読書マラソンWEB版

『リバース』著:湊かなえ 出版社:講談社文庫

福島大学
小島望

表紙

『リバース』著:湊かなえ 出版社:講談社文庫

はじめに。
私は読書が得意ではないので、映画化やドラマ化される本を読みます。読書が苦手な人がいるなら、この本もドラマ化されているので、ドラマと並行して読むと簡単に読み進めることが出来ますし、次第に読書ができるようになりますので、おすすめします。

「あなたの大切な友達が死にました。そして、あなたはその加害者の一人です。」
あなたならどうしますか?それを考えさせられる一冊でした。
この物語は、「深瀬和久」という何の変哲もない男の周りに起こる事件を巡る物語です。
しかし、真実は意外と身近に、本当に身近にあります。その真実が解き明かされるまでをゾクゾクと身震いしながら読み進めることができます。
人は自分の罪を明かすことに臆病であると思います。それを実感させられます。しかし、打ち解けなければ、悶々と余生を過ごすことになります。過ちを償おうとしなければ、人は変わることが出来ないのかなと思います。
作中で主人公の深瀬は、大学時代同じゼミ生だった浅見・谷原・村井と過去の自分たちを過去を見つめ直していきます。その中で、真実を告げることへの葛藤、自分の非を認めることの難しさなど、人間の本質を問いただす場面が沢山出てきます。「もし当事者だったら」と考えると、恐怖で息を吸うことすら躊躇うでしょう。

一番最後の一行を読み切るまで、その真実は解き明かされません。ぜひ、自分の目でその恐怖を覗き見てほしいです。

福島大学
小島望