読書マラソンWEB版

『あたりまえだけど、とても大切なこと -子どものためのルールブック-』著:ロン・クラーク 訳:亀井よし子 出版社:草思社

2017年度全国学生委員会・執行役員(愛知教育大学卒) 田村 安花利

表紙

『あたりまえだけど、とても大切なこと -子どものためのルールブック-』著:ロン・クラーク 訳:亀井よし子 出版社:草思社

あなたの学校ではどんなルールがありましたか。「廊下を走ってはいけない」「日直が休憩時間に黒板を消す」「全校集会の移動は静かに」等々でしょうか。どんなルールがあったかはさておき、何故それらを守らなければならなかったのか、ルールの意味について考えてみたことがあるでしょうか。

この本は著者であるロン・クラークが成り行きで小学校教師となって、アメリカの田舎町の底辺校から優秀児を輩出し、目覚ましい成果をあげたエピソードをまとめたものです。クラーク先生は他者との関わりの中での当たり前のルールから人生の楽しみ方まで、様々なルールを実践し子どもたちに目覚ましい影響を与えます。確かにこの本は学校教育の実践ですが、決して教育に関わる人だけに向けたものではありません。

この本は2004年に第1版が出版され、私が小学生の頃学校の先生になりたいと心に決めた時から自宅の本棚に置かれていました。小中学生で読んだときには「クラーク先生って凄い!こんな先生になりたい!」とただ漠然に思っていました。高校・大学のときは「私が学校で学んだことにはこんな意味があったのか」と実感しました。そして今この本を改めて読んで考えるのは「私はどんな生き方をすればよいだろうか」ということです。時を重ねるにつれて、私にとってこの本が持つ意味は変わったのです。

学校という場へのイメージは人それぞれでしょう。楽しい・苦々しい・特に思い出もない場。幸いにも私はこれまでの人生の中で、クラーク先生のように私の人生を豊かにし、生きていることを実感させてくれるような多くの方に出逢うことができました。私もこれから進む道の中で、誰かの人生に魅力を添えられる生き方をしたいと思います。

是非皆さんにもこれから進む道を決める前に手に取っていただきたい一冊です。

2017年度全国学生委員会・執行役員(愛知教育大学卒) 田村 安花利