読書マラソンWEB版

『表参道のセレブ犬とカバーニャ要塞の野良犬』著:若林正恭 出版社:文春文庫

九州大学
木原 悠駿

表紙

『表参道のセレブ犬とカバーニャ要塞の野良犬』
著:若林正恭 
出版社:文春文庫

この本は、お笑い芸人のオードリー・若林さんが執筆したキューバ旅行紀になっています。若林さんらしい、自身の喜怒哀楽を正直にさらけ出すような書き口が印象的で、僕自身もキューバに旅行しているような気分になりました。

キューバ旅行のきっかけの一つとして、日本社会の形への違和感に触れています。下積み時代が長く、かつ長い間芸能界で活躍し続けている若林さんだからこそ感じる「格差・分断社会」や「勝ち組・負け組と呼ぶ風潮」への想いが書かれていました。この旅行を通して若林さんの考え方がどう変化したのか(、あるいは変化しなかったのか)ぜひその目で確かめてみてください。

また、「コロナ後の東京」などの編も追加された文庫版も、つい最近出版されています。僕自身も最近なんとなく抱えていたもやもやを代弁してくれているようで、読んでいて「わかるわかる~」と共感しっぱなしでした。

また、この本との出会いによって、僕自身が大学生協で活動している意味が深まりました。自分の内側を必要以上に見つめる。自分だけの価値なんかないんじゃないか、そんなことを考えては落ち込む。世の中を見ると上手に生きている人がたくさんいて、自分が何者なのか考えてまた落ち込む。僕は今までそんな日々を送ってきたし、自分と向き合い続ける日々はもう少し続く気がします。

でもそんな中で、「同じ想い・願いを持った仲間たちと一緒によりよい大学生活と平和を目指す」。これこそが僕にとっての”○○○○○○○と○○”なんだと思います。(○の中に入る言葉はこの本のキーワードなので伏せています。是非この本を読んでみてください!)

九州大学 木原 悠駿