読書マラソンWEB版

『グッド・オーメンズ』 著:ニール・ゲイマン、テリー・プラチェット 出版社:角川書店

福岡女子大学 稲尾悠里

表紙

『グッド・オーメンズ』 著:ニール・ゲイマン、テリー・プラチェット 出版社:角川書店

もし天使と悪魔が私たちの日常に紛れ込んでいたら…。こんな想像をしたことはありますか?この作品は天使アジラフェルと悪魔のクロウリーの2人を中心に、地球滅亡までの1週間が描かれた作品です。

この作品の1番の魅力はアジラフェルとクロウリーが人間界に溶け込みながら仲良く交流している所だと私は考えます。本来天使と悪魔は敵同士ですが、この2人は6000年もの間友情関係にあり、密かに協定を結んでいます。これはお互いの仕事を邪魔しないというもので、どちらかが有利になることも不利になることもなく、バランスが保たれます。2人の仕事とは人間にちょっとした奇跡(不幸)を起こすことで、例えば作中でアジラフェルはその人にとって最も幸せな夢を見させ、クロウリーはロンドン中心部で全てのケータイを昼休みの45分間不通にしています。また、アジラフェルは人間界の料理が大好きで、レストランやカフェでの食事を楽しみにしている一方、クロウリーはクラシックカーのベントレーを乗り回し、質のいいスーツとヘビ革の靴、サングラスを身に着けているなどカッコ良さにこだわりを持っている、という風に2人の個性も魅力的です。

このように人間界での暮らしを謳歌している2人ですが、対立する天国と地獄が決着をつけるために地球滅亡計画を起こそうとします。地球での暮らしを失いたくない2人は互いの本部にバレないようにこの計画を止めようとしますが…!?果たして2人の運命はどうなるのか、ページをめくりながら波乱万丈の1週間を楽しんでみてください。


福岡女子大学 稲尾悠里