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『星の子』著:今村夏子 出版社:朝日文庫

星の子

著:今村夏子
出版社:朝日文庫

ISBN
9784022649409

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埼玉大学 理学部 4年 
ペンネーム:NK cell

一番心に残った場面、言葉、その他

ちひろの両親が徐々に宗教にのめり込んでいく場面

感想コメント

この小説では愛娘の病気を治すきっかけとなった宗教にその両親が心酔していく場面から始まっていく。その過程では両親を宗教から引き離そうとする親戚や成長に伴って両親の奇妙さに気づき戸惑う姉妹の心情が丁寧に描写されていた。私はこの物語を通して「信じることの難しさ」を感じた。姉妹の両親も幼いちひろの過酷な看病がなかったら、宗教にはまらなかったかもしれない。自分の内側に信ずるものをもつことの大切さと難しさを強く感じた。

表紙