読書マラソンWEB版

『本の「使い方」 1万冊を血肉にした方法』出口治明著 株式会社KADOKAWA

全国大学生協連 2015年全国学生委員会執行役員
加藤有貴

 

出口治明著
出版社:株式会社KADOKAWA

近年のいわゆる『読書離れ』『活字離れ』に対して、読書好きの友人が言っていた「日本は読書の仕方を教えない。本を読まないのはあたりまえ。」という発言が頭に残り、この本を手に取った。

本書では、自身を『活字中毒』と称する著者の考える『読書のよさ・おもしろさ』そして『読書の仕方』が紹介されている。読了した今、強く記憶に残っているのは『本は人である』『速読よりも熟読』『数字・ファクト・ロジック』の3点である。私は、一語一句丁寧に読み込み、著者や登場人物の声を聞くようなイメージで本を読んでいるため、『本は人である』『速読よりも熟読』という考えには共感を覚えた。『数字・ファクト・ロジック』については、本の主張を鵜呑みにせず自分なりの意見を持つための、考える視点であるとのべている。今後、上手に本と付き合っていくために気を付けようと考えたと同時に、これが友人の言っていた「読書の仕方」の一部なのでは、と思ったため記憶に残っているのだろう。

 著者の言うとおり、本は読まなくてはならないものではなく、誰かに強制されるものでもない。本は楽しむために読むのである。もし、「読書に興味はあるがなかなか踏み出せない」という方がいたら、ぜひこの本を読んでみてはいかがだろうか。

全国大学生協連 2015年全国学生委員会執行役員 
加藤有貴