キリン×大学生協 発 「スロードリンクを楽しみましょう!」座談会

インタビュー

  • 藤田 仁美さん
    キリン㈱ CSV戦略部 シニアアドバイザー
  • 越智 愛さん
    キリン㈱ マーケティング部 宣伝担当
    メディアグループ
  • 安藝 亮さん
    キリン㈱ 企画部

聞き手

  • 不破 雪乃
    全国大学生協連 執行役員(愛知大学)
  • 金田 直巳
    全国大学生協連 執行役員(岡山大学)
  • 小林 和通
    全国大学生協連 執行役員(龍谷大学)

キリン㈱ CSV活動「お酒とうまく付き合う
〜「スロードリンク」で豊かな人生を〜」
https://www.kirin.co.jp/csv/arp/

スロードリンクの提唱。
経緯と内容について

早速一つ目ですが、リーフレットを開いたところの最初に『スロードリンクで人生を豊かにしましょう』と書いてありますが、すごくわかりやすいし、確かにそうだなと思ったのですが、なぜこの、スロードリンクっていう考え方を提唱しようと思ったのか、内容を考えた経緯などを教えていただきたいです。

座談会

ただゆっくりとお酒を味わうだけでなく、お酒に合う食べ物をマッチさせて、お酒とお食事とのマリアージュ(飲み物と食べ物の組み合わせがいいこと。特にワインと料理の組み合わせのこと)を是非楽しんでもらいたいと思っています。また、一人ではなく、誰かと一緒にゆっくり語り合う時間を楽しんでいただきたいですね。お酒を飲みながらお話をして相手のことを改めて深く知る、その時間がとても貴重なものだと私たちは思っています。「スロードリンク」には、お酒を介することによって人と人との関係がもっと深く豊かなものになって欲しい、その時と空間を大切にしてもらいたいという想いがこめられています。
皆さんは「スロードリンク」という言葉を聞いた時にどういう印象を持ちましたか?

飲まないとかマイナスイメージではなくて『楽しく飲もう』みたいな感じで、なんとなくプラスに取れ、楽しい転換ができるのはいいなと思いました。

お酒の飲み方って、盛り上がってわいわい楽しむ飲み方と、まったり飲む宅飲みのような、チルアウト的な飲み方と両方あるのかなと思いますが、前者だと、お酒のいい面だけでなく悪い面も出てしまうことがありますよね。後者の飲み方もすごく人生を豊かにするお酒との付き合い方の一つなんだよ、ということを知って欲しいと感じています。

僕はもともと飲める方で、ゆっくり飲んで楽しむタイプだったためこれは実践しています。飲み過    ぎた人を介抱することもたくさんあったので、そうなった人を見ると自分がしっかりと楽しんで楽しく帰りたいと思っていました。スロードリンクっていうのは気をつければ、安全にというか、その時間だけではなくてその後も安全に帰れるというのもあるんじゃないのかなと思います。安全面も考慮された飲み方提案なのかなと僕は思いました。家族はあまり飲むほうじゃないので、家で飲むときも一杯ずつゆっくり飲んでいます。1時間ぐらいかけて1杯飲むみたいな飲み方をしていて、しっかりと話をすることもあるので、やはりこういう飲み方を知って欲しいなと思いました。

不破さんは女性の立場からどうですか?こういう飲み方について。

そうですね。私自身はあまり飲めないタイプで、お店に行ってもジョッキ一杯でもう限界が来るタイプなので、別に強要されたことはあんまりないんですが、最初はウーロン茶でとかにしています。あんまり飲まないっていうことをいうと、『あ、飲まないんだー』みたいな反応はされますけど。でも、こういう考え方をお酒を楽しむ人も楽しめない人も持っていると、ご飯を食べる場面がすごく楽しめるなって思います。どんな人も楽しめるなって感じます。本当に広がるといいいなと私も思っています。

座談会

やっぱり食事も楽しみたいですよね。

そうですね。お酒飲めない人たちにとっては、ご飯会はご飯を楽しみたいなと思っているので。ご飯が楽しめるといいなって思います。

ご飯に合うお酒の楽しみ方も色々あるんですけどね。今の学生さんはどのような飲み方をしているんでしょうね?

僕は今年東京に来たのですが、東京に来てこういうのが楽しいなと思うようになりました。東京に来てお洒落なお店とか多いですよね?『わぁ』みたいな感じで、そのようなお店に来ると、メインが料理になるんですよ。
なので、お酒をいっぱい飲みたいっていうのではなくて、料理とか空間を楽しむためにお酒があるよねという認識があって、東京に来てからはそういうのが多くなりました。逆にいうと学生の時に空間を楽しむとか料理を楽しむっていう発想はあまりなかったかなと思いますね。

出身は?

大学は京都でした。伏見区っていう結構都会ではないところで、学生街だったので。食事を『じゃあみんなで食べに行こう』というよりも『じゃあ飲みに行こうか』みたいな発想になっていました。

そうすると、飲みの席ではあまり食事を摂らないのですか?

『そこにお金使う?』みたいな感じですよね。でも、東京に来て気づきました。こっちの方が楽しいって。

座談会

それは良かったです。そういう楽しみ方ができるようになって。
私たちはスロードリンクの考え方を多くの人に知ってもらい、ただ飲むだけじゃなく小林さんや不破さんのように食事の楽しみも味わった後、金田さんが言われるように、安全に家に帰っていただきたいと思っています。飲んだ帰りに『酔っぱらってフラフラして、怪我しました、事故に遭いました』ということなく、最初から最後まで楽しめる。そういう飲み方ができるのがスローな飲み方かなと思いますね。