ニュージーランド便り②

北島旅行でハプニング!?


 

●Profile●


(とまつ・たつき)
慶應義塾大学文学部3年。英語の上達よりも明らかに筋トレやピアノの進歩が目に見えてきた今日この頃。交換留学という名の筋肉留学?それとも音楽留学?自分でもよくわからなくなってきました。
 Kia Ora!
 再びニュージーランド(NZ)からこんにちは! 交換留学生としてオタゴ大学に留学中の戸松です。日本は夏に突入しているとのことですが、こちらは冬の真っ只中であるため、朝は気温が0度近くまで下がり、日照時間もかなり短いです。朝の8時になっても外が真っ暗なので、そう簡単には起きられません……。
 6月上旬に怒涛の期末課題が終わり、1カ月ほど冬休みとなりました。NZに来てから何回か友達と一緒に旅行をしてきたのですが、一人旅好きの僕としてはなんとなく少し物足りないように感じていました。ということで、この冬休みは北島を1人でのんびり旅行して過ごすことに。当初の予定では、NZ最大の都市オークランドからスタートし、1週間ほどかけて南端に位置する首都のウェリントンを目指すという計画だったのですが、最終的にはオークランド、ハミルトン、ロトルア、タウポ、ネイピア、パーマーストン・ノース、ウェリントンと7つの街に滞在し、なんと12泊13日という長い旅行となりました。本当は体験したこと全てをお伝えしたいのですが、字数の都合があるのでいくつかだけピックアップしますね。
 

約770キロに及ぶ道のりは全てバス移動。
NZは日本とは異なり、鉄道網は
ほとんど存在しないため
都市間の移動はバスが主流です。

 
 まずこの旅行で一番印象に残ったのは、人生で初めてバンジージャンプを経験したことです。現在のNZでは国内旅行者向けに様々なアクティビティがお得に楽しめるようになっていることもあり、せっかくの機会ということでチャレンジすることに。実際にジャンプ台から景色を眺めると眼下を流れる雄大な川がかなり遠くに感じます。バンジーと言えば、バラエティ番組で見るように、飛ぶ前に「怖いよー!!」というくだりがあるものだと思っていたのですが、前に並んでいる何人かは何も言わずに黙々と落ちていきました。きっとこういうアクティビティに慣れている人が多かったのでしょう。いざ、僕の番。スタッフのカウントに合わせて頭から落ちると、あまりのスピードに身体全体が震えました。重力加速度はこんなにも恐ろしいものだったんですね。そして自分でもびっくりするような野太い雄たけびが響き渡りました。この日は風が強かったため身体の回転が加わり、ボートに拾われる頃には危うく戻しそうになってハラハラしました。こんな感じで楽しい経験もたくさんしたのですが、とんだ災難も最終夜に待ち受けていました……。
 

落ちる直前の一コマ。川で待機するボートがあまりにも小さく見えるので足の震えが止まりません。

 
 その日はウェリントンのホステルで他の旅行客との相部屋といういつも通りのスタイルの部屋で寝ていたのですが、金曜の夜ということでルームメイトの何人かはパーティへ。僕は耳栓とアイマスクという完全防備で先にベッドに入っていたのですが……。深夜1時頃、少し異変を感じたので周りを見渡すと、なんと隣のベッドで、その日に出会ったばかりのウルグアイ人とフランス人の男女がアバンチュールを楽しんでいました。なんとも居たたまれません。このウルグアイの男性、かなりフレンドリーで僕と初めて会った際も、気さくに話しかけてくれて割と良い印象を持っていました。僕と話している時は彼の英語はかなりたどたどしいものだったのですが、お相手のフランス人女性に対しては割と生々しいことをサラッと言っており、驚きを隠せませんでした。ただ、こちらとしてもかなり迷惑だったので「静かにしてくれよ」と声をかけたのですが、2人はもう頭がお花畑になってしまったかのようで、残念ながら何も効果なし。旅行の最後にこんなシチュエーションに出くわしてしまうなんて想像もしていませんでしたし、本当に朝まで一睡もできなかったのは久しぶりのことでした。「ウルグアイから来た彼のように、こんなに天真爛漫で生きられたらどんなに楽なんだろうなぁ……」といったことをぼんやりと考えているうちに気づいた時には日が昇っていました。というわけで、北島旅行は良くも悪くも濃い経験となってかなり満足しています。
 

ロトルアは温泉地として有名な観光スポット。
およそ5カ月ぶりに湯舟に浸かることができて大満足です。

 
 さて、NZではコロナ感染者がゼロということもあり、7月より対面授業で2学期がスタートしました! オンライン授業も良いなぁと思っていたのですが、やっぱりキャンパスで実際にいろんな人と話す機会があるのはとても楽しいものです。実はこれから人前でピアノを演奏する機会も何回かいただけることになったので、その様子は次回のお便りでお送りしたいと思います!
 それではまた!
 Have a nice day!

▶︎ニュージーランド便り①


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