読書マラソンWEB版

『自分の小さな「箱」から脱出する方法』著:アービンジャー インスティチュート/金森重樹、冨永星 出版社:大和書房

富山大学/全国大学生協連学生委員会
田中 蒼大

表紙

『自分の小さな「箱」から脱出する方法』著:アービンジャー インスティチュート/金森重樹、冨永星 
出版社:大和書房

「あなたは、他人と、『人として』接することができていますか?」

本書は、このような生きる上での本質的な質問を私たちに投げかけてくる。そして読者は、迫りくる不安や焦りと対峙しながら自身を省みることを通して、人として大きく成長できる…そのような書となっている。

また本書は、いわゆる「〇〇になるための○個のアドバイス」のような自己啓発本とは違い、ザグラム社という架空の会社を舞台に、主人公のトムが、同僚のバドやケイトとのレッスンの中で、自分が「箱に入っている(心理学の言葉で自己欺瞞に陥っている)」ことを学び、自分の行動を見つめ直し、家族や同僚とのも改善していく…

このような本書の特性上、読者である私たちも、具体的な場面をイメージしながら考えられる構成となっており、主人公と一緒に自分自身の人生を見直せる工夫もされている。

そして、実践することは容易ではないが、私たちが自身の人生を見直し、「箱から出続ける」ことは、読者である私たちの人生をより良いものに導いてくれるものとなっている。

読んで後悔はしないし、読むべき本だと断言できる。

この本を実践できれば、日常生活を送る上で、組織の中で行動する上で、あらゆる場面で、自分を見失わずに、大切なものは何なのかを常に考えながら行動できるようになる。
そして、それが結果的に、自分だけではなく、周囲の幸せにも繋がっていく…そのような方法を、具体的な場面を紹介しながら、極めて論理的に、私たちに伝えてくれる本である。

特に、人間関係において悩みを抱えている人(対人関係において、イライラすることが多い、自己正当化することが多い、嫌いな人がいるなど)は必読の書である。

ぜひ、ご一読いただき、皆さんの人生がより良いものに繋がれば幸いだ。

富山大学/全国大学生協連学生委員会 田中 蒼大