この本を読むきかっけとなったのは友人が誕生日プレゼントで「あなたに向いていると思うからぜひ読んでみて!」とくれたことがきっかけでした。本についていた帯にも東大で1番読まれた本ということが表記されており、またタイトルにも興味を持ったためさっそく読み始めました。
この本は全5章33項で成り立っているのですが、その中で私が特に納得した項が第1項の「グライダー」という項です。今の学校教育はグライダー型の人間を育てる場という風にこの本では書かれています。これは一体どういうことなのだろうと思いました。飛行機とグライダーは同じように空を飛び、似ていますよね?しかしこの2つの決定的な違いは飛行機は自力で飛ぶことができるが、グライダーは自力で飛ぶことはできません。これを人間に置き換えると、飛行機型の人間は自分自身物事を発明、発見することができる人間、グライダー型の人間とは受動的に知識を得る人間のことです。このように考えると学校教育は教師と教科書に引っ張られて勉強していくため、グライダー型の人間を育てる場になりやすいのです。しかし、グライダー型の人間をこの本では否定しているわけではありません。大事なのはエンジンがついたグライダー型の人間になることだということです。どういうことか続きが気になった方はぜひ実際に読んでみてください。
またこの本ですが、1つの項が6ページしかないので、普段読書をしない方、読書が苦手な方は1日1項ずつ読んでみてはいいのではないでしょうか?読書が好きな方、読書が苦手な方、何より大学生にぜひお薦めしたい1冊です。
松山大学 中川 雄登