読書マラソンWEB版

『ゆっくり、いそげ〜カフェからはじめる人を手段化しない経済〜』著:影山知明 出版社:大和書店

2018年度全国学生委員会・執行役員(奈良県立大学卒) 青山 友紀

表紙

『ゆっくり、いそげ〜カフェからはじめる人を手段化しない経済〜』著:影山知明 出版社:大和書店

ゆっくり、いそげ。著者はマッキンゼーを辞めてカフェ経営者となった影山知明氏。「現実と理想を両立させる仕事論」について書かれた本だが、大学生協に関わる人、みんなに読んでほしいと思った。この本を読むと、今まで大学生協に関わってきてなんとなく大事にしたいと思っていたことが、それだ!それだ!となり感動した。

営利目的ではないが事業基盤がないと活動ができない葛藤。生活実態に基づいたコトモノ提案。手段を先行させないこと。何のためにやるのかを掘り下げて考えること。大学生協が大切にしているそれらとどんどんつながっていった。

この本に出てくる私のすきな考え方、テイクではなくギブ。お客さんとお店が自己の利益を最大化(テイク)しようとすると、ひとつひとつの仕事に時間や手間がかけられなくなり、中身は空っぽになる。著者の経営するカフェ「クルミドコーヒー」では、ギブを大事にしている。与え合うことで人の心は満たされてゆくのだと感じた。そして、それはきれいごとではなかった。

私も、与えることで得られる幸福感を感じられる人間であり続けたい。目の前にいる人を大切に、丁寧に一生懸命、ゆっくり、いそぐ。そしてそれらが社会にとってもよいことだということを身をもって感じたい。じゃあ、そのためにどんなことができるか?そんなことを考えると、わくわくする。

2018年度全国学生委員会・執行役員(奈良県立大学卒) 青山 友紀