本を読むって面白いね、そんな気持ちをみんなで伝えあいたいという想いで読書マラソンは始まりました。
なんとなく本を読むことはいいことだとわかっていても、なかなか手が出ない、何を読んだらいいのかわからない、そんな時は大学生協の読書マラソンコーナーに行ってみよう。
いろんな本に、同じ大学の学生の感想コメントが付いて並んでいます。きっと、今の自分の気持ちにぴったりな本が見つかるよ。
本を読んだら、自分もコメントを書いてみよう。
読書記録を付けながら継続的に本を読む。自分が書いたコメントを読んで友達がその本を手に取る。
読書が自分の世界を広げてくれるんだ。
本物のマラソンはつらいけど、読書マラソンは楽しい。思い立ったらさっそく生協のお店でエントリーしよう。
By 堀内ゆうき
読書をしていると、「あ、いいな」と思うことばや文章にぶつかることはありませんか? または、いつか本で読んだことのあるフレーズが、ふと思い起こされることはありませんか?
そのようなことばが出てきたときには、ノートや手帳に書き留めておきましょう。私の場合は専用のノートを作ったり、特に自分にとって教訓になりそうなことば、落ちこんだときに元気をもらえそうなことばはスケジュール帳に書きこんだりして、折にふれて読み返していました。
そうすると、自分が読んだ本の記録になるし、自分がどんなものに感動するのかということもわかってきます。その感動の中には、家族や、友達や、あるいはほかの多くの人と分かち合いたいと思うものがあるはずです。
さて、いざコメントカードを書く段階になると、本のあらすじしか書けなかったり、うまく書こうとするあまり抽象的で何が言いたいのかわからないコメントになってしまったりすることがあります。
そうなってしまいそうなときには、文庫本のカバーに書かれている解説、あるいは本の帯や書店のポップなどを見てみましょう。その解説や宣伝文句は、あなたがその本を読んだ感想とまったく、完全に同じでしょうか?
それだけであなたは納得できるでしょうか?
きっと、そうではないと思います。その、そうではない部分が、あなたのオリジナルな部分です。その本を手に取る人は、カバーに記載されているあらすじや解説などは読むわけですから、あなたはそれ以外の、あなた自身のコメントを書けばよいのです。
そして、うまく書こうと思わなくてよいのですが、それはことばにこだわらなくてもよい、ひとりよがりの文章を書けばよいということではありません。コメントカードの少ないスペースに、あなたの伝えたい思いを凝縮するのです。自分の中で「ここはどうしても譲れない」という部分を探し出して、そのことを中心に、それがどうしたらほかの人にも伝わるかということを考えて、一言一句にこだわりをもって書くのです。
自分では客観的に読み返せないという人は、友達に読んでもらうのもひとつの手です。
ただ、自分で書いたものを目の前で人に読んでもらうというのはけっこう照れくさいものなので、普段の会話のなかで、「この前こんな本を読んだんだけど……」と、簡潔にコメントの内容と同じような話をしてみてもよいかもしれません。それで友達がその本に興味を持ち、「読んでみたい」と言ってくれたら、それはすばらしいコメントです。そして、その友達と共感できたということは、あなたのコメントを読んだ不特定多数の人たちとも共感できる可能性があるのです。
履歴書の「趣味・特技」の欄に「読書」とは書くな、と言われたことはありませんか?
読書が趣味というのはあまりにもありふれていて、無趣味というのと同じだ、と言われてしまうことがよくあります。読書好きにとっては「だって本当なんだもん……」と反論したくなるところです。
ところが、読書マラソンをしている私たちは、堂々と「趣味は読書」と公言できるのです。これは私が自分のコメントを評価していただけたときに発見したことです。大学生活を通して本の素晴らしさを伝え続け、人と本との出会いを演出してきたということは、立派に「趣味」とも「特技」とも言える行為です。それは、履歴書に書けるというだけのことではなく、必ず読書が好きなあなたの自信につながります。
「趣味は読書」と言えない本好きのあなた、今日から読書マラソンをはじめて、「読書は私の趣味であり、特技です」と胸をはって言える権利を手にしませんか?
同志社大学文学部美学芸術学科の4年生。4月から立派な社会人になるために、期末試験と就職活動に奮闘中。1日一度は癒しを求めて生協書籍部に通う。本の趣味は一概には言えないけれど、最近尊敬している人は樋口一葉。
東北学院大(マラソンコーナー)
横浜市立大(八景店)
立命館大学(リンクショップ)
首都大学東京(南大沢店)
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