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『敵兵を救出せよ!駆逐艦「雷」工藤艦長と海の武士道』著:恵隆之介 出版社:草思社文庫

表紙

『敵兵を救出せよ!駆逐艦「雷」工藤艦長と海の武士道』著:恵隆之介 出版社:草思社文庫

太平洋戦争について聞いた時、大体の人は「原爆」という答えが返ってきます。メディアに取り上げられる頻度が多いというのもその一つかもしれません。したがって”日本は被害者”というように考える人は少なくないです。戦争は誰しもが被害者であり、加害者でもあるということを忘れてはいけないと思います。この本では誰もが被害者、加害者でもあるそんな戦争の中で敵対関係にある国の軍人約400人の命を救った、東北出身の1人の軍人「工藤俊作」が起こした偉業を取り上げています。

“時代が変わろうとも信念を貫いたこと”“自分の命を顧みず、敵兵の命を救ったこと”“彼を信じ、彼の指示に従った部下たち”どれが抜けてもこの偉業はなせるものではなかったと思います。

この事蹟は工藤俊作本人の口から語られることなく、戦後数十年経った後に彼に助けられた人物によって日本側に知らされることになりました。そのため日本人の多くが知っている事実ではなく、私自身も偶然目に入ったモノを読んだけにすぎません。そのため、皆さんには是非日本人が成し遂げた偉業を知って頂くことに加え、戦争について多面的な視点を持って考えるきっかけにしていただきたいと思います。

東北ブロック学生事務局 東北学院大学
小勝 舜