「Campus Life」vol.77
Renewal Shop Showcase
CONTENTS
龍谷大学生協[深草キャンパス]R-Uni
食も、学びも、毎日の暮らしも…… 学生生活の頼もしいコンシェルジュ

ショップ・コンビニ移転により
新設された階段
新設された階段
龍谷大学深草キャンパスにある生協店舗(R-Uni)は大学の2025年に予定される学部移転に伴う施設整備構想により、2023年4月2日に新店舗としてオープンしました。
瀬田キャンパスの社会学部が2025年4月に深草キャンパスに移転予定となり、大規模なキャンパス施設整備が始まっています。そのため従来の店舗は2号館地下に新店舗として移転しました。

2号館北側新棟完成予想図
瀬田キャンパスの社会学部が2025年4月に深草キャンパスに移転予定となり、大規模なキャンパス施設整備が始まっています。そのため従来の店舗は2号館地下に新店舗として移転しました。

2号館北側新棟完成予想図
コンビニ・ショップ
学生生活に必要なものは、とりあえずここで揃う

ショップ・食品コンビニエンス
コンビニ(食品・ドリンク・コンビニエンス)とショップ(書籍・文具・PCサプライ等)は、フロアごとに配色を変えています。営業時間帯やピーク分散のために可動式パーティションでフレキシブルにレイアウト変更。学生総合共済と食堂を除いた利用者の全てのニーズに応えることができるようになっています。
また、入口にあるイベントスペースや書籍前部分を学事や店舗企画に対応するため、可動式の什器を使うことで柔軟なレイアウト変更が可能になっています。
また、入口にあるイベントスペースや書籍前部分を学事や店舗企画に対応するため、可動式の什器を使うことで柔軟なレイアウト変更が可能になっています。
文具やPCサプライ什器はキャスター付き。
新学期は教科書販売のレイアウト変更時に
移動できます。
書籍スペースの奥はコミックで棚全面を
品揃えしています。
新棟(2025年完成予定)との新たな入口が
準備されています。
入口にあるイベントスペース
食 堂 広々としたおしゃれな空間が、みんなのおいしい居場所に

フードコート
通路を使った食堂
ミール&カフェ
石焼ビビンバは学生にも人気のメニュー
生協コンシェルジュ
学生と職員の距離を狭めて、インフォメーション機能を集約
スタッフの作業デスクもゆとりあるカウンター内にオープン配置し、来店に対応しています。スタッフを囲むように、書籍レジのほか、校費・旅行サービス・PC・住まい・講座等の接客カウンターを配置するなど丁寧な対応を可能にした店舗レイアウトとなっています。入口からすぐ目に入るカウンターには、特に役割を設けないインフォメーション(生協コンシェルジュ)機能を想定しています。そのためスタッフ研修会で担当部門・分野に拘らない他分野の取り組みや事例を学ぶことで、常に統合的な利用案内がスタッフ全員でできるよう目指しています。秋に開催された全職員研修会において、生協の事業分野だけでなく京都消費者契約ネットワークの方を招いて消費者トラブルや18歳成年年齢引き下げに伴う契約トラブルの学習を行うことで、学生生活全般の相談への対応を進めています。

メインの入口を入ると最初にインフォメーション
(生協コンシェルジュ)カウンターがあります。
旅行サービス・PC・住まい・講座の専門ごとの
相談カウンター
なんでも相談できる生協コンシェルジュ
東北大学生協[青葉山北キャンパス/川内北キャンパス]
学生が真に望むものは何かをとことん追求した新しい事業スタイル
[青葉山北キャンパス] 北青葉山センタースクエア青葉山の理学部・薬学部キャンパスにある購買書籍と食堂店舗は、厚生会館に隣接する図書館と連結した【北青葉山センタースクエア】として2023年7月から営業を再開しました。
学生の総合的な支援サービスを目的に図書館エントランスホールと食堂がナレッジ・コリドー(渡り廊下)でつながったことで、広々とした学習空間と天候に左右されずに往来ができる施設になりました。
書籍コーナーやカウンターを閉店時に
仕切りをすることで無人化に対応します。
仕切りをすることで無人化に対応します。
生購買書籍 もみじショップ
コンパクトながら、理学部・薬学部の勉学研究需要に沿った品揃え
焼き立てパンや内製弁当を中心に食品・ドリンク類を豊富に品揃えしながら、実験系学部特有の品揃えを前面に提供しています。7月の改装で24時間営業可能なレイアウトに変更。11月中旬から、閉店後に生協アプリとセルフレジを使った無人販売を開始しました。組合員は利用登録をすることで、食品やコンビニエンス商品の利用が可能です。
営業時間中は調理パンやホットケースで
自家製弁当や総菜を提供しています。
自家製弁当や総菜を提供しています。
セルフレジ
登録制の利用(入店)カードとセルフレジ
による無人販売が可能になっています。
実験に必要な消耗品は判りやすいよう、
まとめて陳列されています。
食堂 もみじダイニング
利用しやすさと食事の楽しさを追求
厚生棟入口からの食堂入口までスペースが狭いためメニューを見逃して迷うことがなく、実際のショーケースを見ながらメニューを決められるよう、Z字型の利用者動線を設定しました。丼・カレー・麺などの注文の際にも、この動線を採用したことでサイドメニューのプラスワンの提案がしやすくなりました。利用者にクイック提供が可能になる大型の温蔵・冷蔵ショーケースをカウンター全面に配置するとともに厨房内はスタッフの移動が最小となる機器のレイアウトとしました。麺コーナーは出食に特化し、レジでサイドメニューとオーダーする麺を精算してから麺コーナーで受け取ります。オーダーはレジから麺コーナー設置のプリンターに送られる仕組みです。グリルコーナーでは炭火焼き風グリル機を導入し、目の前で調理状況を楽しんでもらいながら出来たてを提供できるようにしています。

利用者動線とショーケース提供を
行っている丼商品。
ショーケースから手軽に温かい商品を
とることが可能となり、スピード提供を実現!

白と木目基調で開放的な食堂ホール。
左側のロングシートで囲まれたエリアでは
コンパも可能です。
カレー提供口、グリルコーナー、麺コーナー
グリルコーナー
厨房内は作業の効率化・省力化に向け、ライスは器で自動判別して適正量を盛り付ける機器の導入や、最新式のフライヤーを導入し厨房オペレーションの効率化を図っています。
さらに、厨房天井全体が換気フードとなる新機構を導入し、厨房内の温度や換気が適切に保たれるとともに、将来の機器配置変更があっても天井部分のフード移設・増設が不要になりました。

レセプション等で使用する2階ラウンジ部分。
通常時は開放しています。
新学期等のピーク時には、
事前にアプリから注文し、
入口横のテイクアウト専用受け取り口で
受け取れるよう準備を進めています。
新型ライス盛り付け機
[川内北キャンパス] キッチントレーラーBee-BOX
川内北キャンパスでは学内イベント時やピーク時の利用者分散を目指した小型のキッチントレーラーBee-BOXを2023年9月から導入しました。
簡単に食事がしたい利用者をターゲットにし、路面で提供することで混雑の分散を図っています。
学会などのイベント時は電源があれば会場近くに出店し、学内に不慣れな参加者や多忙な運営の方々へ、いつもとは異なる食事のスピード出食が可能になりました。

Bee-BOX
当日の提供メニュー
企画の揚げパンは大人気です。
新潟大学生協[五十嵐キャンパス]
空港カウンターのように洗練された購買部&トラベルセンター

リニューアルしたトラベルセンター。
まるで空港カウンターのようで
立ち寄りやすくなった。

柱を利用してのパンフレット棚。
思わずグルッと一回りしてしまう。
思わずグルッと一回りしてしまう。
新潟大学は学生数およそ1万2200人、教職員数およそ3000人と大規模総合大学として多くの組合員が在籍しています。
日本海に近い自然豊かな五十嵐キャンパスには、コロナ禍を過ぎ学生も戻り、以前のような活気に満ち溢れています。
これから卒業旅行や帰省などで学生も多く利用するトラベルセンター(旧サービスセンター)が2023年9月、40年ぶりにリニューアルしました。これまでは、建物2階にある購買部とは別の場所にあり、入口が目につきにくいことで、目的以外の利用者が少なかったようです。
今回のリニューアルをきっかけに、同じフロアにお引越し!内装はまるで空港のカウンターのような雰囲気になっています。
各カウンターには分かりやすいようにピクトグラムを採用し、十分なスペースとスムーズな動線を確保。購買部と仕切る柱にはパンフレット棚を設け、購買部利用者にもトラベルセンターが目につくよう配置したので利用率アップに期待が持てます。
日本海に近い自然豊かな五十嵐キャンパスには、コロナ禍を過ぎ学生も戻り、以前のような活気に満ち溢れています。
これから卒業旅行や帰省などで学生も多く利用するトラベルセンター(旧サービスセンター)が2023年9月、40年ぶりにリニューアルしました。これまでは、建物2階にある購買部とは別の場所にあり、入口が目につきにくいことで、目的以外の利用者が少なかったようです。
今回のリニューアルをきっかけに、同じフロアにお引越し!内装はまるで空港のカウンターのような雰囲気になっています。
各カウンターには分かりやすいようにピクトグラムを採用し、十分なスペースとスムーズな動線を確保。購買部と仕切る柱にはパンフレット棚を設け、購買部利用者にもトラベルセンターが目につくよう配置したので利用率アップに期待が持てます。

ベーカリーショップ
30種類もの焼き立てのおいしいパンがキャンパスで
同じタイミングで1階のベーカリーショップもリニューアルしました!30種類以上の焼き立てパンが並ぶベーカリーは、現在、営業時間が10時〜14時と短時間営業ですが、開店前には行列ができることもあり、さらに閉店前にほぼ売り切れてしまうという、学生・教職員ともにリピーターがとても多い人気のお店です。多くの方にさらに気持ちよく利用してもらえるよう、内装・什器を一新し、おいしいパンをより多くの人に提供していきたいと考えています。学生からの“虹のこえカード”(ひとことカード)にも早速反応があり、「ベーカリーを久しぶりに利用したのですが、とてもきれいになっていて驚きました(PN:SARASAさん)」と反応も上

③④「カリカリカレーパン」や「チョコッフル」など味が想像できるネーミング!人気の秘訣がここにもあります。
福岡教育大学生協[ショップ VIOLA/食堂 LUCE]
念願の全面リニューアルによって誕生したカフェテラス&総合ショップ

福岡教育大学生協は2022年9月、購買書籍店(学生会館2階)・ベーカリー&フードショップ リモーネ店(学生会館1階)と食堂のフィオーレ食堂(学生センター1階)・セレーノ食堂(学生会館1階)を、ショップ ビオラ店(学生センター1階)と食堂 ルーチェ(学生会館1階)に統合・改装した新店舗での営業を開始しました。新店舗の愛称は公募で決定しました。
福岡教育大学生協は、1995年に購買店舗のみで事業を開始しました。2004年以降次々と業者食堂が撤退した後、キャンパスの福利厚生を守るため食堂事業を生協が引き継いできましたが、施設を改装することなく厨房も古く空調もない状態が続いていました。以前は喫茶だった施設を改装したリモーネも、出入り口が狭いため慢性的な混雑が続き、十分なサービスが提供できていませんでした。
生協理事会が総合的な福利厚生施設の提案について検討し、2018年1月に大学へ今後の福利厚生施設の機能や改修を提案した結果、コロナ禍になったことで改修時期は延期となりましたが、2022年9月プレオープン、後期授業開始の10月にグランドオープンを迎えることができました。
従来学生会館にあった購買書籍店とベーカリー リモーネ店は学生センター1階の旧フィオーレ食堂の場所に統合移転してショップ ビオラ店として、2つの食堂は旧セレーノ食堂の場所に統合した上で全面改装を行い、快適で効率的な食堂 ルーチェとなりました。
ショップ VIOLA(ビオラ:花言葉の「誠実」や「信頼」から)
1階の施設内は通路とショップを隔てる壁がなく、フロアと天井の材質の違いでショップとわかるくらい開放的な空間となっているのが特徴です。入り口からすぐのサービスカウンターを過ぎると焼き立てベーカリー&手作り弁当の陳列やドリンク・パン・食品や菓子等食関連のコーナーがあり、続いて文具やサプライ・日用品と書籍コーナーとなり、利用動向別に配置されています。
通路からどのコーナーにも行けます。
手作り弁当コーナー
昼需要に合わせて焼き立てを準備して提供。
サービスカウンター全景
学習指導要領等教育大学ならではの品揃え。
食 堂 LUCE(ルーチェ:白を基調としたイメージからイタリア語の「光」「輝き」の意味)
施設の構造により直線の出食レーンですが、レジの配置やカトラリー・ドレッシングコーナーまでの空間を広く確保し、混雑感が出ない工夫をしています。新食堂はカレー・丼・メインディッシュに麺類を加えた4種の出食が同時に可能となっています。ホールはゾーン毎に変化を持たせた照明を使いながら、全体で調和が取れた空間となっていて、食事の環境を整えています。九州地区ではテイクアウト弁当容器のリサイクルでスタンプカードを作成しており、福岡教育大学生協は環境活動に関心を持つ学生と一緒に、さまざまな企画を通して楽しく回収の取り組みを進めています。

ホールは白を基調として照明や
大きな窓で変化をつけています。
キャッシュレス決済が主流。
スマートフォンでミールカードを
かざします。下膳は箸やスプーンを分けたら
トレイごと置きます。
リサイクル容器のフィルムを剥がして
ビオラのレジでスタンプを
押してもらいます。
桜美林学園生協[町田キャンパス]
活気が戻ったキャンパスにおいしい笑顔のサクラサク

学園名に由来したカフェテリア
桜カフェ I
桜カフェ I
桜美林学園のご協力のもと、生協が事業者として食堂施設を引き継ぎ、半年間の準備を経て、活気が戻りつつある新学期キャンパスで桜美林学園生協の歴史としては初の食堂運営がスタートしました。当面は券売機対応で運営コストを抑え、適正価格でキャンパスのメインの食事業を展開しています。本格的な授業再開にともないメニューを豊富に用意し、学生の健康と食生活を支えています。従来の食堂をご存じの教職員の方々の反応もまずまずで、効率的な運営をご理解いただいていることがご利用に結び付いています。従来働かれていたスタッフも一般募集より先に優先的に面接・採用し、新規募集も多くの方々から応募があったので、やる気にあふれたスタッフに働いてもらえることとなりました。
桜カフェ I 学生の食を満たす、全面ガラス張りの明るい空間
利用者が集まりやすい広場に面し、
全面ガラス張りの明るいカフェテリア。
レーンは独立した2レーン。
左はヌードルレーン、
右側はセットメニュー、
右奥は丼コーナーとなります。
券売機 合計6台
券売機からホールへの入口
レーン案内デザインも判りやすいです。
桜カフェ II ドルチェまで楽しめるイタリアンテイストのコンパクトカフェ
隣接した小規模カフェテリア「桜カフェII 」。屋外テラス席は、晴れた日には木漏れ日が優しい影を作り、心地よい食事の場所となります。ゆくゆくは「桜カフェII 」でライスの代わりにパン(ベーカリー)を提供し、昼ピーク時の混雑の分散化が検討できればと考えています。学園の再開発計画による店舗移転で店舗事業は縮小していますが、公務員講座で実績のある生協の講師が大学正課中の外部講師として授業を行うなど、学園との協力関係を築きながら桜美林学園生協として今できることを進めています。

①屋外テラス席
木漏れ日が優しい影を作ります。
木漏れ日が優しい影を作ります。

②趣があり、適度な採光と調和の取れた照明のホール。

③桜カフェⅡホール 間接照明と木の床で落ち着きます。
東京芸術大学生協[音楽学部キャンパス]
異文化交流の拠点となる建物にこだわりのスペースを創出

施設外観
東京芸術大学生協は、音楽学部キャンパスに新設された国際交流棟1階に美術学部キャンパスから移転し、2023年3月から営業を開始しました。
国際交流棟の正面ウッドデッキと連続する生協店舗の他に、2階に業者食堂、3階に大学国際交流課や留学生向けのパブリックスペース、4階以上に茶室、教授の研究室・実習室が配置されています。
国際交流棟の正面ウッドデッキと連続する生協店舗の他に、2階に業者食堂、3階に大学国際交流課や留学生向けのパブリックスペース、4階以上に茶室、教授の研究室・実習室が配置されています。

①レジ・カウンター周り
②倒木したヒマラヤ杉を使ったパンフレット棚
ストック用引出し前面にも使用
天井にも杉材を使って
コンセプトが統一されています。
①音楽系品揃え例(楽譜・五線紙ノート・指揮棒)
②美術系品揃え例(マスキングテープ)
③ヒマラヤ杉を背板として使った
陳列什器:Mac陳列棚。
④建物入口から見る生協店舗(1F)と
食堂(2F)の大きく開放的なガラス窓。
CONTENTS
【特集】キャンパスにおける大学生協の役割
- Close up Data 最近の注目データ学生にとっての大学生協とは?
- Leader's Voice [一般社団法人公立大学協会]
相原 道子 会長(横浜市立大学 学長)公立大学を取り巻く、多様な課題の解決へ。
公立大学協会がけん引する、新しい時代の公立大学 - 学生のこと、大学のことを、「誰よりも知ること」でできること。
- Renewal Shop Showcase龍谷大学生協/東北大学生協/新潟大学生協/ 福岡教育大学生協/桜美林学園生協/東京芸術大学生協
- 学生のこころを守る取り組み「セラピードッグ」という選択
- CL TOPICS/学生と共に考え、前進する大学生協へ期待!
- Book Review公立大学協会 編