読書マラソンWEB版

『「%」が分からない大学生 日本の数学教育の致命的欠陥』著:芳沢 光雄 出版社:光文社新書

高知工科大学 井上 弥咲

表紙

『「%」が分からない大学生 日本の数学教育の致命的欠陥』著:芳沢 光雄 出版社:光文社新書

この本を手に取ったきっかけは、「そんなわけはないだろう」というところからでした。
私自身、中学校数学の教員を目指していることもあり読んでみるかという軽い気持ちで読み始めました。

”(販売個数や売上高などが)2000年に対して2001年は10%成長し、2001年に対して2002年は20%成長したとする。このとき、2000年に対して2002年は何%成長したことになるか”

このような問題は就活の際、SPIなどでよく見かけるタイプの問いだと思いますが、この手の問いが解けない大学生が多いと本書では主張しています。

みなさんは解けると自信を持って言えますか?
そもそも、なぜ解けない大学生が増えてきていると思いますか?

筆者はマークシート式の試験の問題点を指摘しながら今の日本の数学教育の問題を指摘しています。
その中で、数学はやり方を覚える暗記科目ではなく、解くまでの過程を理解させる科目だという主張が何度も出てきますが、私には当たり前のように感じました。
中学、高校でもそういった教育しか受けてこなかったことを普通の事だと思っていましたが、実は恵まれていたのだとこの本を読んで初めて気付きました。
また、数学が日常でどう役立つのかもいくつか書かれていて、教員を目指す私にとってとても大きな1冊となりました。

教員を目指す、すべての人に読んでほしい1冊です。



高知工科大学 井上 弥咲