読書マラソンWEB版

『レインツリーの国』 著:有川浩 出版社:新潮文庫

2015年度全国学生委員会・執行役員 岡田志穂

2015年度全国学生委員会・執行役員 岡田志穂

『レインツリーの国』
著:有川浩
出版社:新潮文庫

 大学卒業後に上京した入社3年目の向坂伸行と『レインツリーの国』の管理者ひとみ。そんな2人は「フェアリーゲーム」という本を通してネット上で出会う。
 伸行はひとみにメールを送り、2人のメール交換が始まった。お互いに間を置かずに返事を送る仲になり、実際に会って話すことに。しかし、自己中心的な行動を取るひとみに伸行は苛々し、ついには人ごみの中で怒鳴ってしまう。その時に、ひとみが聴覚障がい者であることを知るのであった。関西弁の独特な表現でストレートに自分の気持ちを伝える伸行と聴覚障害を持ち、人を素直に信じることのできないひとみはぶつかりながらもお互いのことを知っていく中で次第に惹かれあっていく。

自分の「過去」をさらけ出し、「未来」を共に考える。そんな2人の前向きに生きようとする姿に勇気をもらうだろう。本を通して人に出会い、そしてまた自分を知る。大学生の読書離れが深刻化し続けているが、この物語のようにあなたも本をきっかけに新たな世界に飛び込んでみては…?

2015年度全国学生委員会・執行役員
岡田志穂