読書マラソンWEB版

『きりこについて』著:西加奈子 出版社:角川文庫

愛媛大学
長尾 香奈

表紙

『きりこについて』著:西加奈子 
出版社:角川文庫

自分を「ぶす」だと思っている全女子におくります。

女の子なら誰でも立ち止まってしまうような帯に惹かれ、手に取りました。

「ぶす」なのに自分のことが一番かわいいと思っている主人公のきりこ。好きな男の子に「ぶす」と言われたことで、順風満帆だった彼女の人生は一変し、引きこもる日々をおくります。しかし、猫のラムセス2世に励まされながら外に出ると、世界が変わって見えたのです。きりこが見つけた世の中で一番大切なこととは?

真偽はさておき、私はきりこのように考えて生きているわけではありません。
それでも、彼女が様々な人と猫に関わりながらアイデンティティを確立していく姿に、いつしか自分を重ね合わせていました。
自分は自分のままでいい、それが美しい。
元気がなくなったとき、また読み返したくなります。
出会えてよかったと思える作品でした!

ちなみに、この世で一番偉い動物は…猫です。

愛媛大学 長尾 香奈