読書マラソンWEB版

『「言葉にできる」は武器になる。』著:梅田 悟司 出版社:日本経済新聞出版社

北海道大学
中山 拓登

表紙

『「言葉にできる」は武器になる。』著:梅田 悟司 出版社:日本経済新聞出版社

「今度のプレゼン、どうしようかなぁ」。そんなときにふと書店で見つけた本です。限られた時間で伝えなければいけないにもかかわらず、伝えたいことがいっぱいになってしまい、「本当に伝えたいことを伝えることができているのだろうか」と思う私にぴったりの本でした。

私たちは、日々生活する中で当たり前のように言葉を使っています。大学の講義や研究、友達との会話、購買で買い物したときなどなど。話すだけでなく、書いたり読んだり、言葉を使わない場面は少ないのではないでしょうか。しっかりとした会話や文章でなくとも、SNSでの投稿の反応を心のどこかでは気にしている、そんな大学生も少なくないことでしょう。
もっと身近な例では、何かを見たときの「ヤバい」という表現。「どういうこと?」と聞かれたときに、「ヤバい」と発した瞬間に自分が感じた全てを相手に伝えることができる人はどのくらいいるのでしょうか。

―「言葉にできない」ことは、「考えていない」のと同じである。
本の表紙に書かれている言葉です。この本を手に取ってすぐ目に入ったこの言葉の意味が私にはすぐ理解できました。「これが伝わるっていうことなんだ!」と実感させられたのです。しかし、この本では会話力や雑談力、いわゆる話し方の技はひとつも紹介されていません。
「言葉は意見を伝えるための手段であり、言葉にのせて伝える意見こそ、磨かれるべきである」。
ただ、このことを実践するための「考え方」が紹介されています。

「これは自分の言葉なのだろうか?」「言葉と頭の中で考えていることが一致しているのだろうか?」
あなたが言葉にしていることに、この問いをぶつけたとき、自信を持って「はい」と言えますか?
「言葉にできる」武器を身につけたなら、きっと見える世界が変わります。

北海道大学
中山 拓登