大学生協でつながる

2024年12月19日(木) | 《特別TOPICS》 

公立はこだて未来大学生協 
キャンパスに活気を取り戻す!~大学になくてはならない組織を目指して~

コロナ禍が明けたとはいえ、以前ほどの活気がキャンパスに感じられず、活動が今一つ盛り上がらないと悩む学生委員会もあることでしょう。今回のインタビューは「学生委員会の再生」がテーマです。公立はこだて未来大学生協学生委員会では、モチベーションの高いメンバーが『未来大を元気にプロジェクト』を中心に旺盛な活動を行っています。その原動力をお聞きしました。
 


公立はこだて未来大学は、情報系の単科大学です。

※画像は全て本間専務からの資料と公立はこだて未来大学生協学生委員会のXなどから掲載させていただきました。

 
【参加者】
公立はこだて未来大学生協

大西 紅葉くれはさん(学生委員会 委員長)
本間 寛さん(専務理事)

【聞き手】
全国大学生協連学生委員会

久野 耕大(学生委員/司会進行)
吉村 珠李しゅり(学生委員)
松井 貴哉(東京ブロック副学生委員長)
 
 

CONTENTS

 
 (以下、敬称を省略させていただきます)
 

1. 自己紹介と生協学生委員会に入ったきっかけ

久野 耕大
全国大学生協連 学生委員
久野 耕大

久野:本日は学生委員会インタビューにご協力いただきありがとうございます。私は全国大学生協連 学生委員会で学生常勤を勤めております久野耕大と申します。2年前までは埼玉大学生協 学生委員会で学生委員長として活動しておりました。よろしくお願いいたします。
 

吉村珠李
全国大学生協連 学生委員
吉村 珠李

吉村:同じく全国大学生協連 学生委員会 北海道ブロック担当の吉村珠李と申します。いつもお世話になっています。学生時代は宮崎大学生協 学生委員会で活動していました。今年は既卒1年目になります。
 

松井貴哉
東京ブロック副学生委員長
松井 貴哉

松井:全国大学生協連 学生委員会の松井貴哉と申します。今春卒業した東京学芸大学の生協学生委員会で活動しておりました。今は東京ブロックの副学生委員長をしております。
 
久野:私たちは全国の学生委員会がより元気になることを願い、各地の学生委員会の皆さんにインタビューを実施して委員会活動で頑張っていることを伺い、全国に発信しています。
今回、公立はこだて未来大学生協(以下、はこだて未来大生協)にインタビューをお願いしたのは、大学と連携を密にしながら生協職員さんと学生委員会が大学を元気にしていくという大学生協らしい取り組みを活発に行ってきているとお聞きしたからです。
本日は「学生委員会の再生」をテーマにインタビューさせていただきたいと考えております。はこだて未来大生協からは、大西学生委員長と本間専務理事がご参加くださいました。それでは最初に大西委員長に自己紹介と学生委員になったきっかけをお聞きします。
 

大西紅葉さん
公立はこだて未来大学生協
学生委員会 委員長
大西 紅葉さん

大西:公立はこだて未来大学生協学生委員会で委員長を務めております、システム情報科学部2年生の大西紅葉です。生協学生委員になったのは、大学に入学して加入するサークルに悩んでいたときに、知り合いに「一緒にやらないか?」と声を掛けられたのがきっかけです。元々高校時代も生徒会のような仕事に興味があったので、入ることにしました。
 
 

2. 日々の活動に関して

やりがいを感じる瞬間



久野:学生委員長として頑張って活動に取り組まれている原動力や、頑張れている理由を教えてください。

大西:企画を実施したときに、学生委員ではない友達からも「生協のこの企画、楽しかったよ」「良かったよ」と言われることが委員長になってから増えてきました。学生委員だけが楽しんで活動するのではなく、ちゃんと組合員に還元されていることが分かると、やはり原動力になりますね。

久野:自分が頑張っていることや取り組んでいることが誰かのためになっているのが感じられる場面があったという感じですよね。それでは、自分が関与してきた取り組みで、特に組合員全体に還元されているなと感じたものがありましたら、具体的に教えてください。

大西:本当につい最近ですが、『未来大を元気にプロジェクト』という企画の一つでのど自慢大会をやりました。そうしたら「もう1回開催してほしい」という声がすごく多くて、自分が考えて取り組んできたものがちゃんと組合員の元気につながっているという印象を受け、それが再度望まれたのですごく嬉しかったです。

久野:大勢の組合員がいる中で、その組合員のためになる取り組みを考えるのはそう簡単ではないというのを、自分も学生委員会の活動を通して感じたことがあったのですが、組合員の喜びの声から学生委員会として頑張っていこうと思う原動力にもつながったのは嬉しいことですね。
 

はこだて未来大生協&生協学生委員では、学生が集まる場、学校が楽しいと思える場を学生と共に提供し続けます。
学校に来て授業を受けて帰るだけでなく、「○○やってるみたいだから今日は学校に残ろうか!!」と思える取り組みを各学内団体やサークルの皆さまと一緒に数多く作ってまいります(生協HPより)

学生委員会がのど自慢大会を実施した食堂ホールは、プロ仕様の機材を完備したライブホールとして、ダンスサークルの発表会、DJイベント、軽音サークルのライブを行う場所にもなっています。

 
 

元気の原動力

 

久野:はこだて未来大生協や学生委員会の強みと言える特長を教えてください。

大西:やはり学生委員の人数が多いのは強みになると思います。今年の人たちは特に自発的、積極的に「私がやります」という感じの人が多いので、すごく助かっています。セミナーに参加すると、「委員会の人数が多いと、後期になるにつれて人が来なくなる」という話も聞きますが、うちのメンバーはそれがほとんどなくて、みんな積極的に活動に参加してくれるのが強みだと思います。参加してくれる人がいる分、企画もたくさんできるのでいいですね。

久野:大学全体を元気にしていこうと取り組むには、まず学生委員会としてみんなで強い想いを持って頑張っていくことが大切ですね。そういう組織になるために何か工夫していること、努力されていることはありますか。

大西:学生委員は1、2年生で構成されていますが、1年生が何か仕事をやらされていると感じないようにしたり、先輩たちと親しみやすい空気感を作ったりする努力はしています。四つの班に分かれて活動していますが、班で分かれるとどうしても班の間のつながりが薄くなってしまうので、別の班の子たちとも交流できるような機会を作ったりはしていますね。コミュニケーションを取らないとその子がどういう子なのかも分からないので、ちゃんといろいろな人とたくさん話をするような場を設定しています。
 
はこだて未来大生協学生委員会は4つの班で構成されています
 
久野:委員長として学生委員会全体のことを把握していくために一番大切なのは、その人と話すことですよね。別々の班が関われるような場面をつくるというのも委員会全体の雰囲気を盛り上げるのに必要なことだと思います。

 
 

3. 大学になくてはならない組織として

コロナ禍で失った活気を取り戻す



吉村:本日のテーマは「学生委員会の再生」ですが、大西委員長のお話からも本当に学生委員の一人一人がとても積極的に活動に参加されている様子が伺えます。組織としてどういった想いを持って活動されているのでしょうか。

大西:やはり学生、教職員の方々等、組合員にこの大学になくてはならない組織だと思ってもらえるように意識して活動しています。

吉村:『未来大を元気にプロジェクト』もその一環だと思いますが、実施するに至った背景をお聞かせください。

大西:私たち2年生は2023年に入学したのですが、コロナ禍で学生があまり大学に来なくなって、大学の活気がもう全然ないような状態だったんですよね。そんな中で大学の活気を取り戻して本来の大学の姿にするための解決策として始めたのがプロジェクトの背景となります。
『未来大を元気にプロジェクト』では主に食堂でライブを行ったりしていますが、私の入学時に比べて最近では、見に来るお客さんもすごく増えてきています。直接食堂には来なくても、勉強のためのスペースに座って音漏れを聞きながら勉強する学生も増えています。
 
対面授業が約半数、非対面授業を受講が4割、キャンパス滞在時間はコロナ禍前より短い
代替文字
※全国大学生協連『第59回学生の消費生活に関する実態調査 概要報告』(2023年)データ集より
  1. 最近1週間の登校日数の平均は、対面授業増加に伴い4.1日と前年より0.2日増加。しかし19年からは0.3日少ない。
  2. キャンパス滞在時間の平均は6.8時間で、対面授業の拡大、大学祭やサークル活動が活発にできるようになったなどで、20年、21年を上回ったが、19年から0.6時間少ない。
  3. キャンパス滞在時間の減少の特徴は、「7時間以上の滞在」が19年より大幅に減っていることである。
 
 

最も印象的な活動



吉村:生協の食堂を中心として、組合員の元気につながる企画が広がっていくのはいいですね。そういう環境に至るまでたくさんのプロジェクトが行われてきたかと思いますが、大西さんの中で特に印象的だった企画は何でしたか。

大西:一番記憶に残っているのは、やはり初めて取り組んだ『流しそーめん』ですね。未来大の食堂は1階から2階まで吹き抜けになっていて、2階の購買とつながっています。その購買から樋を1階の食堂まで伸ばして、斜めに渡したレーンで流しそうめんをするという企画です。「なんかできちゃうんだ」って私自身も思いました(笑)。流しそうめんには、研究室の教授も参加してくださいました。先生方は軽音のライブなどにはあまりいらっしゃらなかったんですけど、流しそうめんの時には学生を連れて結構集まってくれたので、すごく印象が強かったです。
Xでご覧いただけます。流しそうめんの準備段階

吉村:その流しそうめんの企画はどういう経緯で実現されたのですか。

大西:開催したのは7月で、すごく気温が高い時でした。大学がテスト期間なのもあって結構気分が落ち込んでいるような組合員が多かったので、ちょっと気分転換も兼ねて「流しそうめんって涼しいし、熱中症対策にもなるんじゃない? 季節感あるし」ということで企画が始まりました。
 
 

4. 学生委員と生協職員

コミュニケーションとサポート



吉村:未来大は一人区で、正規職員が本間専務お一人だと伺っています。学生委員はパート職員さんを含む生協職員さんとどのように連携をとっているのでしょうか。

大西:コミュニケーションは学生委員同士だけでなく、専務ともしっかり取っています。活動に関してのやりとりは、例えば買い出しが必要な企画を立てている班があったら専務に許可を取ったり、資料作成の件についてやりとりをしたりします。
学生委員で、それぞれの企画の企画書を書いてくれる子がいるのですが、その企画書や議事録を専務と一緒に検討して、疑問に思ったことや修正すべきところには計画段階でアドバイスしたりはしていますね。

吉村:本間専務からも学生やパート職員さんと接する上で普段どういうことを意識されているかお話しください。
 

本間 寛 専務理事
公立はこだて未来大学生協
本間 寛 専務理事

本間:学生委員だけでなく他の一般学生、大学の教職員の方も含めて組合員全体に対して、一日に何人もお話しするように心掛けています。パート職員にも全体集会の時には「ちゃんと学生さんと会話しようね」と話していますし、学生の趣味趣向もその時々によって変わっていくので、人気アニメなど若者の流行りも出来るだけチェックしてくれるよう言います。

学生委員との関わりでは、大西委員長はじめ四役も1、2年生の学生委員もすごく頑張ってくれています。ただ、1年目って言われるままに動いていたらたくさんある企画が終わっていて、気がついたらもう2年目で委員長・副委員長をやっている。四役以外の2年生も1年生を教育する立場になっていて、間に合わない部分が絶対出てくるのですよね。それで企画書の点検も含めて、準備段階とか期日までにすべきことにもやはり漏れが出てくる。それはしょうがないなと思うので、そこを俯瞰してフォローするのが私の大事な役割になります。

組合員に向けて取り組みを行うときにメンバーに言い続けているのが「学生委員だけが勝手にお祭りをやっている、とだけは思われないようにしよう」ということです。自分たちが楽しむことももちろん大事ではありますが、学生委員だけがワイワイ楽しんでいてほかの組合員が「あいつら何やってんの」みたいな状態だけは避けよう、そのためにはどうするべきか。やはり事前にその企画が本当に自分たち以外の組合員が楽しめるのか検討を繰り返し、きちんと組合員に発信することです。それと、その企画にはどのくらいお金かかるかという点検はこまめにしています。
 
吉村:『学生の元気が大学の元気に』というスローガンのもと、専務理事も学生委員会をしっかりサポートしてくださっているのを感じます。大西委員長は、本間専務やパート職員さんとお話する時に何か意識していることがありますか。

大西:私が委員長に決まってからパート職員さんが認知してくれるようになって、食堂や購買を利用するときに世間話をしてくれるようになりました。それにはちゃんと笑顔で受け答えするように心掛けています。

本間:学生委員から「パートさんとももっと話したい」との声が多かったので、一昨年あたりから毎年2、3回、部会や年度終わりのタイミングに学生委員に募集をかけて、パートさんと食堂や購買のお店をより良くするためのミーティグを行うようにしいます。パートさんもやはりそこへ来てくれた学生の顔はすぐに覚えて、次に会ったときに声掛けしてくれるので、そういう関係性もできてきていると思います。年に2回の部会を数字的な話だけではなく、学生委員とパートさんがお店について一緒に考える時間を多く取るような形に切り替えたのですね。

 
 

学業との両立がマスト(専務として)



本間:私が学生委員との関わりで気を付けているのは、テスト期間中も含めて企画もりもりでみんなすごく頑張ってやってくれるので、それに向けて正副委員長に対して「いつまでにこれやるの?」という点検を入れることです。基本的に勉学最優先なので、テスト期間に頑張って企画を入れてしまうと、テスト準備で誰も身動きが取れない中、正副委員長だけが必死に動き回ることになります。そうなった時には出来るだけ私も手伝って準備するなどフォローに回りますが、学生委員が活動を頑張って単位を落として留年したら一番親不孝になってしまうので、それだけはちょっと避けてほしいですね。やはり単位を取ることが最優先。かつ活動も頑張ってほしいなということです。

うちの学生委員は頑張りすぎるので、ついつい私もあれもこれもと欲が出てきてしまいます。一つ言えることは、みんな自分たちの大学を良くするために自主的にやってくれている活動であって仕事ではないので、パートさんに向けてお話するのとは言い方を変えて、言葉にも十分気を配るようにはしています。
組合員が笑顔で参加してくれる、それを見たくてうちの学生委員は頑張ってくれているので、それをあれこれうるさく言うのはやめるようにしています。基本的には大西委員長中心に全体が動いているので安心して見てはいるのですが、やはり私も心配性なので、すごくうるさいおじさんみたいな感じになっていますね(笑)。

吉村:学生委員会として活動していく際に学業との両立や人間関係で悩む学生も多いと思いますが、職員さんが気にかけて関わってくれる中で日々の活動に取り組んでいけて、すごくいい環境なのですね。

 
 

モチベーションを上げるために(委員長として)



吉村:自主的に活動を進めようとする学生委員のモチベーションはどのように上がってくるのでしょうか。

大西:私が自主的になったのは多分委員長になってからで、やはり委員長になったからにはみんなのために頑張ろうという気持ちが自分の中で強く沸き起こったと思います。
学生委員のメンバーに関してですが、私が1年生の時には先輩が企画を考えて「じゃあこれ準備してね」と渡されることが多かったのに対し、今年は班で企画を決める最初の段階で、1年生から提案してみたい企画を出してもらって話し合うようにしています。1年生も2年生も関係なく、与えられた企画ではなく自分たちがやりたいと思った企画が実現できれば、自主的にどんどん行動ができるようになってくるのではないかと思います。

吉村:やりたいと思ったことが形になっていくのは本当にモチベーションにつながりますね。本間専務はじめパート職員さんとの関係が強まって、生協全体で学生委員会を後押ししているような環境もあるのでしょうね。

 
 

5. 今後目指していくこと

学生活動の認知



松井:これまでのお話から、学生委員会と職員さんが連携し合って組合員を元気にしていこうという気持ちがすごく伝わってきました。今後はこだて未来大生協として、あるいは学生委員会として頑張っていきたい取り組み、目指していきたいことがあったら、お聞きしたいと思います。

大西:すでに始まっていますが、入学準備説明会や保護者説明会、来年度の新入生歓迎会に向けての準備が、全体での主な活動になってきます。まずは新入生にこの大学に入ってよかったとか、生協学生委員会で自分も活動したいなと思ってもらえるような団体にしたいと思っています。長期的には、生協が未来大になくてはならない存在にどんどん近付けていけたらいいなと思います。

松井:大西さんは新入生や保護者の方に、生協や学生委員会に関してどんなことを伝えたいですか。

大西:学生委員会として一番伝えたいのは、職員さんがやっているのではなくて、学生が自主的にやっている活動だということです。自分たちと年もそんなに変わらない学生が新入生歓迎冊子も全部作っているし、入学準備説明会も全部企画している。私たちでもできるんだよ、ぜひ一緒に活動しましょう、と伝えたいです。

また、食堂と購買が生協で運営されていると知らない学生が多いので、生協がないと購買や食堂もなくなってしまうということ、この二つのお店には皆さんも組合員として関わっているのだということを、ちゃんと知ってもらえるように頑張っていきたいと思います。

松井:学生委員会と組合員が手を取り合って生協を作り上げているのだということをちゃんとアピールできるように、これからも頑張ってほしいと思います。

 
 

専務としての展望



松井:本間専務からも、来年に向けて考えていらっしゃるところをお聞かせください。

本間:正副委員長とも話をしていますが、班編成を若干変えて、全国の学生委員会でも行っているように環境・平和活動についてもきっちり取り組んでいきたいです。
環境については、今は学生委員に発信して参加したい人に手を挙げてもらうというかたちです。平和も今年うちからPeace Now!に2人参加したので、取り組みが活性化してきたかなと思います。今後ちゃんと班で理解を深め、さらに多彩な企画ができるようにしていきたいですね。
要は「未来大に来たからこういうことを学べた」と、多面的に学べる場を設けたい。大学で学習していなかったら、社会人になっても環境や平和について考えるきっかけすらなかったという学生は多いと思うので、そういうきっかけを大学生協発で伝えていけるような組織にしていきたいなと思っています。

地域の活性化では海のごみ拾いや、9月にコープさっぽろさんに連携させていただいて、子ども向けの『食べる・たいせつフェスティバル』にも参加してきました。
また、今、函館の観光客がすごく多いのでロープウェイなども非常に混雑している、それを緩和するために函館市との話し合いに参加してみないかなど、大学からもいろいろと声をかけていただいています。つい最近では、函館市長が函館の大学生と話したいということで募集がかかり、副委員長2人が行ってきました。そういうことも含めた取り組みに、来年はより力を入れていきたいなと思っています。
 
 
7月には先ほど大西委員長から話があった流しそうめんをやりましたが、裏で別の班が外に屋台を出して夏祭りみたいなこともやったのですよ。共済班はあの流しそうめんと連動して、熱中症予防をしました。いろいろな班がいろいろな企画を7月に集中したので、いっそのこと来年は7月生協祭りみたいな企画も実施できたらなと思っているところです。

大学との関わりでは、『未来大を元気にプロジェクト』を含めて、先生方に必ず声を掛けるようにしています。そうすると、先生がその研究室の学生を連れてきてくれるというのも分かってきました。その後ハロウィンカフェにも研究室単位で来てくれて、食堂でカフェメニューを食べながら学習してくれるという関係性もできてきてきたし、勝ち抜きトーナメント制のライブも先生方が採点委員をやってくれたりしたので、学生だけではなく先生方も一緒に楽しんで参加してくれているという形になってきたと思っています。今後も大学の事務の方々も含め、大学全体で盛り上がっていける大きな取り組みに育てていきたいと思います。

そういう取り組みに参加した学生が、例えば「お前の大学ってどんなだったの?」と聞かれて「うちの大学の食堂、2階が吹き抜けになっていて、2階から1階に流しそうめんをやったんだよ」とか「歌ウマコンテストで優勝して食堂年内無料券勝ち取ったんだよね」と振り返るのは、結構社会に出てからなんですよ。私自身もそうでしたけれど、20年後、30年後にも結構そういうのって覚えてるんですよね。そういう「楽しかったな」と自慢できる思い出を一つでも多く、生協発で学生に作ってあげたいなと思います。

松井:社会人になってからも聞いているだけでわくわくする、元気になれる話だと思います。大学生協発の学生の元気を、函館から北海道、そして全国までどんどん発信して、これからも大学生協と地域を盛り上げていってください。

 
 

全国の仲間へのメッセージ



久野:最後に大西委員長から、はこだて未来大生協の元気をもっともっと広げていけるように、全国の学生委員会の仲間にメッセージをお願いします。

大西:地道に活動を続けていったら、絶対生協としても大学全体としても良くなります。一緒に頑張りましょう。

久野:ありがとうございます。ぜひこのメッセージを全国の学生委員会にお届けしたいと思います。今日はありがとうございました。
 
2024年12月3日リモートインタビューにて

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