私が本を手に取る基準は、タイトルのインパクトと帯に書かれた内容にどれだけ引き込まれるか、である。この本は、ビブリオバトルに視聴者として参加した時に、バトラー(紹介者)のプレゼンを聞いて、自分も読んでみたいと思わされた本である。カバーを外すと真っ赤な本の中央にタイトルがあり、実際には「愛を証明」という部分に縦線が入っている。この本を見た瞬間に私はすでに魅了されていた。
「人生には、3回モテ期がくる」と聞いたことがある人は多いのではないだろうか。まだ一度もその時がきていないと嘆く人も、もう3回終わってしまったと落胆する人も、傍からそんなもの信じていないという人も、この本で紹介される「恋愛工学」の教えを実践すれば、明日からでも夢のようなモテ期が訪れる………かもしれない。物語は、27歳を迎えたひとりのサラリーマンが仕事仲間の男性から恋愛工学なるものを学び実践していくというシンプルな内容である。主人公は人生最大のモテ期を迎え多くの女性からアタックされるようになるのだが、恋愛工学の実践を通して“愛とは何か"、彼なりの答えを見出し、結果的に一人の女性を愛することを決断する。「モテる人」「モテない人」「モテたい人」、“モテ"に興味を持つ大学生に読んでもらいたい。恋愛工学を実践し、「愛とは何か」という壮大なテーマに挑戦してみてほしい。
世界的に有名な某コーヒー会社にて、「トイレに行くのでパソコンを見ておいてほしい」と頼まれたのなら、あなたはもう恋愛工学にかかっている証拠だ。
2016年度全国学生委員会・執行役員
大槻美奈