読書マラソンWEB版

『「空気」の研究』著:山本七平 出版社:文春文庫

2016年度全国学生委員会・理事 加藤有貴

2016年度全国学生委員会・理事 加藤有貴

「空気」の研究

『「空気」の研究』著:山本七平 出版社:文春文庫

「日本人、もしくは日本の文化で育ってきた人は、無意識的にどのような思考をするのか。」

タイトルにもある「空気」とは、もちろん大気の意味ではない方の「空気」である。

思えば、中学生くらいのときには「KY(空気読めない)」という言葉が流行った記憶があるし、飲酒事故防止を呼び掛けるキャッチフレーズは「『空気』を読めと飲まされて」だった。
他にも、日常的に「あの時はああせざるを得ない空気だった」とか「思うところはあったがいえる空気ではなかった」ということを聞く気もする。

時には個人や団体の意思決定を結論付けたり、失敗した際の言い訳に成り得たりするこの実態の良くわからない「空気」。
そんなものに、自分の意思決定を委ねるのはしゃくだ!ということで、その「空気」を研究するために本書を手にとったのである。

1年前に。

久しぶりに、こんなにも理解できない本を読んだ気がする。
正確には、理解できた気がして次のページをめくると、なんか違う気がする、という感じなのだ。
それでも何とか、「空気」に対する考察をしている第1章を読み終えたのだが、「空気」を壊す概念である「水を差す」の「水」について考察している第2章はもうさっぱりお手上げ状態なのである。
1983年に書かれた本だから?自分の読解能力が足りていない?それとも、把握できないまでに「空気」が自分の中で当たり前になってしまっているのか・・・。
んー、3つ目だったら嫌だなぁ、と思いつつ、気が向くたびに少しずつ読みすすめる。読み終わるの、何年後になるんだろう・・・。

是非、多くの人に本書を読んでほしい!そして、あーだこーだ言い合って、一緒に「空気」を研究していきたく思います。

2016年度全国学生委員会・理事
加藤有貴