読書マラソンWEB版

『ぼくたちのリメイク』著:木緒 なち 出版社:MF文庫

横浜国立大学
小山 誠也

表紙

『ぼくたちのリメイク』著:木緒 なち 出版社:MF文庫

「学びと成長」でいう読書といえば小難しい学術書か近代文学。だけではないということを言いたいがためにライトノベルで書きます。

主人公は28歳のゲーム会社に勤める大人。そこそこの大学を出て、そこそこの企業に入ったものの「ものづくり」の夢をあきらめきれずにツテで小さなゲーム会社に就職した。しかし不甲斐ない社長のせいで倒産し、晴れて無職となった主人公は、同時期に発表されたゲームに興味を抱いた。大阪芸術大学プラチナ世代と呼ばれる主人公と同い年の「歌い手」「イラストレーター」「小説家」が協力しゲームを作るというのだ。
自分にもこういう可能性があったのだろうかと想いを馳せつつ朝目覚めると10年前にタイムスリップしていた。18歳となった主人公は大阪芸術大学への進学を決め、「ものづくり」の夢を追おうとする。そこでプラチナ世代の彼らと出会い……

夢をあきらめないことの大切さや本気で物事に取り組むことの辛さ、楽しさ。そしてなにより「自分には才能がないからなにもできない」という考えに渇を入れてくれる一冊。
ライトノベルに抵抗がない人はもちろん、何か活字を読んでみたい人、漫画やアニメは好きだけど小説はちょっと…という人、ものづくりが好きな人、そしてなにより「自分には何の才能もないからものづくりなんて」とあきらめている人にぜひ読んでほしい作品でした。熱い気持ちになれる。

横浜国立大学
小山 誠也