読書マラソンWEB版

『「働くこと」を問い直す』 著:山崎憲  出版:岩波書店

全国大学生協連 2015年全国学生委員会執行役員 荒木 翔太

 

山崎憲著 
『「働くこと」を問い直す』 
出版:岩波書店

『94.7%』 この数字は、文部科学省・厚生労働省が平成26年4月1日現在で調査した、平成26年3月に大学等を卒業した者の就職率である。人は、大学等を卒業すると、「働く」ことを選ぶ。

「なぜ人は働くのだろう。」 書中に出てきたこの一言にハッとした。 就職先を見つけるために、何度も説明会へ赴き、試験を受ける。苦労して、「働く」先を見つけるのである。働かずとも生きていく術はあるかもしれない。しかし、人は「働く」ことを選ぶ。なぜだろう。「なぜ人は働くのだろう。」 何気ない一言であるが、深い問いかけであるように思った。 私自身、この一言を目にしたとき、「なぜ人は働くのだろう。」と改めて問い直してみた。しかし、「これだ!」という答えは出てこない。 本書では、「なぜ人は働くのだろう。」という問いかけについて、労使関係の来歴を辿りながら迫っていくことができた。

就職活動解禁が3月へ後ろ倒しとなる、新卒者の3年以内の離職率が3割を超える…など、就職に関するトピックスは絶えない。 だからこそ、私たちは今一度「働くこと」を問い直し、社会へと羽ばたいていくことが求められているように感じた。

全国大学生協連 2015年全国学生委員会執行役員
荒木 翔太