかの関係がどんどん広がっていくので、集まりが増えていく…それで食費が増えている感覚があるので、1年生の頃はお金がどんどん貯まっていたけど、2年、3年、4年ってなっていくとあまり貯金が増えていかないような感じになっているイメージがあります。
また、投資とかを始めた話をちょこちょこ周りで聞きますが、そういう人の話をいろいろと聞いていると、何かさまざまなものにお金を使っている人とかもいて、まずはそこを減らすことが先じゃないのかな?と私は思います。いかにお金を使わないかというところの方が大事かもと思いました。

 

大薮:収入を増やすか支出を減らすか、あるいはそのお金に働いてもらう、つまり投資をするかっていうことだと思います。
投資は余剰資金でお金足り無いから投資っていうのは、根本が間違っていますね。

 

吉田:ありがとうございます。実際に学生の声が聞けたということで、続いては、保護者の立場でお願いします。

 


中学生・大学生保護者
大阪府立高等学校
PTA前会長
赤井 礼子さん

赤井:奨学金のお話の中で、給付型を貰う形になっています。
高校生の時の学力で、民間の奨学金もいただいて、大学生の子供は二人ともにそちらでお世話になっています。
貸与型奨学金の話も高校在学中に聞きましたが、先ほど大薮先生がおっしゃったように、学校側からは「様々な種類があるので確認してください」との説明を受けていました。
でも親の中で貸与型を借りたらブラックに乗るからローンが組めないよとか、カード作れないよっていう噂をずっと聞いていて、なるべく借りずに行ける大学を探そう!みたいな形はとっていますね。
それが本当に幾らかかってとか、さっき利息が付いたら200万円ぐらい余分に返さないといけないとか、そんな情報は全然ないので、私たちもそれを知ろうとしていなかった事も、ただ怖いな…で終わっているところは、今となれば反省しかないですね。

 

私も働いていますので小学生の時からお手伝いをちょっとずつしているような形だったので、上の子は家に帰ってきたら洗濯機をまわし、干す。ご飯が終わったら食器を洗って片付ける、明日の準備、何ならお茶を沸かすまでしてくれるようになりました。下の子もずっと受験でそれどころじゃないところがありましたが、終わってからは「ちょっと自炊をできるように頑張るから教えて!」とかお風呂掃除は自分がやる!上の子がずっとやっていた洗濯は僕がやる!というのをちょっとずつしているので、これができるようになったら一人暮らしができるよねって話しています。
下の子の仲良しの友達が一人暮らしを始めました。今日は焼きうどんを作った!焼きそばを作った!カレーライス作った!毎日写メが送られてくるから、すごいね?どうしたのって聞いたら、その子は実家にいた時に、お菓子を作るのが好きな子だったから、自分でちょっと調べて作っていると。実際そうじゃない子は何もしないし、全部買ったばかりになっているっていうのを聞いていると、家庭で教えるのって大事だなって思いました。

 
 

私の家庭は本当にお金をかけなかったので、塾代もかかってないし、高校に行くのも自転車で通える範囲、大学も通える範囲でそんなに遠くに行ってないし、親としては今とても楽ですね。
今、子ども達は夢を持って大学生になって、資格を一生懸命取ってエンジニアになりたい!ということで頑張って工業大学に入りました。ただ1年生の時にコマをぎゅっと詰めちゃったので、バイトに出る暇もない、3年生になってきて、やっと空く時間が増えてきて、これをバイトに費やすか、でもバイトを増やし過ぎると、金額が扶養から外れるとかっていうところで、どうする…?と。バイトをしている方が就職の時に有利だとも聞くので、その天秤が難しいですね。行ける日も限られているとなると色んなことを一遍にこう考えないといけない。でも大学のこともしなくちゃいけない。急に授業が無くなって、その代わりに違う日程に急に入るから、難しいですね。

 

大薮:バイトはね、しなくて良いのであればしなくてもいいと思います。バイト疲れで結局大学を辞める学生もいます。夜のバイトを入れると、次の日疲れますよね?学生さんは法律を良く知らないので、アルバイトだって休めるとか、あるいは試験の時は休めるとか話もしますし、1年生の時にちゃんと労働法を教えます。
例えば最低賃金ちゃんと貰っているかとか、給与明細をちゃんと見ているかとか。しかしバイト始めたら、急にお金が入るわけです。高校生の時まではお小遣い5,000円とかのレベルだったのが、急に何万円と入ってくる。
お給料が入る事が嬉しくて、どんどんバイト入れちゃって、結局はそれで潰れる学生もいる。
あと一番気になっているのが塾とか家庭教師で時給は1,500円とか高額だけど、前後の準備や掃除まで拘束があるけれどその分のお金は出ないというのもある。

 

赤井:11時ぐらいから何か別の枠があって、受講相談に乗る話まで全部させるそうですね。

 

大薮:でもその時間のお金は入らないでしょう?

 

加藤:まさに今、塾でバイトしています。

 

大薮:契約がそこまで入っての時給1,500円だったらいいけど、2時間教えた分だけだと、学生からそれはすごく苦情があります。

 

加藤:そこまでの不満は無いですけれど、やっぱり見掛けの時給は高く見える…罠みたいなのはちょっとありますが、私の所は試験休みとか柔軟にやってもらっています。

 

大薮:法律も知らないで働くっていうのが、まだ大人になりきってないというところなのかな。

 

吉田:話を聞いて、私自身もバイトを始めた時に入れられるところには全部入れてしまおうって思いで入れて、中間試験のタイミングでとても苦労したっていうのがありました。

 

奨学金返済中の家計収支実態について

 

吉田:では続いて大学卒業後に実際にどのようなその家計なのかっていうことも含めて、社会人の立場からお話してもらえたらなって思います。

 

宮永:私は大学が私立そして下宿生で…一番お金がかかります。(笑)。 奨学金も借りていましたが、まさに大薮先生が先ほどおっしゃっていた、20万円の満額借りていました。

 

大薮:えー(驚)。

 

宮永:なので、このシミュレーション出ていますけれども、576万円ここ元本として返す。
今もずっと返し続けています。まさに24年でちょっとこの利率がもう少し低い頃の奨学金だったので、まあ毎月2万5千円弱ぐらいは払い続けて滞りなく返してはいますが、今30歳になってまだ半分到達してない状況になっています。
やはり今これでなんとか生活をしていて思うのは、途中で借りる額を下げて減額できることを当時知って、ちゃんとしていればよかったですけれども、もう卒業までずっと12万円ずつ借り続けていました。
もうちょっと見直せよって!今さかのぼって自分に言いたいなと思っています(笑)。

 

大薮:学校の責任もあると思いますよ。本当に12万円ってものすごい金額だから、そこ大学側がもう少し確認して欲しい。

 


社会人
愛知大学生協
豊橋キャンパス店長
宮永 聡太さん

宮永:その通りで、「本当に今この額借りて、大丈夫?」って言ってくれる機会があるっていうのを聞いて、すごく良いなと思いました。
やっぱり社会人になって自分で全部支払いをするってなった時に、収支マイナスになりました。マイナスになった時に固定費を減らすというのは意識としてあって、固定費を減らすところから考え始めましたが、そうするとどう考えてもこの奨学金返済が一番高いなっていうことに気づきまして…(笑)。
でもこれを減らしちゃうと、自分の返済の年月が延びてしまうから、そこは何とか頑張って返し続けようってなって、調整できるところ調整して減らしてみたいな形でやっていて、何で収支マイナスになったかっていうのが、自分の反省の中で明確にありますが、やはり大学生の頃、それこそ大薮先生が言われた『スマホ代で知っていますか?』とか、『自分にかかっている費用を知っていますか?』というところをちゃんと知らなかったっていうのが一番の原因であって…。スマホ代を自分で払うとか、あと扶養を外れるので、住民税の支払いがあるとか、そういうのを全然知らずに…知る努力をせずに大人になってしまったなっていう事をすごく反省しました。本当にこの『スマホ代知っていますか?』も大事ですし、なかなか今口座振替しているものとか、あとクレジット支払いしているものとかあって、大学生・下宿生だと自分の懐から出て見えないお金があったなと。さすがに学費ぐらいは認識していますが、そうじゃない部分で案外親に頼りきりで生きてきたというのが、社会人になってすぐ気づいて色々反省した事項だなと思っています。
本当に大薮先生みたいに学生を呼び出して確認するのが非常にいいなと感じました。

 

大薮:今でも奨学金はずっと払い続けているという事ですよね?ちゃんと奨学金を組み込んだ家計になっていますか?

 
 

宮永:そうです。なんとかやれている感じですけど(笑)

 

大薮:マイナスになった時はどうされましたか?

 

宮永:そこはですね、貯蓄0円でスタートした訳ではなかったので、その月の単純な収支がマイナスという事です。
でも、その時点(学生時代)で少しでも貯蓄があるのだったら、借りるのを減らしとけよ!というのは今思いますけどね。

 

赤井:これは前倒しして、全額返してしまった方が後の利息が減るとかはないですか?

 

宮永:もう利率固定でスタートしたので、どっちにしても早く返せるのだったら気持ちとしては楽だけど…という形にはなります。

 

赤井:住宅ローンのような変動のイメージがあったので。

 

大薮:住宅ローンの固定金利や変動金利の事も授業で教えますけど、それよりクレジットカードでお金を借りる(ローン)と、とても金利が高いと。18%とか信じられないくらい高いよ!と。このような話は大学で習いますか?

 

吉田:私は習ってないですね。

 

加藤:習わないですけど、親にリボ払いは絶対に止めなさいって言われます。理由は聞いていませんが、多分借金だから?と理解しています。

 

大薮:社会人同士で家計の話しとかはしますか?

 

宮永:あまり話にくくてしていませんね。なかなかリアルになって、結婚や出産のタイミングで生活リズムや人生観も独身の頃とは大きく変わって来ますから。なかなか話しづらい環境がありますね。

 

キャッシュレスの時代だからこそ見える化を

 

大薮:給与明細の見方をこの前、授業で教えました。これ手取りで全部入るのではないよ!と言って、給料から社会保険料と税金が引かれるよって聞いて、初めてこんなに引かれるというのがわかったそうです。
お金は「見える化をする」のがとても大事だと学生には話します。
学生には、家のお金の事を親に聞きなさいって言います。住宅ローンの残金がどの位であって、借金しているのか?とか。
大体、親は子供に「お金のこと考えなくてもいいから」と言うけれど、家の事は知る方がいいと思う。

 

赤井:私は子供に相談します。例えばWI―FIを設置するのとギガ放題にするのとでは、これくらい違うよと。一緒に携帯のプラン変えに行った時に、子供に確認しました。

 

大薮:今、18歳でスマホ契約できるようになるから、バイトしているのだったら、自分のバイト代から払ってよって言う。そういう事をすると結構使い方も気をつけますね。
もうひとつ気をつけたいのは、アプリなど便利なものっていうのはちょっと危険が伴うというか、情報が全部抜かれるって言うか怖いですよね。

 

赤井:わかります!どきどきします。銀行口座のネットバンキングもキャッシュカードを作ると案内が来ますよね。子供が「やろうかな?」と言います。「お母さん怖くてできないから、分かるようになったら教えて」って話しますね(笑)。
クラスのお友達とか全部キャッシュレスで携帯を使って支払いしますよね。試験料の振込とかも「今日までやねん!」となっても携帯でピッと振り込む。でもうちの子はやっていないから、銀行まで慌てていくみたいな感じで。「お前のところ、キャッシュレス化できてへんや〜ん!せっかく工業科に来ているのに…」と言われますね(笑)。

 

大薮:いや〜微妙ですよね。私もそれこそこの前、偽サイトに引っ掛かってしまって。
暗証番号をスマホに覚えさせると、便利だけれども携帯が盗まれでもしたら危ない!結局、手書きのメモが安心(笑)昔に戻っていますね…
クレジットカードも番号も、毎回入力するようにしていたけど引っ掛かった時は、すごく巧妙で。専門家でも引っ掛かるのですねって言われました。

 

宮永:現役学生さんはカード持っていますか?

 

加藤:持っていますね。大学生になってすぐに1枚作って、留学のタイミングで更に作りました。
海外はクレジットカードが必要なので。
留学する前は現金を使う事が多かったのですが、海外でクレジット決済をしていたら、それに慣れてしまって(笑)。

 
 

全員:怖い!怖い!怖い!

 

加藤:スーパーとかでも使いますし、ポイント考え出すとクレジットカードが得だと思うので。

 

大薮:リボ払いとかはしていない?

 

加藤:それは絶対しないです!

 

大薮:偉い!偉い!
よく案内でリボ払いに変更するとポイントプレゼントとかありますが、リボ払いの仕組みを教えないとね。毎月1万円の借金が永久に続き、何に使っているか分からなくなる。
周りのお友達はどうですか?

 

加藤:Pay Pay使う人が多いですかね?
銀行と紐付けてチャージしたり、コンビニからチャージしたり、クレジットカードからだったりとそれぞれですが、割り勘が便利なので利用していますね。

 

大薮:先日、テレビで「返金しますのでQRコードを読み込んで数字を打ち込んでください」と言われ、これは送金数字を言われ打ち込んだら…送金になっていて、実は詐欺に遭っていたという事例もありましたよね。

 

宮永:『正しくを恐れ、便利なものを使う、と良いですよ!』と言われますが、それには実態や事例がこれだけあると言うのを知らないといけないですね。より怖くなって、使えなくなって来ました。

 

吉田:キャッシュレスってどうしても便利なので、そっちに行ってしまいがちで…現金がどれ位あるのか?という意識が疎かになりがち。
で、仲間と食事に行ってお金が足りなくなった時にキャッシュレスで払ってしまいますね。

 

大薮:現金だと、減ってきたのが目で見えて分かるけど、キャッシュレスだと見えにくいから使い込みやすい。見える化が大事ですね。
だから、面倒だけど家計簿をつけると良いですよね。これだけご馳走しちゃったよ(笑)とか分かるし!私は好きだから手書きでつけていますけど。

 

赤井:子供達って、レシートをポイって捨てますよね?これを一回見るだけでも「今日これだけ使っちゃったのね!」と、3箇所行って実は同じもの買っていました…とか分かるし、良いかもしれない。

 

大薮:今後レシートもペーパーレスで無くなるかもしれないから、気をつけないと。
割引の確認が出来なくなってしまう(笑)。レシート無くなると、いくら払っているか感覚もなくなってしまうから大変。

 

赤井:社会の経済を教えられる親って、少ないのではないですか?誰に聞けば良いのだろう、親も知りたい!

 

大薮:それこそ昨日も卒業生から「先生!これはどうなっているのでしょうか?」と連絡がありました。
調べたら分かるやろ〜と思っても、間違った情報も溢れているし…どこを信じたらいいか…と。
ネットで調べた先が嘘!とかありますよね。これがすごく怖い。

 

お金との向き合い方

 

吉田:加藤さんから、学生の立場から見て今後こういう所は意識したいな?とかありましたか。

 

加藤:学生って、社会人になったら今よりも自由に使えるお金が増える!と言う感覚でいると思います。
僕もその感覚が抜け切っていないと感じます。今日、話しを聞いているとさまざまな支出が増えるから結果苦しい…という感じがあって、その辺の認識が学生は甘いかなと言うのを思いました。
色々なところにかかるお金を学生のうちから知っておくのが、とても大事だと思いました。

 

大薮:今回は学生のデータを見ましたが、20代社会人・30代社会人の平均値を見ていくと、食費の占める割合が高い=エンゲル係数が上がっています。エンゲル係数の数値が上がるというと、昔のデータでは貧困を表しているのです。社会人は外食も増えますし、いま原材料も上がっていますのでエンゲル係数が高くなっています。
ちょうど大学を卒業したばかり、20代前半の人達がどんな生活をしているか?というデータを学生に見せると、とても分かりやすいと言っていますね。
生活費の中で住居費が一番多く全体の3分の1占めていて、その次が食費で4分の1。この二つを合わせると半数以上を占めますよね。で残りを何に使えるかと言う話ですよね。
その辺りの事を知るのは、とても良い事ですね。

 

吉田:社会人目線から、学生にアドバイスをお願いします。

 

宮永:いや〜過去の自分にアドバイスをしたいですね(笑)。
大薮先生がおっしゃっていた通り、『自分に幾らかかっているかを知る!』と言うのが、本当に大事だと思いました。本当に今、お金が見えない時代になって来ているので、見えない使い方をする事が悪とは言えませんが、いかに見えるように自分で認識する努力と言うのがとても大事だと思います。
人によっては、友達同士で話しにくい、家族でも話しにくいというのがありますが、親子でもたまに話してどのくらい使っているかチェックするのは大事ですね。
奨学金に関しては、大学側からチェック入れてもらうのはとても良い機会になると思います。
お金がいくらかかっているか認識しようということで、アドバイスというか今日学んだことの復唱になります。

 

大薮:私がすごく大事にしているのは、お子さんのお小遣い。法的におかしい事以外は何に使っても文句を言わない!と言うのが鉄則だと思います。
子供にとっては、お金を管理する練習の場なので「こんなもん買ったらアカン!」とか「なんでこれ買ったんや!」とか言わないこと。大人だって嫌じゃないですか。
私は買ったものに○×をつけます。これは買って良かった!とかこっちは失敗したな…売ろうかなとか。
自身で価値付けをしていくと楽しいかな?と。

 

赤井:耳が痛い…(笑)

 

大薮:お金で買った自分の幸せ度とか健康度とか、何を取るかって優先順位を考える。お金少なくても楽しい人もいれば、使ったことによって楽しみを得る人もいるので、その辺は金額だけでは測れない。
その人の価値観に合った使い方をしているかどうかっていうのは結構大事かなと思います。

 

赤井:うちは何でも話します。通帳記入をして、それを見ながら収支の話しや、返済のチェック、必要な分は使って良いけれどもマイナスにはならないでねって。そういう話しをするのは大事かなと思います。

 

大薮:最近、わざと現金に替える方もいますよね。封筒で1週間分とか、これも見える化ですね。
あとどれだけ使えるかというのが分かるので、結構している人増えているそうです。
それくらいしないと、キャッシュレスの時代に幾ら使ったか分かりにくいですよね。

 

赤井:昔の職場では給料天引きで貯蓄していたので、これがなければ貯められていなかったと思います。
このあたりを、子供が就職する時に話そうと思っています。

 

大薮:天引きは重要ですよね!給料から天引きして貯金しておかないと、残ったお金を貯金に回そうって無理(笑)、私でも無理!(笑)。
あと、短期・中期・長期で目標を持って(留学など)投資や積立で貯めていく。
今回、みなさんのお話しを聞けてとても良かったです。いつも奨学金の話は、現在借りている学生の話しは良く聞いていますが、社会人になられてからの話しはなかなか聞けないので、現役学生にフィードバックしたいなと思っています。
そして、三人の子どもをしっかり育てられている方のお話も聞けました。親が生活の事を教えておくのはとても大事な事ですよ。高校生くらいからお金の事も、身の回りの事も教えていらっしゃるのが分かってとても良かったです。

 

全員:ありがとうございました。

2024年6月8日名古屋にて開催

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