受験生の保護者座談会
@東洋大学(2023年開催)
受験生の保護者座談会

部活動と勉強の両立が受験に生きる

司会:部活動と勉強の両立について、それぞれ親御さんのお考えを聞かせていただきたいと思います。

中越さん:
部活動はやった方が良いと思います。というのも、部活動をやっていると時間のめりはりをつけられるようになると思うんです。1、2年生のときは部活に集中していて勉強はついていければいいかなという感じでしたが、高校3年生になってからは切り替えがうまくできるようです。

岩田さん:
私も絶対に部活は入った方がいいと思っています。スポーツ部と文化部を兼部してもらいたかったぐらいですが、うちは文化部のみになりました。勉強だけに集中するのはすごく難しいと思うから、いろいろなところに自分の居場所をつくっておいてほしいなと思っています。

木村さん:
私も、もちろん両立をしてほしいと思っています。ただ、いま通っている子の場合は、最初に「何かやった方がいいよ、運動部に入ろうよ」とアドバイスして、バトミントン部に入部したのですが、いまはもうやめてしまっている状態です。
私としては最後までしっかりやって、みなさんが言うように、めりはりつけてほしかったのですが、思うようにはいきませんね。だからといって勉強に集中しているわけでもないという日々を送っています。
でも、娘は学校自体がすごく楽しいようです。文化祭でも実行委員をやったり、体育祭の応援団に入ったりといろいろチャレンジしているので、楽しんで学校生活を送っているならいいかと。

道髙さん:
うちの娘はダンス部に所属しています。中学のときはずっとバスケ部で、それこそ週5、6日ぐらいはバスケ漬けでした。高校受験で一旦引退して、部活のメンバーが全員高校に合格したら、3年生もまた少し部活に合流して、そのまま卒業という感じでした。
そのままバスケ部を続けるのかなと思いきや、中学校でバスケ部に入ったらすごく忙しくなって、それまでやっていた習い事を全部やめたんです。本人の意思だったのですが、やはり心残りはあったようで、小さいころから習っていたダンスをやりたいと、高校のダンス部に入りました。ダンス部は花形で、体育祭のオープニングもチアで踊ったり、文化祭でも発表があるので、親としても見応えがあり、すごく楽しませてもらっています。
顧問の先生も勉強のことはすごく気にされていて、例えば成績が悪かったら部活動はさせないよというスタンスです。そういう意味でも、自分たちはダンスを踊りたいから勉強も頑張るというモチベーションになりますし、何より仲間も増えますし、刺激にもなるし。良い学校生活を送れているようです。

司会:ありがとうございました。
では、次に大学入学まで保護者さんとして心配なこと、また準備にあたって不安なことがあれば教えてください。

中越さん:
心配なことだらけです。

道髙さん:
同じです。

中越さん:
専門学校も考えているようで、どういうふうに決めるのか、どこまで親が口出ししていいのかわかりません。本人が専門学校に行くと言ったら、大学へ行かなくていいのか。どうやってアドバイスをしたらいいのか不安です。

岩田さん:
エンジンがいつ入るのかわからないという不安感と、だらしないので、期限提出を守れるのか心配しています。あとは、入試について具体的なことがわからないのも心配です。

木村さん:
私も中越さんと一緒で、心配なことだらけです。例えば高校受験のときは、学校の先生が「いついつまでにこうしてこうして」と教えてくれたんですが、大学受験はそうではないと聞きました。自分ができることは何か、子どもがしなければいけないことは何かということが、まだ全然わかっていません。
あと、2年の終わりまでに、志望校やどういう進路に進みたいのかといったことを決めていかなければいけないんですけれども、本人はあれもやりたい、こっちも興味があるという感じで、どういうふうに絞っていけばいいのか不安だと思います。私は何を言ってあげたらいいのかと悩んでいます。

道髙さん:
不安といえば不安なことだらけなんですけど、逆に道がまだ何もできていないので、何が不安かもわかっていない状況です。ただ、自分で資料などを取り寄せて、行きたい大学に自分が将来進みたい道の学部があるかというのは、結構調べているようです。
私がいつも娘に言っているのは、私の人生ではないので、自分でちゃんと行きたいところを調べてということ。私は応援をするだけ、お金を出すだけということは伝えています。それで自分でやらなきゃと思ってくれているのか、最近やたらといろいろな大学から資料が送られてきます。ただ、何を進めているのかはわかりません。

今では英検の勉強も大学受験の一つ

司会:大学の情報はどのように入手されているかお聞かせください。

中越さん:
興味がある大学は、オープンキャンパスについてなどインターネットで調べています。

岩田さん:
うちもそうですね。お友達といろんな話をして、それを自宅に持って帰ってきて、インターネットで調べたりしているようです。

木村さん:
うちもインターネットですね。

道髙さん:
うちも同じ感じで、興味があれば資料を取り寄せているようです。

司会:塾や高校からは情報をいただけていますか。

木村さん:
先生と何度か話をしています。ただ、まだ2年生ということもあり、大学の情報は自分から聞かないとわからないかもしれません。

道髙さん:
子どもは周りからいろいろ聞いてくるけれど、よくわからないことが結構あります。例えば英検を取ればちょっと有利になると聞いたようで、やたらといろんな試験を受けたりしています。

中越さん:
私も資格試験の一覧をもらいました。全員に配っているのか、クラスだけなのかわかないですけれど。

木村さん:
外国語と普通科でもしかしたら違うかもしれません。

鈴木先生:
英検についてお話しますと、英語の問題をそれぞれの大学でつくるのはなかなか負担があって大変だということ、それから4技能すべてを一回の入試で判定することは難しいという両方の理由で、独自に英語の試験をつくることをやめている大学も出てきています。それに代わるものとして、外部の業者が実施している英語試験の成績をそれぞれの大学の入試判定に使います。その傾向は続いていくと思います。
例えば英検でも、英検1級に受かりました、2級に受かりました、3級に受かりました、4級に受かりましたというときにスコアが出ます。そのスコアを、東洋大学だったらだいたい何点ぐらいに換算しますよというふうにして、個別の英語試験の成績と合わせています。外部試験のスコアを1点刻みで換算していく仕組みを考えているので、スコアがすごく大事になってくるんです。

道髙さん:
うちもスコアをすごく気にするんですよ。スコアを上げたいがために、合格しても、同じ級をまた受験しています。

鈴木先生:
それは正解です。同じ英検2級に合格しても、ぎりぎり合格なのか、限りなく準1級に近い力を持って合格したのかで、だいぶ差があるんですよ。

中越さん:
それでは準1級を取るよりも、英検2級で高い点数の方がいい?

鈴木先生:
そうですね、その方がいいかもしれません。英検2級に高いスコアで合格すると、例えば首都圏の私立大学文系の、例えば明治とか、いわゆるMARCHあたりの英語80%ぐらいに換算してくれたりします。
本番だと緊張してしまうときもあるかもしれないし、そもそも私立大学は英語の問題をつくるのをやめるかもしれない。そのときに慌てて、英検を受けておけばよかった、となるよりは、何回も何回も受けておく。当然、受けるたびに受験料を払いますからお金がたくさんかかってしまいますが、だんだん力を付けていって、高いスコアを持っていくと、「英語は85%に換算しましょう」というふうになるから、おっしゃるとおりだと思います。

道髙さん:
英語検定にたくさんお金を払っていますが、受ける度にスコアは上がっていますね。それを見て、下の娘もいま英検に挑戦しています。

鈴木先生:
英検でも、ケンブリッジ英検でも、上智でやっているTEAPでも、どれでもいいと思います。自分に合う、合わないもあったりするので。もちろん全部に受験料がかかりますが、受験生からしてみても、受け落ち着いて、地道に力を付けていった結果を持っていけるのは、一発勝負より公平かなと思います。あと、4技能をバランスよく測ってくれる点でもいいですね。

オープンキャンパスはぜひ対面で

司会:オープンキャンパスには行きましたか。もし参加された場合、親御さんがついていらっしゃったか、またはオンラインで参加されたかお聞かせください。

中越さん:
うちはまだ、オープンキャンパスは行っていません。オンラインもまだ参加していないです。

岩田さん:
うちは、お友達と夏休みに行ったようです。

木村さん:
うちも夏休みにお友達と行っています。私はついていきませんでしたが、保育に興味があるからと、最近新しくできた、東京未来大学という保育専門のところに行っていました。

道髙さん:
娘に誘われて、一緒にこちらの東洋大学に来ました。すごく人が来ていましたね。

鈴木先生:
そうですね。完全対面でやったのは3年ぶりで、すごく参加者が増えました。満員御礼という感じでした。

岩田さん:
予約制ですか。

道髙さん:
予約制で、予約を取るのも大変でした。

道髙さん:
8月18、19日の2日間ですね。全部WEB抽選で、あと何枠だから早く予約してといった感じで、人気で取るのも大変でした。

鈴木先生:
3月にまた“学び”LIVEがありますから、もしよければお越しください。学食で食事もされたらいいのではないかと思います。

中越さん:
オープンキャンパスは行った方がいいですか。それともオンラインの方がいいですか。

鈴木先生:
オープンキャンパスは対面で行った方がいいと思います。オンラインはもちろんメリットもありますが、やっぱり大学は対面ですので。それこそ施設がどうだとか、学生がどんな雰囲気だとか見たほうがいいと思います。あと、先生方が模擬授業をやってくれたりもします。東洋大学は模擬授業はやりませんでしたが、教員自身から説明を行いました。
大学の文化や雰囲気は、オンラインだとなかなか伝えきれないところがあるので、対面でやっているのであればぜひ足を運ばれると良いと思います。
あと、国立大学と私立大学だと、私立の方がオープンキャンパスに力を入れているんですよ。だから、国立志望の人で、たとえば理学部に行きたい、でも志望校では対面のオープンキャンパスをやっていなくて、紙の資料とオンラインしかやっていないというのであれば、私立の理系学部のオープンキャンパスに行ってみるといいかもしれません。学問を学ぶ場所で、どんなことをやっているか実際に見学すると、イメージも湧きやすいと思います。10年前、20年前に比べると、大学のサービスもだいぶ変わりましたので、いろんな情報を提供しています。生徒さん自身も、一緒にオープンキャンパスに行っている子たちがライバルになるか、あるいは友達になるかもしれないというのは、すごくいい刺激になると思います。

道髙さん:
確かに娘も、みんな大学の広いフードコートでご飯を食べるんだとか、こういうところで勉強するんだとか、疑似体験をできたようです。高校はクラスがあって、そこでずっと三年間過ごしますから。そういった違いを体験するためにも、子どもたちは絶対に行った方がいいと思います。

将来とつながっている学部に行ってほしい

司会:お子さまが選んだ大学に対して、親が期待すること。また、どのような期待を込めて大学に行かせたいと思っていらっしゃいますか。

中越さん:
やはり将来とつながっている学部に行ってほしいと思っています。いま他校で3年生の子は、経営学部に行きたいということで大学を選んだので、将来そういった関係の仕事についてほしいなとは思っています。

岩田さん:
自分の中に理由があって選んだと思うので、その通りに進めていってほしいなという期待ですよね。途中で「こうじゃなかった」というのも出てくると思いますが、やっぱり最後まで初心を忘れずに、卒業まできちんと行ってもらいたいと思います。

木村さん:
私もとりあえず、しっかり学んで卒業してくださいと言っています。本人が何をやりたいか、どうしたいかというのは、本人に決めてもらうしかないので。

道髙さん:
娘が選んだ大学であれば、どこでも応援はしたいと思っています。いま、保育士になりたいという夢を娘から聞いていまして、それに関する学部でいまいろいろと相談を受けています。大学の学部の専攻や、保育士の本、免許を取るための本なども、自分で買ってきてはいるんです。大学に行って、いろんな人を見て、いろんな学部を見て、保育士ではない仕事に就いたとしても、それはそれでいいかなと。人生経験の一つの過程として大学があるというかたちで、とにかくいろんな経験ができればいいなと思っています。

司会:一人暮らしをさせるつもりのご家庭はいらっしゃいますか。

中越さん:
息子は家を出たいと言っています。やっぱり親としてはお金のことが心配です。あとは、一人で何もできない子なので、できるようになるのかなと。時間をかけていけばできるようになるんでしょうけど。他は特に心配していません。

司会:いま皆さんも共済や保険に入られていると思うのですが、どのようなものに入っていますか。

中越さん:
うちは都民共済に入っていまして、いまはそれだけです。

岩田さん:
うちは、自転車の保険しか入っていません。高校は自転車の保険に入ってないと、自転車通学できないので。

木村さん:
うちは、生まれたときにかんぽの学資保険に入っていて、そこにけがをしたり入院したりしたときのものが含まれていると思います。

道髙さん:
うちは都民共済と、自転車の保険などは主人の保険で全部賄ってもらえます。以前は生協の保険にも入っていましたが、あまり使わないのでやめました。

司会:ありがとうございます。
本日はこちらで終了いたします。

2023年9月30日 東洋大学白山キャンパスにて

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